アダルトチルドレン(AC)とは、子どもの頃の家庭環境や親子関係などの影響により、大人になってからも生きづらさを感じている人を指す言葉です。
◆アダルトチルドレン(AC)の主な特徴の例
アダルトチルドレンの特徴は人それぞれですが、以下のような傾向がみられることがあります。
・自己肯定感が低く、自分に自信が持てない
・「嫌」と言えず、人の期待に応えようと無理をしてしまう
・人の顔色をうかがいすぎてしまう
・他人に依存しやすい、または親密な関係を築くことが苦手
・感情を表現することが苦手で、本音を抑え込んでしまう
・失敗を極端に恐れ、完璧を求めてしまう
・親から受けた関わり方を自分の子どもや身近な人に繰り返してしまう「世代間連鎖」が起こることがある
これらは性格そのものではなく、幼少期の環境に適応するために身につけた考え方や行動パターンである場合があります。
◆アダルトチルドレンの原因
アダルトチルドレンの原因は、子ども時代の家庭環境や親子関係にあることが多いと考えられています。特に、安心して過ごせる環境ではなく、常に緊張や不安を感じながら生活していた場合には、その影響が大人になっても続くことがあります。
代表的な原因としては、以下のようなものがあります。
・親のアルコール依存症やギャンブル依存症などの依存症
・身体的・心理的・性的虐待
・ネグレクト(育児放棄)
・親の過干渉や過度な支配、反対に無関心な養育
・両親の不和、DV、離婚など家庭内の不安定な環境
・親自身の精神的な不調や情緒の不安定さ
こうした環境で育つと、「自分さえ我慢すればいい」「人に頼ってはいけない」といった思い込みが形成され、大人になってからも人間関係や仕事、恋愛、子育てなどで生きづらさを感じることがあります。
アダルトチルドレンは正式な診断名ではありません。一方で、不安や抑うつ、トラウマによる症状が強い場合には、PTSD(心的外傷後ストレス障害)や複雑性PTSD、不安障害、うつ病などの精神疾患に該当することがあります。
アダルトチルドレンはいくつかのタイプに分けられることがあります。分類方法によってタイプの数や名称は異なりますが、ここでは代表的なものとして以下の6つを紹介します。これらは医学的な診断基準ではなく、必ずしもどれかのタイプに当てはまるわけではありませんが、自分を理解するための参考として用いられることが多いです。
1.ヒーロー(英雄)
親からの期待に応えようと頑張りすぎてしまうタイプです。真面目で責任感が強く、周囲から高く評価されることもありますが、自分の価値を成果によって認めようとするため、失敗や挫折によって自信を失いやすい傾向があります。
2.スケープゴート(いけにえ)
暴力や非行等の問題行動、学業の放棄などにより、家庭内の不満を引き受けるような立場になるタイプです。大人になっても「自分は悪い存在だ」という自己否定感を抱え続けることがあります。
3.ロスト・ワン(いない子)
家庭内で目立たないように過ごし、自分の気持ちや存在を消すことで身を守ってきたタイプです。自己主張が苦手で、自分の希望や感情がわからなくなることがあります。
4.ケアテイカー(世話役)
子どもながら献身的に家族の世話を行い、家庭を支えようとしてきたタイプです。大人になっても自分を犠牲にして他人に尽くすことがあります。
5.ピエロ(道化師)
家庭内の険悪な雰囲気を和らげるために、ふざけたり冗談を言ったりして明るく振る舞ってきたタイプです。周囲には明るく見えますが、他人の顔色をうかがいすぎてしまったり、本来の自分とのギャップに悩むことがあります。
6.イネイブラー(支え役)
親が本来向き合うべき問題を代わりに引き受けてしまうタイプです。例えば、依存症の親に代わってトラブルに対処したり、親が担うべき家事などを引き受けたりすることで、結果的に親の依存を助長してしまう場合もあります。
・自分はアダルトチルドレンかもしれない
・アダルトチルドレンを克服して、生きづらさや人間関係を改善したい
・親との関係を整理したい
・過去のトラウマと向き合いたい
・自己肯定感を高め、自分らしく生きたい
・恋愛や職場で同じ問題を繰り返してしまう
このようなことでお悩みではないですか。
アダルトチルドレンの悩みを抱える方の中には、誰にも相談できず、長い間ひとりで苦しんできた方も少なくありません。
カウンセリングでは、カウンセラーと一緒にアダルトチルドレンの治し方や克服方法を探りながら、対話を通じて自己理解を深め、自分らしい生き方を取り戻していきます。
◆カウンセリングでできることの例
・幼少期の家庭環境や親との関係を振り返り、現在の悩みとのつながりを整理する
・「自分が我慢すればいい」「相手に嫌われてはいけない」など、自分を苦しめている考え方のクセに気づく
・周囲に合わせすぎる、人の顔色をうかがうなど、人間関係のパターンを見直す
・自分の気持ちや希望に気づき、適切に伝える方法を身につける
・自己否定的な考え方を見直し、自分自身を受け入れられるようにする・他者との適切な距離感や、自分が安心できる人間関係の築き方を考える
また、カウンセラーによっては認知行動療法を取り入れた支援を行う場合もあります。認知行動療法では、「自分には価値がない」「失敗してはいけない」といった思い込みや考え方のクセを整理し、より柔軟で現実的な考え方や行動を身につけていくことを目指します。すべての方に同じ方法が用いられるわけではなく、一人ひとりの状態や希望に合わせて支援内容が検討されます。
うららか相談室では、アダルトチルドレンのカウンセリング経験が豊富なカウンセラーが多く在籍しています。自分はアダルトチルドレンかもしれない、アダルトチルドレンを克服したいという方はぜひ、うららか相談室のカウンセリングを活用してみてください。
カウンセリングとは、心理学の知識や技術を持つカウンセラーとのやり取りによって、相談者の悩みやこころの不調の解決を目指すことです。
虐待やネグレクトだけでなく、家庭内の様々なことがトラウマになる場合があります。問題の程度や悩みの大小にかかわらず、すべての方がカウンセリングを受けることができます。
うららか相談室では、ビデオ・電話相談:5,500円 / 回(50分)、メッセージ相談:3往復4,620円~でカウンセリングを受けていただけます。※料金は税込表示です。
アダルトチルドレンの克服には、認知行動療法が用いられることも多いです。
認知行動療法は、考え方の癖や行動パターンを把握・修正することで、悩みや問題の解決を目指す心理療法です。
本人がカウンセリングを受ける意思がない場合、まずはご自身でカウンセリングを受けてみることが効果的です。「カウンセリングとはどういったものか」を知り、自分の変化を近くで感じてもらうことで、本人にカウンセリングに興味を持ってもらいやすくなります。
はい、可能です。うららか相談室では、東京の他にも、埼玉・神奈川・大阪など、対面でアダルトチルドレンのカウンセリングを受けることができるカウンセラーが多数登録しております。対面相談可能なカウンセラーはこちらよりご確認いただけます。