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  1. 元気になる方法、前向きに生きるための8つの方法を臨床心理士が解説

元気になる方法、前向きに生きるための8つの方法を臨床心理士が解説

近年、ワークライフバランスが重視されているなか、職場ではメンタルヘルス不調を訴える人が増えているといわれています。日々の些細なことや楽しいと感じることでも、ストレスになることがあるのをご存じでしょうか?


・頑張っているのに元気が出ない

・心がモヤモヤしてやる気が起きない

・忙しい日常に追われ、自分の心のケアは後回しにしている


そんな方も多いのではないでしょうか。

 

ストレスの感じ方や受け方は、人によっても状況によっても異なります。日頃から自分の心の状態に耳を澄ませ、「いつもと違う自分(=心が疲れている状態)」に気づいたら、早めに対処することが大切です。

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今のあなたの心の状態は?「セルフケア」の重要性

ちょっと疲れてるな、と感じていても、客観的に自分の心の状態を判断することは難しいですよね。

元気な心の状態と、疲れた心の状態の特徴をまとめてみました。今のあなたの心の状態はどうでしょうか?

 

元気な心の状態は・・・

・嫌なことがあっても、「こんなこともあるさ」と寛容に受け止められる

・身なりに気を配れる、おしゃれが楽しい

・相手の立場や気持ちが思いやれる

・仕事もプライベートも楽しく、いろいろなことに意欲的

 

疲れた心の状態は・・・

・何事も悲観的にしか受け止められなくなる

・身なりが乱れてくる、おしゃれに身が入らない

・ささいなことで腹が立ち、心に余裕がなくなる

・何事にも興味が失せ、楽しめない、集中できない(※1)

 

ストレスそのものが悪いわけではありませんが、心が疲れたままでいると、前向きに生きることが難しくなりますね。

そこで、自分の心の疲れに気づくこと、気づいたら対処するという「セルフケア」が大切なのです。

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臨床心理士とは・・・


悩みを抱える人との対話をベースに、精神分析や心理療法を使って問題の解決をサポートする「こころの専門家」です。


臨床心理士の資格は厳しい学習条件が求められ、心理業界では長年にわたり根強い信頼性を持っています。


うららか相談室には、多くの臨床心理士が在籍しています。

メッセージ・ビデオ・電話・対面、あなたが一番話しやすい方法で、悩みを相談してみませんか。

元気が出る8つの方法

「もしかしたら心が疲れているのかも」と感じたとき、少しでも元気になるために試してほしい方法をご紹介します。自分にできそうなものから実践してみてください。

 

●楽しいと思えることや好きなことをする

自分の趣味や好きなこと、心地よいと思うことをして、目の前のストレスから自分を解放してあげましょう。すぐに実行できない場合は、楽しかったことを思い出したり、これからやってみたいことを頭の中でイメージしてみましょう。

 

●笑う

“笑う”という行為自体にリラックス効果があるといわれます。「笑いは、身体的には筋肉の緊張状態を軽減し、心理的には余計なことを考えさせない、つまり心を無にすることを促す。笑うことで、内から新しいエネルギーを汲み出し、安定した精神状態を獲得することができる」のです。(*2)

テレビや動画を見ながら声に出して笑ってみましょう。職場や買い物で誰かに会ったとき、笑顔で挨拶するのもお互いに気持ちがいいものです。鏡に向かって笑ってみるのもいいですよ。

 

●自分の体に注目する

自分では疲れていないつもりでも、体や脳が疲れている場合もあります。睡眠や食事は十分とれていますか? 休養・栄養を見直してみましょう。呼吸法やストレッチ、適度な運動は、緊張を緩めるのを助けてくれます。

 

●感情を緩める

頑張り続けて、本当は泣きたいのに泣けていなかったり、怒りたい気持ちを抑え込んでいませんか? 笑うだけでなく、泣けるドラマを観て思い切り泣くという方法もあります。

 

●誰かに助けてもらう

頑張り続けていることに気づいていないこともあります。ひとりで抱え込まず、相談したり、できないところを助けてもらいましょう。支えてくれる人がいることは心の拠り所となります。

 

●今の自分を大切にする

誰かと比べることは、必ずしも悪いことではありませんが、元気がない時はマイナス面ばかりが気になってしまうものです。また、振り返るのも良いですが、過去に執着しないことも大切です。気になることは一時的に棚上げして、今の自分を見てあげましょう。

 

