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毒親とは?毒親の特徴や家庭から抜け出す方法・付き合い方を解説

家族関係
執筆:社会福祉士 行成 ひとみ
2019.12.23

あなたの親は、あなたのことを思い、あなたの精神的自立を願い、困ったときには助けてくれ、あなたがあなたの人生の主人公として生きることを願ってくれているでしょうか。

 

それが「普通の親」なのです。そうではない場合、残念ながらあなたの親は「毒親」である可能性があります。

あなたが健全な人生をおくるためには、自分にとって毒になる親との付き合い方を考え直した方がいいでしょう。

目次

- 毒親の特徴とは?

- 毒親との決別

- 毒親と絶縁する方法

- 毒親家庭から脱出できたら

- 「あなた」にとってベストな選択を


毒親の特徴とは?

毒親とは、アメリカの研究者であるスーザン・フォワードが書いた「毒になる親 一生苦しむ子供」という本によって生み出された言葉です。現在では日本でも多くの「毒親」本が出版されています。

毒親の特徴は「強すぎる自己愛」です。自分が大切なあまり、子どもに支配的に接したり、逆に子どもに頼りすがり、子どもの人生を束縛しようとしたり、結果として子どもの人生に深刻な悪影響を与えます。

思春期以降、子どもは自分のアイデンティティを確立し、自分の考えや意見をもつようになりますが、毒親はそれを許しません。子どもは自分が産んだのだから、自分の思う通りにならないと許せないのです。そのため、思い通りにいかないとヒステリックに怒ったり、泣き落としをしたりして、親の人生に子どもを縛り付けようとします。 


毒親との決別

毒親とは一刻も早く距離を置いた方が、その後の人生にとってよいでしょう。

そのためには、いったん親を冷静に分析して、いかに自分に悪影響を与えているかを考えることで、その後の方針が変わってきます。


育ててくれた親を悪者扱いするのは勇気がいることですが、自分がそれを認めなければ毒親の束縛から抜け出すことは困難です。

うまくいかないことは、一度すべて親のせいにして、親がいかに自分の人生を阻害してきたか、親のせいで自分のしたいことができなかったか、ノートなどに書き出していき、親が「毒親」であることをしっかりと認識しましょう。


いかに自分にとって「必要のない親」であるかを確認することは、毒親との決別に必要な過程です。

自分の親が「毒親」であるとしっかり認識できたら、次は可能な限り精神的・物理的に距離を置くことが、毒親家庭を抜け出すために必要なステップになります。

 

実家に住んでいる、または同居している場合は一人暮らしを始めましょう。

とはいえ、賃貸住宅を借りる際には、一般的には保証人が必要です。普通は親に保証人になってもらう場合が多いですが、毒親は独立することを許さず、保証人としてサインすることを拒む可能性があります。

そのため、保証会社を通せば保証人なしで借りれる賃貸住宅を探しましょう。賃貸情報サイトを見ると、「保証人不要」という条件で検索することができます。


賃貸住宅を借りるうえで必要になるのが、仕事です。アルバイトでも良いので、毎月安定した収入が得られる仕事を探しましょう。

アルバイトでも、フルタイムで働けば一人暮らしをできるくらいの収入を得ることができます。また、フルタイムで働くということは、自分の健康保険証を持てるということでもあります。

親の扶養の健康保険証では、あなたがいつ、どこのクリニックを受診したかを親が知ることができてしまいます。

働くことは、色々な面で毒親から逃げるための役に立つのです。

 

しかし一部の毒親は、子どもが働いて得た収入を奪おうとする場合があります。

そのために、一人暮らしを始めるのに必要な一時的な資金を貯めることが困難な方もいらっしゃると思います。

そのような場合は、寮付きの仕事を探すのもひとつの手です。


例えばトヨタ自動車の期間工は、会社がはたらく人のために寮を用意しています。そのような寮付きの仕事をしながら、最終的に寮ではない自分の家に住居を移すための資金を貯めると良いでしょう。

毒親家庭を抜け出せずつらい方へ

毒親と距離を置くにはどうすればいいか、カウンセラーと一緒に考えていきませんか?

オンラインカウンセリングのうららか相談室では、臨床心理士などの専門家に、匿名で悩みを相談することができます。

毒親と絶縁する方法

毒親は自分を毒親と認めることができません。

そのため、親と対決姿勢をとっても徒労に終わることが多いでしょう。一番いいのは、ある日突然連絡を絶ち、家を出ることです。


携帯電話は自分の名義で新しく契約しましょう。格安スマホにすれば月々の固定費を抑えられます。

新しい住居に身を移したら、通常住民票を異動しなければなりませんが、住民票を新しい住所で登録することで、親が住民票を頼りに追いかけてくる場合もあります。

それを避けるには、追いかけてくるのが困難なほど遠い場所に転居するか、住民票を移さずに、公共料金(水道、電気、ガスなど)の請求書の住所を利用して、携帯電話や免許証などの住所変更の手続きをすることです。


今はSNSなどから監視される可能性もありますので、親に見つかる可能性のある実名アカウントなどは極力コメントを控え、新しいアカウントを取り直すことも考えましょう。 


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毒親家庭から脱出できたら

中には、毒親と完全に絶縁したい方もいらっしゃると思います。親子である限り、戸籍上あなたは毒親の子どものままです。

そのような状態から脱するためには、自分だけの戸籍を作ることも検討しましょう。

分籍という手続きを取ることで、自分だけの戸籍を作ることができます。親の戸籍には、あなたは「分籍のため除籍」と記載されます。

戸籍や住民票についての知識がない普通の人であれば、何度か住所を変更することで、戸籍や住民票からあなたの現在地を追いかけるのが困難になります。


自分だけの戸籍を作ることで、精神的に解放されるという方もいらっしゃると思います。

そうすることで、これからは自分のために人生を生きることができるのです。

「あなた」にとってベストな選択を

ここまで、毒親家庭から抜け出し、自立するための一般的な方法を書かせていただきました。

しかし、人によって親との関係がどのようなものか、現在どのような状況なのかは異なるかと思います。


あなたにとって、どのような選択と行動をするのがベストなのかは、カウンセリングを通じて、カウンセラーと一緒に考えていくことができます。

今、親によって苦しい状況にいらっしゃるのであれば、一度お気軽に相談していただきたいと思います。

このコラムを書いた人
社会福祉士
機能不全家族、きょうだい児、アダルトチルドレン、貧困、DV、精神障害などの自身の経験から、ピアカウンセラーとして活動。社会福祉協議会での生活困窮者支援、特別養護老人ホーム・地域包括支援センターでの高齢者福祉支援を経験後、社会福祉士として独立。現在は小学生の子の子育てをしながら、名古屋市で借金、生活困窮、家計、精神障害、親子関係、介護、育児(金銭教育)などの個別相談・セミナーを行っている。
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