恐怖症とは、ほとんどの人にとっては問題のない特定のものや状況などに対して強い恐怖を感じ、対象を回避するようになるため日常生活に支障をきたしている状態です。
代表的な恐怖症に広場恐怖症が挙げられ、不安に襲われたときすぐに逃げられないような公共の場などに対して恐怖を抱き、店や電車を利用できなくなる人もいます。そのほかの限局性恐怖症として、高所恐怖症や閉所恐怖症、虫恐怖症やセミ恐怖症、血液恐怖症、嘔吐恐怖症など、様々なものや状況が恐怖の対象となり得ます。
対人恐怖症は社交不安障害として扱われることが多く、男性恐怖症や女性恐怖症は基本的に俗称であり診断名として使われることはありません。最近では、学校での完食指導が会食恐怖症(社交不安障害と考えられている)を引き起こす可能性があるとも言われています。
・恐怖症を克服して自由に生活したい
・不安や恐怖を和らげられるようになりたい
このようなことでお悩みではないですか。恐怖症の治療・克服には、徐々に対象に慣らしていく曝露療法(エクスポージャー療法)という精神療法が多く用いられます。曝露療法には不安を伴うため、それを和らげるためのリラクゼーション法を習得することがあります。また、認知行動療法(認知再構成法)で、自分の考え方を把握したりコントロールしたりすることも有効とされています。
まずは、恐怖を感じる場面や程度について整理をしたり、あるいは恐怖の影響による仕事や人間関係などの問題、それらによって生じた気持ちの落ち込みなどについて相談したりすることができます。医療機関で診断が下りなかったけれど、恐怖を克服したいという方も相談いただけます。
恐怖症克服の心理療法として、主にエクスポージャー療法(暴露療法)が用いられることがあります。
例えば、以下のようなことが挙げられます。
・問題克服のための行動や取り組みについて、カウンセラーと一緒に、段階に合わせて進めることができる
・一緒に問題を整理することで、要因や考え方のクセなどに気づき、ストレスとうまく付き合う方法を身につけることができる
・1人で抱え込んできた悩みを話すことで、気分がすっきりとしてストレスを軽減する
・カウンセラーに理解してもらい、自分を受け入れることで、自己肯定感や自信を取り戻す