>
  1. 心が辛い時の乗り越え方・対処法は?

心が辛い時の乗り越え方・対処法は?

更新日 2024.10.03
健康・メンタルヘルス・気分
うららか相談室

心が辛くなった時、あなたはどんなふうに対処しますか?自分なりの乗り越え方を持っているという人もいれば、どうしようもなくただ時をやり過ごすしかなく、とてもつらいという人もいるのではないでしょうか。

何を辛いと感じるか、そして、それに適した対処法も人や状況によりますが、ひとつでも多くの方法を知っておくことは、今後の自分を助けることに繋がるかもしれません。この記事がその参考になれば幸いです。

>心がつらいときのカウンセリングはこちら

メンタルヘルスのカウンセリング

目次

- 心が辛いのはどんなとき?

- 心が辛いときの乗り越え方

- 病気やストレスとの上手な付き合い方

- 心が辛いときにやってはいけないこと

- 心が辛いときに相談する方法

- おわりに

心が辛いのはどんなとき?


心が辛くなってしまうのはどんなときか、よくある状況を見てみましょう。


・ストレスのかかる環境

仕事が忙しい、学校や職場、部活などでそりの合わない人と一緒にいなくてはいけない、取り組んでいることが思うように進まない等々、何らかのストレスがある状況や環境は、当然ながら当事者に辛い気持ちを生じさせます。

ストレスの程度や持続期間が大きくなれば、それに伴って心の辛さも強まってしまいがちです。


・大きなライフベントの前後

重要な人物との死別、事件や事故に巻き込まれるなど、大きな出来事の前後には辛い気持ちに見舞われることがよくあります。

入学、引っ越し、昇進、結婚や出産など、一般的に善き事、おめでたいこととされているような生活や環境が大きく変わるライフイベントでも、心が辛くなることは珍しくありません。


・人との間にトラブルが起きた

家族、パートナーや友人、職場の人たちなど、大切な人や周囲の人たちとの間にトラブルや行き違いがあったりしたとき、それがとても気になったり辛い気持ちになったりすることがあるのも、多くの人の身に覚えのあることと思います。


・病気や障害の症状

心や身体の病気・障害をお持ちの方は、その症状の苦痛や周囲の対応が辛く感じられることもあるかと思います。うつ病や不安障害など、症状自体に気分の落ち込みや不安感、焦燥感などがある疾患は尚更、辛さが深まるおそれがあります。


・わけもなく辛いこともある

ここまでお伝えしてきたように、何らかの出来事や理由があったうえでの辛さももちろんありますが、なぜだか分からないけど辛い、わけもなく辛い、ということもあります。

そういった場合に、「何もないのに辛いなんて言ってはいけない」「私なんて恵まれてる方なんだから辛がっていてはダメだ」と考えて、ますますしんどくなってしまう人もいるかもしれませんが、本人が辛いと感じるなら、それだけで充分辛いと言うに値する状況です。

心が辛いときの乗り越え方


心が辛いとき、どんなふうに乗りこえればいいのでしょうか。いくつかの対処法を知っておくと、より早期の回復が期待できます。


・休養をとる

辛いときはとにかく休むことが大切です。早く寝る、休日はゴロゴロして過ごすなど、無理せず、消耗した心身にエネルギーを蓄える時間をたっぷりとれると良いですね。


・生活習慣を整え、軽く身体を動かす

ゆっくり休んで少し回復してきたら、徐々に活動量を増やしていくと良いでしょう。早寝早起きをして、朝は太陽の光を浴び、バランスの良い食事や軽い運動を意識することで、自律神経の働きを改善し、心の落ち着きを取り戻すことにつながります。


・呼吸法、筋弛緩法など身体をリラックスさせる

辛いときは無意識に呼吸が浅くなりがちです。腹式呼吸やゆっくり吐くことを意識した呼吸法、筋弛緩法(筋肉に力を入れてから緩める方法)を取り入れるのも、身体面から心を落ち着かせる効果があります。

