締め切りが迫っているのが分かっているのに別のことをしてしまったり、今しなければ失敗すると知っていながら対策を怠ったりする経験はありませんか?このようなことは確かに道理からは外れているものの、よく見られる現象であることから、PCN症候群(PCN:Procrastination=先延ばし)という呼び名がついています。(よく似た言葉の学生症候群とは、期限までの時間が多くあればあるほど作業に取り掛かる時期を遅らせる心理のことをいいます。)
先延ばし癖は周りから見れば怠惰と思われがちですが、完璧主義や不安な気持ちなどに起因することが少なくありません。例えば、やらなければいけない作業に取り掛かる前に、掃除をしようとして、最初は机の上が気になっていただけなのに部屋全体の掃除をしてしまっている。このような場合、物事をいい具合に片づけて途中から別のことに切り替えるのが苦手であったり、複数のやらなければいけないことを同時に管理するのが苦手な傾向があります。こうした傾向は、発達障害のADHDの症状にもよく当てはまります。
・いつも締め切りギリギリになるまで動けない
・やらなければいけないことを先延ばしにして失敗することが多い
このようなことでお悩みではないですか。
やらなければいけないことというものは多くの場合、ストレスになります。ストレスの対象から逃げることはある意味、本能的といえるでしょう。ただ、目の前の課題に取り掛からないことによる不利益が大きい場合には、先延ばしにすることは賢明とはいえません。
視覚的にスケジュール管理をしたり、他のことが気になってしまった場合の対処法を考えたりすることによって、少しづつ先延ばし癖を治す方法を探すことができます。いつもギリギリになってからやらなければいけないことを急いだり、期限に間に合わず失敗したりすることが多いと、ストレスが大きく精神的にも悪影響を及ぼす可能性があります。先延ばし癖を自覚し、自身と向き合って治していくことで、将来的に多くのストレスを減らすことができるでしょう。自分を変えたいと思ったときに、なりたい姿を目指して伴走できるカウンセラーの存在は強力な助けになります。自身の改善を先延ばししたくないと考えている方は、ぜひうららか相談室のカウンセリングを活用してみてください。