うつ病とは、気分の落ち込み、抑うつ、無気力、不眠、食欲不振、倦怠感などの症状が現れる病気です。
つらい出来事により、悲しみや気分の落ち込みが一時的に生じることはありますが、時間が経っても改善せず、日常生活に支障が出るほどの強い症状が長期間続いた場合に、うつ病と診断されることがあります。
うつ病は、今や誰もが知っている病名なのではないでしょうか。職場の人や同じ学校の人がうつ病になったという方も多く、親しい友人や家族がうつ病になったという方もいるでしょう。
しかし、これだけ有名になったうつ病も、原因はいまだに解明されていません。脳の神経伝達物質の働きが鈍くなることや、大きなストレス、環境の変化などが重なって発病するとされています。
また、ストレスというのは、同じ出来事が起きても人によってはストレスと感じることもあれば、他の人はストレスと感じない場合もあります。例えば、失恋や病気などは誰もがショックな出来事ですが、結婚や昇格など、喜ばしい出来事でも人によって環境の変化についていけず、ストレスとなる場合があります。
うつ病になりやすいタイプとしては、真面目で責任感が強く、周りからの評価も高い人がなりやすいと言われています。周りからの期待に応えようと頑張り過ぎてしまうと、自分の許容量を超えても頑張ってしまい、心のバランスを崩してうつ病になってしまうことがあります。
・うつ病を改善して毎日を楽しく生きたい
・うつ病を克服したいのにどうすればいいか分からない
このようなことでお悩みではないですか。うつ病の治療法には、薬を使った治療、十分な休養をとること、カウンセリングなどの心理的治療法の3つがあります。
うつ病になりやすい性格の人の場合、薬や休養で一時的に良くなったとしても、それをやめればまた再発する可能性が高いです。
長らく休んでいる、薬を飲んでいるのになかなか良くならない、そんな方は一度カウンセリングによるアプローチも取り入れてみるのがおすすめです。
責任感が強く、頑張り屋さんの場合、心の中にストレスを抱え込みやすいので、どうしてもうつ病のリスクが上がってしまいます。力の抜き方やストレスの発散方法を身につけるだけで、うつ病のリスクが下がるだけでなく、日々の生活もずっと楽になるでしょう。
うららか相談室では、精神科・心療内科でのカウンセリング経験が豊富なカウンセラーが多く在籍しています。うつ病を改善したい、再発を予防したいという方は、ぜひうららか相談室のカウンセリングを活用してみてください。
うつ病の改善にカウンセリングは効果があると考えられています。特に、うつ病の治療には認知行動療法という心理療法が有効であることが分かっています。
カウンセリングでは、悩んでいることや考えていることなどを自由に話すことができます。何を話せばいいか分からない場合も、カウンセラーが質問などを通じて進行しますので問題ありません。事前に話す内容を考えたい人は、例えば、以下のような項目を参考にしてみてください。
・困っていること 、つらいと感じていること
・具体的な身体的・精神的症状
・家庭環境や職場などの環境や成育歴について
・問題改善のためにこれまで行なってきたこと
・カウンセリングを通じてどのようになりたいか
うつ病などの診断名がついていなくても、もちろんカウンセリングは受けられます。
本人がカウンセリングを受ける意思がない場合、無理に受けさせても、カウンセラーとの対話がうまくいかなくなる可能性が高いです。本人が拒否する場合、まずはご自身でカウンセリングを受けてみることが効果的です。「カウンセリングとはどういったものか」を知り、自分の変化を近くで感じてもらうことで、本人にカウンセリングに興味を持ってもらいやすくなります。
精神科・心療内科の診察とカウンセリングの違いをまとめると、次のようになります。
精神科・心療内科の診察
・医師が行う
・診断書を出せる
・おもに薬物療法を行う
・1回の面談時間が短い
・じっくりと話を聞いてもらうのは難しい
・基本的には病気や不調の治療を目的とする
カウンセリング
・臨床心理士などのカウンセラーが行う
・診断書を出せない
・薬物療法は行わない
・1回の面談時間が50分程度
・じっくりと話を聞いてもらうことができる
・病気や不調でなくても様々な目的で利用できる
通常、カウンセリング費用は健康保険が適用されないため、自費での支払いとなることが多いです。例外として、精神科医の指示のもと、治療として行われるカウンセリングの場合は、保険適用となる場合があります。医療費控除も同様に、臨床心理士や公認心理師のみで実施するカウンセリングは、控除の対象外となります。
うつ病の治療にカウンセリングを併用することは多いです。通院中の方は主治医に相談し、カウンセリングの許可を得る必要があります。
認知行動療法とは、自身の考え方の癖や行動パターンを把握し、ものの捉え方を整理したり、少しずつ行動を変えたりすることで、抱えている苦しみやストレスを軽減したり、問題の改善を目指したりする心理療法です。
例えば、以下のようなことが挙げられます。
・カウンセラーに理解してもらうことで、直面している問題を受け入れる
・一緒に問題を整理することで、要因や改善方法、自分の気持ちに気づく
・考え方のクセや人間関係のパターンなどに気づき、変容を促す
・1人で抱え込んできた悩みを話すことで、気分がすっきりとしてストレスを軽減する
はい。うつ病を抱えている本人への接し方や本人との関係についてカウンセリングを受けることができます。
うつ病を抱えている人と支える側の精神状態は、お互いに影響を受けやすくなりますので、カウンセリングを受けることはセルフケアとしても効果的です。
うららか相談室では、うつ病を抱えている本人だけでなく、その家族の相談にのりながら、家族の力で問題の改善を目指す「家族療法」を受けることもできます。
カウンセリングと心理療法は、区別せずに用いられることが多いですが、カウンセリングは、カウンセラーが相談者の話を聴くことによって、相談者自身が主体的に問題を解決できるようにサポートすることを指します。
一方で、心理療法は、症状や問題の改善を目的として行われる、方針や流れがある程度決まった方法を指します。心理療法では、カウンセラーが積極的に介入したり、相談者に助言したりすることが多くなります。
うつ病の治療にカウンセリングが適用されるのは、本人の症状が落ち着き、カウンセリングを受ける意思がある場合です。
休養・服薬だけでうつ病の症状が一時的に改善しても、ストレスを抱えやすい根本的な原因が改善していないことが少なくありません。
カウンセリングで、自身の性格や考え方のクセ、対人関係のパターンなどを見直すことで、ストレスにうまく対処できるようになり、うつ病の再発や悪化を防ぐことが目的となります。
相談者の状況や症状などが様々であるため、一概にカウンセリングの回数や期間を示すことは難しいですが、軽度のストレスは、1回〜数回のカウンセリングで終わることがあります。深刻なトラウマや抑うつ症状が見られる場合には、長期間のカウンセリングが必要となるケースもあります。
想定している回数・期間がある場合は、あらかじめカウンセラーに伝えておくとよいでしょう。
主治医に別の場所やオンラインでのカウンセリングを受けたい旨を伝えて、許可を得る必要があります。