他人からの何気ない一言が気になって落ち込んでしまう、光や雑音が気になってものごとに集中できない…そんな傷つきやすく敏感な性格の方は、HSPに当てはまるかもしれません。HSPとは、ハイリー・センシティブ・パーソンの略で、人一倍繊細な気質を持つ人という意味になります。HSPは、アメリカの心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』という本の中で提唱した概念です。
研究によると5人に1人はHSPであり、周囲の状況や環境の変化にとても敏感に反応してしまうため、日常生活を送る中で生きづらさを感じることが多いと言われています。
・繊細で傷つきやすい性格を改善・克服したい
・感情に振り回されやすく、人付き合いなどをすると疲れてしまう
このようなことでお悩みではないですか。
繊細なのは悪いことだけではありませんが、ちょっとしたことで傷ついたり落ち込んだりしてしまうと、毎日多くのストレスを受けるため、つらいですよね。周りに話しても「大丈夫だよ」「気にしすぎだよ」と言われるだけで、なかなか理解してもらえないことも多いです。
得意なことや苦手な場面など、自分の特性について理解を深めたり、ストレスを軽減する工夫をうまく取り入れることで、生きづらさの改善・克服につながることがあります。一人で抱え込んでしまってしんどい方や、少しでも気持ちを楽にしたい方、HSPかもしれないがどうしたらいいのか分からない方は、ぜひ一度うららか相談室のカウンセリングでご自身の特性と向き合ってみませんか?
※HSPは医学的に正式な病名ではなく、特性をあらわす概念として用いられます。
例えば、以下のようなことが挙げられます。
・カウンセラーに話しながら整理することで、自分の特性への理解を深める
・自分の特性への理解が深まると、問題にうまく対処できるようになり、自己肯定感が上がる
・生きづらさについて話をすることで、考え方のクセや行動パターンに気づいたり、傷ついた体験を整理して捉えなおす
・1人で抱え込んできた悩みを話すことで、気分がすっきりとしてストレスを軽減・改善する
HSPは生まれ持った気質であるため、HSPそのものを治療することはできません。しかし、HSPの影響による気分の落ち込み、うつ病、自己肯定感の低下などを改善・克服することや、HSPとうまく付き合えるようになることは可能です。
また、適切な対応を行うことで、HSPと混同されやすい不安障害などの精神疾患は治すことができ、発達障害は症状を軽減・改善することができます。
はい。HSPの特性を持つパートナーとの接し方などについて相談することができます。
はい。悩みの大小にかかわらず、カウンセリングを受けることができます。また、人によって感じ方は様々ですが、カウンセリングでは相談者の気持ちが尊重されます。
HSPは医学的に正式な診断ではなく、特性を表す概念であるため、医療機関でも診断することはできません。ただし、自己診断やセルフチェックでは、発達障害や不安障害などをHSPと誤って認識してしまうことも多いため、気になる症状がある場合は医療機関に相談することが大切です。
発達障害のASD(自閉スペクトラム症)は、生まれ持った気質による感覚過敏やこだわりの強さが見られるため、HSPと混同されやすいですが、コミュニケーションがうまくいかない、柔軟な対応が難しいなどの特徴も見られます。また、発達障害は医学的に正式な診断であり、症状を軽減・改善する治療やトレーニングが確立されているほか、発達障害の方を対象とした様々な支援を受けることができます。
本人がカウンセリングを受ける意思がない場合、まずはご自身でカウンセリングを受けてみることが効果的です。「カウンセリングとはどういったものか」を知り、自分の変化を近くで感じてもらうことで、本人にカウンセリングに興味を持ってもらいやすくなります。