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  1. だらだらしてしまうのは病気?やめたいのにだらだらする原因と対策

だらだらしてしまうのは病気?やめたいのにだらだらする原因と対策

更新日 2024.11.21
健康・メンタルヘルス・気分
うららか相談室

やらないといけないことがあるのに、ついだらだらしてしまう、やろうと思っていることがあるのに、なかなか体が動かない、このようなことでお悩みではないですか。だらだらしてばかりいると、自分がダメな人間になったような気分になり、ひどく落ち込んでしまうこともありますよね。だらだらしてしまう生活をやめたい人は、どのようにしたらいいのでしょうか。だらだらしてしまう原因と対策について考えていきましょう。

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目次

- だらだらしてしまう原因

- だらだらしてしまうのは病気?

- だらだらしてしまうときの対策

- まとめ


だらだらしてしまう原因


◇疲れやストレスがたまっている

だらだらしてしまう原因の1つとして、疲れやストレスがたまっているということが挙げられます。疲れやストレスは体重や血圧などのように数値で測りにくく、どれくらいの疲れやストレスに耐性があるかは人それぞれでもあります。自分ではあまり疲れるようなことをしていないつもりでも、心や体は耐えられなくなっている可能性があります。

仕事や人間関係、お金に関することなど、ストレスや疲れの原因は日常にたくさん潜んでいます。また、つらいことだけではなく楽しいこともストレスや疲れの原因になります。

ストレスに長期的にさらされていると、身体のはたらきを整える自律神経のバランスが乱れやすくなり、イライラや無気力、過眠、倦怠感など、心身に様々な症状が現れやすくなります。やる気が出ずにだらだらしてしまうのは、自分の身体からの「休みたい」というサインかもしれません。


◇だらだらするのが癖になっている

だらだらするのが長期間の癖になっていると、頑張らないといけないときでも、だらだらしやすくなってしまいます。毎日の習慣を変えるには相応のエネルギーが必要になり、だらだらする癖を繰り返しているほうが無意識に安心と感じられるためです。


◇夜更かしなどで生活習慣が乱れている

夜更かしなどで生活習慣が乱れていると、体内時計が狂い、日中に眠気や倦怠感に襲われたり、夜眠れなくなったりします。体内時計の乱れが引き起こす眠気や倦怠感によって、朝早く起きて家事を頑張ろうと思っていたのに起きれなかった、休日を使って家で勉強しようと思っていたのにだらだらしてしまった、という状況に陥りやすくなります。

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だらだらしてしまうのは病気?



1日や2日ではなくだらだらしてしまう日が何度もある、何日も続いているというとき、もしかして自分は何かの病気なのではないか、と思う人も少なくありません。では、だらだらしてしまうのは病気の可能性があるのでしょうか。考えられる病気や障害について、見ていきましょう。


◇うつ病

うつ病は、大きな気分の落ち込みや絶望感を主な症状とした精神疾患です。うつ病になると、全般的に無気力になってしまうため、目の前にやらなければならないことがあったとしても、先延ばしにしてだらだら過ごしてしまいやすくなります。眠れない、以前は楽しかったことが楽しくない、身体が動かない、集中できない、頭がはたらかない、涙が止まらないといったことが続いている場合には、うつ病の可能性も考えたほうがいいでしょう。うつ病は、医療機関で治療できる病気です。薬物療法・精神療法(カウンセリング)・十分な休息(環境の調整)の三本柱が基本的な治療方針となります。


◇ADHD

ADHDは発達障害に分類されます。発達障害は、脳の先天的な特性により、コミュニケーションや社会生活に困難を及ぼしやすくなる生まれつきの障害です。大人の発達障害という言葉が近年よく見られますが、幼少期から発達障害に気づかないまま大人になり、仕事や結婚生活で困難に直面して初めて医療機関を受診し、発達障害を抱えていることに気づく人も少なくありません。

ADHDは、注意欠陥・多動性障害ともいい、不注意や衝動性落ち着きがない集中できない、などが主な症状です。具体的には、約束や予定を忘れる、作業の順序立てをするのが苦手、確認不足のミスが多い、長時間じっと座っていられず手足をソワソワさせてしまう、好きでないことは後回しにしてしまう、忘れ物が多い、といった特徴がよく見られます。

集中が途切れてだらだらしてしまいやすく、幼少期から集中できずによく怒られていたという方は、ADHDの可能性も考えてみましょう。大人の方は、地域の発達障害者支援センターに問い合わせると、発達障害の診断を行なっている医療機関に繋いでもらうことができます。

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だらだらしてしまうときの対策

だらだらしてしまうのをやめたい、きちんとやるべきことをこなしたい、と思ったときはどのように対策するのがいいのでしょうか。


◇生活リズムを整える

まずは、生活リズムを整えるようにしましょう。夜更かしはしないように気を付けて、朝の起床や3回の食事はできるだけ規則正しい時間に行うようにしましょう。

スマホやPC、テレビの液晶から発する光に含まれているブルーライトは、脳を覚醒させる影響を及ぼすことが分かっています。夜遅い時間や寝る直前にブルーライトを浴びすぎてしまうと、睡眠の質が下がったり、眠れなくなったりしやすくなります。

