対人恐怖症とは通称であり、医学上は社交不安障害(SAD)に含まれると考えられていますが、区別されて使用されることもあります。社交不安障害とは、人前での緊張や不安がエスカレートし、日常生活に支障をきたすことを指します。恐怖を抱いている対象となる人物の属性がある程度はっきりとしている場合や、「恥ずかしい」という感情だけでなく「相手を不快にさせていないか」という不安が強い場合に、社交不安障害ではなくあえて対人恐怖症と呼ぶことがあります。「相手を不快にさせていないか」という不安が強いために、「自分は社交不安障害ではないか」と思うケースも見られますが、その不安の内容によっては強迫性障害を疑ったほうがいいこともあります。
・異性恐怖症を改善、克服したい
・人に迷惑をかけるのが嫌で、対人を避けてしまう
このようなことでお悩みではないですか。対人恐怖症の改善には、カウンセリングによって、恐怖の原因となる考え方やものごとの捉え方に新たな視点・気付きを与える「認知行動療法」からのアプローチがとられることが多いです。場合によっては、強迫性障害における「加害恐怖」の治療が必要と判断される場合もあります。