抜毛症(トリコチロマニア)は、髪の毛やまつ毛、眉毛などを繰り返し引き抜くことがやめられない病気で、見て分かるほどの脱毛状態になることがあります。皮膚むしり症と同様に強迫性障害の一種であり、毛を抜かないと不安になることが多く、よくないと分かっていながらも毛を抜くことでその不安を打ち消します。また、抜いた毛の見た目や感触、抜き方などにこだわりがあったり、抜いた毛を飲み込んだりする人もいます。抜毛症の原因ははっきりとは分かっていませんが、ストレスと関連していると考えられており、服薬や環境の改善、カウンセリング、心理療法などを合わせて治療することができます。
・髪の毛を抜く癖をやめたいのにやめられない
・抜毛症で見た目が変わり、日常生活がつらい
このようなことでお悩みではないですか。
抜毛症には認知行動療法という分類の心理療法がよく用いられます。例えば、毛を抜いてしまう状況を整理して把握したり、そうしたときに毛を抜く以外の対処法がとれるよう試みたりします。
また、抜毛癖をやめようとしてもやめられないことで自己嫌悪に陥ったり、見た目の問題から外に出るのが億劫になったりすることがあり、気分が大きく落ち込んでいる人も少なくありません。こうした抑うつを改善することにより、抜毛症の克服もしやすくなると考えられます。
抜毛癖の悩みはなかなか周りに相談しにくいことでもあり、一人で悩みを抱え込んでいる人も少なくありません。自分の中の悩みを話すだけでも、気分がスッキリしてストレスを軽減する効果があるといわれています。カウンセラーが抜毛症の克服をサポートさせていただきますので、ぜひカウンセリングを活用してみてください。