子どもの問題行動として、嘘をつくことや無視、反抗、暴力的・攻撃的な言動、万引きなどの非行をはじめ、不登校や引きこもりなどもよく挙げられます。このような問題ととられる行動には、子どもの成長のために必要である一時的なものから、被害を及ぼしたり日常生活に支障をきたしたりするものまで、期間や程度の差があります。他人の権利を侵害したり大人への反発が続いたりするときに、素行症(後遺障害)や反抗挑発症(反抗挑戦性障害)などの診断が付く場合もあります。
例えば、自らの保身のため、関心を引きたいため…など、問題行動や非行には子どもにとって意味を持っていることがほとんどで、ストレスや悩みを抱えすぎていたり親子関係がうまくいっていなかったりします。背景に発達障害の問題などが潜んでいることもあります。
そうしたサインを無視して、すべての問題行動を頭ごなしに批判したり、強制的にやめさせたり、子どもの気質や親の育て方の問題にしたりすることは、本質的な解決に至らず、子どもの心を傷つけることになりえるでしょう。
・子どもが叩いたり暴言を吐いたりするようになった
・問題行動や非行で学校からの指導を受けることが多い
このようなことでお悩みではないですか。
子どもの問題行動を無理に禁止するのではなく、行動が意味する心の状態に気付き、親子関係のなかで解決したり寄り添ったりすることが大切です。例えば、子どもが関心を引きたいという意識から問題行動や非行を起こしていると考えられる場合は、子どもの話を聞いたり親のコミュニケーションを見直したりすることが重要でしょう。また、発達障害などの特性が環境に合っておらずストレスや悩みを抱えている場合は、環境の調整や本人への支援が必要になるかもしれません。
親は子どもの問題行動や非行に後ろめたさや責任を感じて、誰にも話せずに家庭の中だけで抱え込みやすくなります。親自身も精神的に疲れてしまうことが少なくありません。
うららか相談室では、子どもの問題行動や非行の原因・解決策を、子どもの発達や子育てに詳しい専門家と一緒に考えていくことができます。カウンセラーが子どもの話をじっくりと聞くカウンセリングによって、子どもの心の負担を減らしたりサポートに役立てたりすることもあります。