過剰適応とは、職場や学校、友人関係、家庭といった環境の要求や期待に対して、自分の気持ちを無理に抑えてでも完全に応えようとすることで、気づかないうちに心身への負担がかかることをいいます。過剰適応は、心身症(おもにストレスが原因で身体に不調が現れる疾患)を抱える人に見られる特徴として使われてきた概念です。過剰適応しやすい人は、周囲から真面目・いい子・頑張り屋などと言われることが多くなります。
生まれつきの脳機能の違いによる発達障害を抱える人は、次のような特徴が原因の一つで過剰適応しやすいといわれています。
建前と本音の使い分けの困難さ/ルールへのこだわり/空気を読むのにエネルギーを使いすぎるなど
興味のあるものに集中しすぎる/周りが気になりすぎる/計画がうまく立てられずタスクを抱えすぎるなど
そのほかに、他人から嫌われるのではないかという不安(見捨てられ不安)が大きい人も、過剰適応しやすいといいます。
・頑張りすぎて疲れてしまうのを改善したい
・過剰適応を改善して、ストレスとうまく付き合いたい
このようなことでお悩みではないですか。
過剰適応しやすい人は、自分の抱えているストレスやその原因となる考え方・行動パターンに気付くこと、悩みを一人で抱え込みすぎず相談すること、心身をリラックスさせる方法を習得することなどの対処法が考えられます。カウンセリングでは、認知行動療法(認知再構成法)やリラクゼーション法といった心理療法の一つが用いられることがあります。
カウンセリングで自分の中にあるもやもやしたものをカウンセラーに話すだけでも、気分がすっきりしてストレスを軽減する効果があるといわれ、自分が気づかなかった考え方・行動パターンやストレスの原因にも気づきやすくなります。
頑張りすぎて疲れてしまう、周りから真面目すぎると言われるといった方は、ぜひうららか相談室のカウンセリングを活用してみてください。