インターネットや本などで、その具体的なやり方を手軽に知ることができます。いろんな方法があるので、ご自分に合った方法からお試しいただければと思います。


・人に話す

辛いときにその状況や気持ちを誰かに話すことは、とても大切な対策のひとつです。

辛いときに一人でどうにかしようとすると、どんどん心身が疲弊していき、それにつれて視野が狭まり適切な判断や考えから遠ざかってしまいがちです。その状態に歯止めをかけるという意味でも、聞いてもらえたことですっきりしたりホッとしたりするという意味でも、人に話すと辛さを乗り切りやすくなります。


・医療やカウンセリングにつながる

自分や身近な人たちだけではどうにもならないときは、心療内科などの医療やカウンセリングを頼るのも悪くない選択肢です。病気の人しか行ってはいけないということはありませんので、辛い時期がしばらく続いたら受診や専門家への相談を検討されると良いかと思います。

つらい気持ちを抱えている方へ

うららか相談室では、臨床心理士などの専門家を選び、ビデオ電話メッセージ対面形式のカウンセリングを受けることができます。

匿名で相談ができるため、家族や友人に知られることなく、安心して相談していただくことが可能です。

病気やストレスとの上手な付き合い方

辛さやストレスがひとつ去っても、またしばらくすると辛くなってしまうことを繰り返す場合は、ご自分なりのストレスとの付き合い方を見つけていけるといいですよね。そのヒントになりそうな方法をいくつかご紹介します。


・人生にはストレスや辛さが訪れるものだと考える

辛いとき、他の人たちが幸せそうに見えたり、自分だけがこんなに辛いんだと思えることがあります。しかし、人生において辛いことがまったくないような人はいないでしょうし、幸せそうに見える他人も、そうとは言わないだけで実は辛さを抱えているということもあり得ます。

これを「みんな辛いんだから我慢しなくてはいけない」という方向には捉えないでいただき、辛いことはおかしなことではない、この状況なら辛くて当たり前だ、というように現状をそのまま受け止めるための材料にできると、うまく付き合いやすくなるかと思います。


・現状を把握して問題を整理する

辛い感情で胸の中がいっぱいになってしまいがちですが、そこから少し視点を高くして、今自分の身には何がおきているのか、この辛さの要因には何があるのか、といったことを考えて現状を把握するだけでも、生々しい辛さから少し距離を取れるかと思います。

そして、現状を踏まえて問題を整理し、それらに対してできる具体的な対策を考えたり、どうしようもないことに対しては上記のようなリラックス法などで、受け止め方を調整したりと、できることを考えてひとつずつ試していくのも上手な付き合い方です。


・自分の考え方の癖を理解して楽になる捉え方を知る

同じ場所で同じ体験をしても、感じ方や捉え方はそれぞれであるように、誰でもその人なりの考え方や捉え方の癖があるものです。その癖が現実相応以上に自分を苦しめてしまうようなものならば、その癖を自覚して捉え方を変えていくのも有効な方法です。

日頃から自分の捉え方の癖を知るようにしておくと、辛くなったときに「これは自分の癖が出ているから過剰に辛くなっているのかもしれない」と思えるようになり、体感を少し楽にすることにつながります。

心が辛いときにやってはいけないこと


ここからは、心が辛いときにやってはいけないこと、やらない方がいいことについてお伝えしていきます。


・一人で抱える

辛いときに一人で抱えてしまうと、ますます辛くなってしまいます。逆に言えば、しばしば辛さを感じる人は、誰かに相談するのが苦手な人も多いかと思います。一人でどうにかしようとするのは逆効果になることもあるので、避けた方が良いでしょう。


・辛い環境に居続ける

環境に原因がある場合、そのまま辛い環境に居続ければ辛さも増してしまうことになります。環境を変えるのは簡単ではないことも多く、このままここに居続けるしかないと考えてしまうのも致し方ないのですが、それがさらなるしんどさを招くことにもなりかねません。


・自分を責める

辛さを感じるに至るまでにはいろんな経緯があるため、誰か一人だけが悪いとか、自分が悪いことがすべての原因ということはあまりないかと思います。しかし、つい自分を責めてしまいがちな人は、それ以外の原因や客観的現実が見えにくくなり、自己否定を重ねてさらに辛くなってしまうことがあります。

