HSCとは、ハイリー・センシティブ・チャイルドの略称で、些細なことにも敏感で感受性が一段と強い、HSPの気質を持った子どものことをいいます。HSCは、大人数の集まりを過剰に嫌がったり、友達付き合いに憶病になってしまったりする傾向があるといわれています。
※HSCはHSPと同様に、特性を表す概念であり、医学的に正式な診断や名称が認められているわけではありません。
子どもにHSCの気質があると、小さな失敗やストレスがほかの子どもに比べて、想像以上に大きな影響を与えることがあります。特に、子どもの頃は様々な失敗を繰り返し、未知の世界を目にすることが頻繁にあるものです。多くの子どもたちは忘れたり気にしなかったりするのですが、繊細な気質を持っているHSCは、深い傷を長期的に負ってしまったり、大きなストレスを抱えて不調に陥ったりしやすくなります。
・自分の子どもがHSCかもしれない
・HSCの子どもへの接し方が分からない
このようなことでお悩みではないですか。
HSCは傷つきやすい反面、感性が豊かで人の気持ちに寄り添える特性があるといわれています。HSCの特性を活かしてあげたいと思う気持ちは大切ですが、子どもが小さい頃はASDやADHDなどの発達障害と区別がつきにくいため、親の独断で判断することはお勧めできません。
また、自分の子どもが刺激に対して人一倍敏感であると、HSCを改善させなければと思うかもしれませんが、生まれ持った気質である以上、完全に克服するのは難しく、改善のための方法が子どもにとって苦痛になることがあります。子どもが抱えやすいストレスのケアをする、子どものペースに合わせてあげる、ほかにも同じような気質を持った子がいることを理解する、といった対応が大切です。
子どもに繊細なところがあると、子育てに自信がなくなったり、子どもへの接し方が分からなくなったりすることもありますが、一人で悩みを抱え込みすぎるのではなく、カウンセラーや専門家に相談してみましょう。
自分の子どもがHSCかもしれない、子どもと上手に向き合いたいという方は、ぜひうららか相談室のカウンセリングを活用してみてください。