大きな病気や障害を抱える子どもの兄弟姉妹を「きょうだい児」と呼ぶことがあります。
きょうだい児は兄弟姉妹の障害のことを意識せずに幼少期を過ごし、お手伝いや障害にまつわる知識・経験によって自立や成長にも繋がりやすいと見られる反面、きょうだい児ならではの体験や葛藤を多く抱えるとされ、ネガティブな影響に対するケアやサポートが必要と言われています。
きょうだい児ならではの影響は数多く考えられるのですが、代表的な例としては、
・兄弟姉妹ばかり面倒を見て、かまってもらえない寂しさを抱えている
・甘えることが負担になってしまうと考えるため、感情を表現する方法を知らず、手を出してしまう
・兄弟姉妹に対する偏見や差別などで苦しむ
また、大人になってから
・兄弟姉妹がいることによって、やりたいことができなかったり、将来のことで悩んだりする
・付き合っている人に、兄弟姉妹のことを分かってもらえるのか不安になる
といった傾向が挙げられます。
・きょうだい児に対するサポートを知りたい
・きょうだい児であった自分自身が現在生きづらさを抱えている
このようなことでお悩みではないですか。
「きょうだい児」という言葉が近年注目されるようになったばかりで、今まで社会に問題視されることがなかったため、身の回りの人が誰でも十分なサポートや対処法を知っているというわけではありません。特にきょうだい児の子育てやケア、支援について、どうすればいいか自分では分からないという方は社会福祉士や臨床心理士までご相談ください。