・友人関係が長続きしない、友達や恋人ができない
・職場や学校で疎外感を感じる、輪に入れない
・家族の間のコミュニケーションにわだかまりがある
など、様々な経験をもとに「いつも人間関係がうまくいかない」と感じる人は少なくありません。不意なトラブルによって人間関係が悪くなったというわけではなく、人付き合いの後で頻繁にネガティブな気持ちへ陥っていると、自分に問題があるのではないかと考える人もいるでしょう。実際に相手から避けられていたり、怒られたりしている場合には、「自分では普通にしているつもりなのに、どうして人間関係がうまくいかないのか分からない」ということもあります。あるいは、そのようなことがあった度に毎回「自分に非があった」と反省するものの、また対人関係で似たような失敗を繰り返すなど、もっと根本的なところで自分に問題があると感じるかもしれません。
脳の機能的な障害とされる発達障害の自閉症スペクトラム障害(ASD)では、相手の発言の行間を読んだり他人に合わせて行動したりするのが難しい傾向があり、対人関係に悩みを抱える人が多く見られます。ただし、人間関係がいつもうまくいかないからといって、必ずしも発達障害の疑いがあるかどうかは分かりません。例えばパーソナリティ障害では、感情的ともとれる行動や極端な考え方によって、自分では気づかないうちに対人関係に支障をきたしていることも多く見られます。その他、大きなストレスを抱えるようになると、対人関係に気を遣う余裕がなくなり、人間関係がうまくいかないと感じることもあるでしょう。あるいは人間関係のトラウマが起因しているかもしれません。
人間関係がうまくいかない理由はとうてい一言で語られるものではありません。中には、相手に求めている関係性の理想が高すぎるために「うまくいかない」と感じている場合もあれば、普通にしているつもりなのに自分の言動が実際に相手を不快にさせているという場合もあります。他人である以上、相手と完全に分かり合うことはできないものですし、人間関係がうまくいかないからといって必ず改善しなければいけないというものでもありませんが、「人間関係の苦手を解消したい」と感じたら、この際に自身としっかり向き合ってみることは、将来的に様々な場面で役に立ってくるでしょう。
人間関係がいつもうまくいかないと感じるのであれば、まずはその原因を考えることが大切です。次に、その原因に基づいて、行動を変えるための考え方を身につけたりすることが必要になってくるかもしれません。客観的な視点を持って、ともに解決していこうとする伴走者がいることで、自身の内面と向き合いやすくなります。ぜひ、うららか相談室のカウンセリングを活用してみてください。人間関係がうまくいかない悩みを解消していくための方法について、カウンセラーがしっかりとサポートをさせていただきます。