嘔吐恐怖症は、恐怖症(限局性恐怖症)の一つとして考えられ、嘔吐につながる状況に対する恐怖が大きく、そのような状況を回避するようになり、日常生活に支障をきたしている状態のことを指します。具体的には、吐いてしまったらどうしようという恐怖により、電車に乗れなくなったり店に入れなくなったりすることがあります。パニック障害を抱える人にも多く嘔吐への恐怖が見られ、この場合はパニック発作で生じる吐き気との関連性があるのではないかと考えられています。過去に人前で嘔吐した体験をしている場合もよくありますが、恐怖を感じる場面で実際に嘔吐してしまうことはほとんどないといわれています。
・嘔吐恐怖症を克服して自由に生活したい
・不安や恐怖を和らげられるようになりたい
このようなことでお悩みではないですか。嘔吐恐怖のような限局性恐怖症やパニック障害の克服には、恐怖や不安を感じる状況やものに対して徐々に慣れていく曝露療法(エクスポージャー療法)という精神療法が用いられます。曝露療法には不安を伴うため、それを和らげるためのリラクゼーション法を習得することがあります。過去のネガティブな体験を背景としている場合には、カウンセリングで自分の気持ちを整理することも有効と考えられます。
嘔吐恐怖症克服の心理療法として、主にエクスポージャー療法(暴露療法)が用いられることがあります。
例えば、以下のようなことが挙げられます。
・問題克服のための行動や取り組みについて、カウンセラーと一緒に、段階に合わせて進めることができる
・一緒に問題を整理することで、要因や考え方のクセなどに気づき、ストレスとうまく付き合う方法を身につけることができる
・1人で抱え込んできた悩みを話すことで、気分がすっきりとしてストレスを軽減する
・カウンセラーに理解してもらい、自分を受け入れることで、自己肯定感や自信を取り戻す