例えば、以下のようなことが挙げられます。
・カウンセラーに話しながら整理することで、自分の特性への理解を深める
・自分の特性への理解が深まると、問題にうまく対処できるようになり、自己肯定感が上がる
・生きづらさについて話をすることで、考え方のクセや行動パターンに気づいたり、傷ついた体験を整理して捉えなおす
・1人で抱え込んできた悩みを話すことで、気分がすっきりとしてストレスを軽減・改善する
HSPは生まれ持った気質であるため、HSPそのものを治療することはできません。しかし、HSPの影響による気分の落ち込み、うつ病、自己肯定感の低下などを改善・克服することや、HSPとうまく付き合えるようになることは可能です。
また、適切な対応を行うことで、HSPと混同されやすい不安障害などの精神疾患は治すことができ、発達障害は症状を軽減・改善することができます。
はい。HSPの特性を持つパートナーとの接し方などについて相談することができます。
はい。悩みの大小にかかわらず、カウンセリングを受けることができます。また、人によって感じ方は様々ですが、カウンセリングでは相談者の気持ちが尊重されます。
HSPは医学的に正式な診断ではなく、特性を表す概念であるため、医療機関でも診断することはできません。ただし、自己診断やセルフチェックでは、発達障害や不安障害などをHSPと誤って認識してしまうことも多いため、気になる症状がある場合は医療機関に相談することが大切です。
発達障害のASD(自閉スペクトラム症)は、生まれ持った気質による感覚過敏やこだわりの強さが見られるため、HSPと混同されやすいですが、コミュニケーションがうまくいかない、柔軟な対応が難しいなどの特徴も見られます。また、発達障害は医学的に正式な診断であり、症状を軽減・改善する治療やトレーニングが確立されているほか、発達障害の方を対象とした様々な支援を受けることができます。
本人がカウンセリングを受ける意思がない場合、まずはご自身でカウンセリングを受けてみることが効果的です。「カウンセリングとはどういったものか」を知り、自分の変化を近くで感じてもらうことで、本人にカウンセリングに興味を持ってもらいやすくなります。