社会不安障害(SAD:Social Anxiety Disorder)とも言われ、人前での緊張や不安・恐怖感が大きく、身体的な症状に現れたりして、日常生活に支障をきたすことを指します。「あがり症」と言われているものに対して、恐怖を感じる度合いも大きく、期間も長期的に続くものです。また、そうした不安に駆られている自分が、周囲に不信感を持たれるのではないかという恐怖を感じることも、社交不安障害の症状に挙げられています。話をするときだけではなく、誰かに見られて作業したり、誰かと一緒に行動することに対しても大きな不安を覚えるケースがほとんどです。
・電話に出るのが怖い自分を克服したい
・他人とご飯を食べるだけでも緊張してしまう性格を改善したい
このようなことでお悩みではないですか。抗不安薬の服用によって症状が改善される場合もありますが、精神安定剤ならではの強い副作用や依存性も考えなければなりません。そのこともあり、「自分は社交不安障害かもしれない」と思っている全ての人が抗不安剤を処方されるというわけではありません。社交不安障害は、カウンセリングによって、不安の原因となる考え方やものごとの捉え方に新たな視点・気付きを与える「認知行動療法」のアプローチで治療が行われることがあります。また、カウンセラーに不安・恐怖心を打ち明けるだけでも、ストレスが軽減され、気持ちが楽になる場合があります。