男性恐怖症は正式な診断名ではありませんが、日常生活に支障をきたすような場合は社交不安障害やPTSDなどに当てはまることがあります。
社交不安障害は、人前での行動などに恐怖を抱き、そのような状況を回避するようになる症状が見られます。異性との会話や食事等に限定した緊張などの症状があらわれる人もいます。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、強い恐怖を伴う圧倒的なトラウマ体験をきっかけに、その出来事を頭の中で再体験するようになり、その出来事を思い出させるものごとを回避するようになる症状が見られます。
また、主にカップルや夫婦において、性嫌悪が性機能障害を引き起こす場合もあります。
上記のような診断に当てはまらない場合でも、過去のつらい体験や環境などにより、男性への恐怖を抱える人もいます。また、女性以外のセクシュアリティの(男性を含む)方が男性に対して恐怖や不安を抱える場合もあります。
・男性への恐怖を軽減したい
・異性への緊張や性嫌悪を克服したい
このようなことでお悩みではないですか。恐怖が大きすぎる場合は、精神科や心療内科での診断を受けるようにしましょう。服薬により不安を軽減しながら、効果的に精神療法により克服できる場合があります。カウンセリングを含む精神療法として、過去の体験によって男性への恐怖を抱える人は、トラウマケアが有効になることがあります。過去のつらい体験に触れる場合があるため、カウンセラーと一緒に行うようにしましょう。
性嫌悪はその原因や状況にもよりますが、お互いの気持ちを整理し関係性を見直すカップルカウンセリング(夫婦カウンセリング)が推奨されることが多いです。
異性への緊張の克服には、自分の認知(考え方)や行動のパターンを把握したり見直したりする認知行動療法が役に立つかもしれません。恋愛での失敗体験などを背景としている場合には、カウンセリングで自分の気持ちを整理することも有効でしょう。男性への苦手意識を克服したいという方もご相談いただけます。