いったん自己否定を止めてみると、全て自分だけが悪いわけではないのかもしれない、という考えを入れる余地が作れるかもしれません。


・大きな決断をする

辛いときは判断力が平常時よりも低下しがちです。そのようなときに、結婚・離婚・退職・引越しなど、人生に関わるような大きな決断をするのは避けた方が良いです。少し気持ちが回復してから、あるいは人に相談しながら一緒に決めていくとよいでしょう。


・後先考えない行動をする

辛さが重なると自暴自棄になり、後先考えない行動を取りたい衝動に駆られることもあり得ます。しかし、そのような行動は自分や周囲を傷つけたり、後悔に繋がったりする可能性が高いので、避けた方が良いでしょう。

つらい気持ちを抱えている方へ

カウンセリングを通じて、自身の内面とじっくり向き合ってみませんか?

うららか相談室では、あなたの「変わりたい」という気持ちを、臨床心理士などの専門家がしっかりとサポートさせていただきます。

心が辛いときに相談する方法

お伝えしてきたように、辛いときは一人で抱えず誰かに相談することが大切です。しかし、人に自分の辛い話をするのに不慣れな人も多いことと思います。少しでも相談しやすくするための方法をご紹介します。


・信頼できる人に望む対応を伝えてから話す

当然ながら、誰に相談するかは重要なポイントです。信頼できる人を選んでお話をするのに加え、「相談して良かった」と思えるようにするためには、どんなことを求めて相談するか(例えば、ただ話を聞いてほしい、具体的なアドバイスがほしいなど)を最初に伝えてから話すようにすると良いでしょう。


・書き起こしてから相談する

いざ相談しようと思っても、何からどんなふうに話せばいいのか分からなくて相談をためらってしまうこともあるでしょう。話そうとする前に、辛くなってしまった出来事や湧いてくる感情を文字や文章にして書き起こしてみると、相談しやすくなります。自分の気持ちを整理する役にも立ちますので、書くことができそうなら試してみる価値はあると思います。


・専門家に相談する

周囲の人には相談しづらい場合は、医師やカウンセラーなど専門家に相談するのもひとつの手です。お近くに心療内科や相談機関がなくても、オンラインカウンセリングを利用すればどこからでも相談することができます。対面での診療や面談だと緊張してしまう人や相談に慣れていない人でも、オンラインなら気軽に話しやすいかもしれません。

おわりに

精神的に辛くてもう無理だと思えてしまうようなときでも、何らかの対処法はあるはずです。辛さのどん底にいるときはなかなか対処法を考える余裕が持てないですから、普段から自分にもできそうな方法を知っておけるといいですね。

それでも辛くなってしまったときは、遠慮せず誰かに相談しましょう。人に話すことで、自分では気づけなかった視点や対策が見いだせて、乗り切りやすくなるのではないでしょうか。

>心がつらいときのカウンセリングはこちら

メンタルヘルスのカウンセリング
このコラムを書いた人
オンラインカウンセリングうららか相談室運営スタッフ
うららか相談室スタッフ
うららか相談室の運営担当です。カウンセリングに関する疑問・知識や活用方法について、初めての方にもわかりやすくご案内します。
カウンセリングを受けてみたい方へ

うららか相談室では、臨床心理士・社会福祉士などの専門家を選び、メッセージビデオ電話対面形式のカウンセリングを受けることができます。


オンラインカウンセリングならカウンセリングルームに出向く必要がなく、自宅などのリラックスできる場所で、好きな時間に受けられるため、外出が難しい方や、心療内科でのカウンセリングに抵抗がある方にも気軽に受けていただけます。


また、匿名で相談ができるため、家族や友人に知られることなく、安心して相談していただくことが可能です。

うららか相談室のYouTubeチャンネルでは、心を落ち着かせたいときの瞑想動画を公開しています。こちらも参考にしてみてください。
本日相談できるカウンセラー
×