また、睡眠の質が下がると、日中に眠気やだるさを感じて、集中力が低下したり、だらだらしたりする原因になります。


◇だらだらする時間を決める

休憩することは、決して悪いことではありません。ゆっくり休むことは、疲れを癒してストレスを緩和する効果もあります。ですが、休息している時間があまりにも長く、癖になってしまっていると、やらなければならないことがあるときにも、だらだらしてしまいやすくなります。そこで、休憩するときは時間を決めるようにしてみましょう。1時間だけ休む、夕方までにやるべきことを片付けて夜はゆっくり過ごす、といったように時間を決めることで、休みの日に1日中だらだら過ごしてしまったり、やるべきことができなかったりするのを避けることができるでしょう。


◇まずは少しでいいから面倒なことに取りかかってみる

面倒なことが後に待っていると思うと他のことをする気分になれない、ということはありませんか?先に面倒なことを終わらせることによって、好きなことも目いっぱい楽しめるようになり、だらだらするのを防ぐことができます。乗り気はしなくてもいいので、まずは最初のほんのわずかな段階だけでも面倒なことに取り掛かるようにしてみましょう。人間の心理には、中途半端に手を付けたものは気になったり最後まで終わらせようとしたりする傾向があります。これを心理学で「ツァイガルニク効果」といい、「結果はCMのあと」「続きはWEBで」と言われると先が気になる・・・といったように、ビジネスにも応用されています。


◇スモールステップ

スモールステップとは、大きな目標に取りかかる際、工程を細分化して少しずつ達成していく方法のことを指します。目標を細分化することによって、やるべきことに取り掛かりやすくなったり、達成感を得てやる気を保ちやすくしたりする効果があります。

例えば、部屋を片付けようと思ったとき、散らかっている部屋全体を見ると、「この部屋をきれいにするのは時間がかかる、大変そう、途方もない」と感じるかもしれません。では、部屋の掃除を細分化して、今日はクローゼットの中を15分で整理する、明日はキッチンを15分でキレイにする、明後日は10分で掃除機をかける、といったように細分化するとどうでしょうか?個々のステップは確実にできそうだと感じるため、掃除に取り掛かりやすくなります。そして1つ終わると達成感を得られ、もう1ステップやってみようと思いやすくなります。やるべきことがあるのに、だらだらしたくなってしまうときには、スモールステップを取り入れてみるのもおすすめです。


◇適度に身体を動かす

適度に身体を動かすと、セロトニンという神経伝達物質が脳内に活性化されると考えられています。セロトニンは、「幸せホルモン」とも呼ばれ、大脳にはたらきかけて気分を安定させ、意欲や気力を高める物質です。ストレッチをしたり、軽い筋トレをしたり、気分転換に10~15分ウォーキングをしてみるといいでしょう。激しい運動は自律神経のバランスを崩しやすいため、無理のない程度の運動がおすすめです。


◇外出するようにする

ずっと家の中にいたり、座りっぱなしでいたりすると、だらだらしやすくなりますよね。そんなときは、少し外出して日光を浴び、気分転換するのがおすすめです。散歩したり、コンビニやカフェに飲み物を買いに行ったりすることで、気持ちがリフレッシュされ、家に戻ってから集中しやすくなります。ついでに、頑張った後のご褒美におやつを買ったりするのもいいでしょう。ご褒美が待っていると思うと、やるべきことを早く終わらせようとする気になります。

また、日光を浴びるとビタミンDが体内で産生されやすくなることが分かっています。ビタミンDが不足している人はうつ病になりやすいという研究があり、日光浴は気分を安定させるために効果的だと考えられています。

まとめ

やらなければならないことがあるのにだらだらしてしまうのは、多くの人が経験することですが、だらだらする生活が長く続く場合は、疲れやストレスがたまっていたり、だらだらするのが癖になっていたりするかもしれません。どうしてもだらだらしてしまう、何も気力がわかないという場合は、うつ病などの精神疾患が疑われる可能性もありますので、精神科や心療内科への受診を検討しましょう。

カウンセリングでは、だらだらしてしまう原因やだらだらしないための対策をカウンセラーと一緒に考えていくことができます。カウンセリングで、悩んでいること、苦しい気持ちなど、自分の中にためこんでいたものを外に吐き出すことによって、自分の考えが整理されやすくなるだけでなく、気分がすっきりしてストレスが軽減されるといわれています。また、定期的にカウンセリングを受けることで、だらだらしないための行動ができているかカウンセラーと一緒に振り返ったり、着実に生活を見直したりすることもできます。

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このコラムを書いた人
オンラインカウンセリングうららか相談室運営スタッフ
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