●とにかくポジティブに考える

ポジティブな考えを思いつく限り挙げてみましょう。ちゃんと歯を磨いてエライ!とか、疲れている自分に気づけてラッキー!とか。ふだんの何気ない行動でも、大げさに喜んでみましょう。

 

●過度な飲酒は逆効果

お酒は、楽しく、適量を飲む分にはストレスを和らげる作用がありますが、実は、睡眠の質を低下させ、熟睡感を得にくくする作用もあります。ストレス解消や不眠を解決する手段として飲み続けるのは避けましょう。(※1)

カウンセリングを受けてみたい方へ

うららか相談室では、臨床心理士・社会福祉士などの専門家を選び、メッセージ・ビデオ・電話・対面形式のカウンセリングを受けることができます。

匿名で相談ができるため、家族や友人に知られることなく、安心して相談していただくことが可能です。

セルフケアに役立つカウンセリング

  • 自分なりにいろいろ試してみたけれど、いまひとつ効果が得られない
  • 仕事や家事・育児などで忙しく、自分の心や体に目を向けたり耳を傾ける余裕がない
  • 専門家の意見を聞いて一緒に考えたい

このような場合は、カウンセリングを受けてみるのはいかがでしょうか。

また、カウンセリングを受けることで、セルフケアをより効果的に行うことができるようになります。

カウンセリングでできることを、次の章にまとめてみましたので、参考にしてみてください。


 

カウンセリングでできること 

●本来の力を回復できるように、弱っているところを支える

心が疲れている状態では、悲観的にしか感じられなくなったり、心に余裕がなくなり、ポジティブに考える力も弱ってしまいます。無理に元気を出そうと思ってもカラ元気になってしまうこともありますね。カウンセラーと一緒に、些細なことでもポジティブに考える練習をしていくことで、本来の力を回復することができます。

 

●自分のクセや、過去について考えを深めることができる

比べない、過去にとらわれないと思っても、実際にはなかなか難しいものです。そうせざるを得ない何かがあるのかもしれません。カウンセラーとの対話を通して、比べてしまうクセや、とらわれてしまう過去について考えを深めることが有効なこともあります。これは、心の芯からほぐして元気にしていくという感覚に近いように思います。

 

●愚痴やイライラを存分に吐き出せる

身近な人に元気がない自分や、いつもの自分と違う面を見せることに不安を感じる場合もあると思います。カウンセリングは、何がいいとか悪いという評価をする場所ではありません。愚痴でも弱音でもイライラでも、安心してお話しください。お腹の中に溜まったものを吐き出すと、気持ちも体もすっきり軽くなって元気が出てくることも多いものです。

 

●睡眠や食事、生活習慣などを見直せる

たとえば、運動をやり過ぎていたり、早起きは心がけているけれど、寝る時間がおろそかになっていたり、食生活にこだわるあまり、逆にストレスになっている場合もあるかもしれません。睡眠や食事、生活習慣など、自分を思いやった生活ができているか、カウンセラーと一緒に見直してみませんか?

 

●病院に行った方がいいかどうか相談できる

元気がない状態が続いているが病院に行った方がいいのかわからない、あるいは、周囲から病院に行くことを勧められているけれど、いきなり病院に行くのは抵抗があるという方もいらっしゃるかと思います。

カウンセリングで、今の状態や経過についてお話しいただくなかで、何に困っているのかが明確になったり、医師に伝えたいことを整理できることもあります。

おわりに

仕事や人間関係にストレスを感じることは誰にでもありえることですが、日々のストレスにさらされている自分の心や体をいたわり、早めの回復をこころがけ、前向きな気持ちで生きていきたいものです。

この機会にぜひ、自分に合ったセルフケアの習慣を始めてみてください。

ふだんから自分でできるケアを取り入れることはもちろんですが、定期的に、専門家と一緒にチェックすることもおススメします。体の健康診断を受けるのと同じように、深刻な状態に陥る前に、心の健康診断も受けてみてはいかがでしょうか?

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(参考文献)

※1 監修:山本晴義 ここナビ(心の健康ナビゲーション)

※2 公益財団法人長寿科学振興財団 "笑いがもたらすリラクゼーションの効果 " 健康長寿ネット 更新日:2019年8月6日

メンタルケアのカウンセリング
このコラムを書いた人
臨床心理士・公認心理師
精神科クリニック併設のカウンセリングセンターに20年間勤務し、小学生から80代まで幅広い悩みの相談業務や心理検査に対応してきた。現在はカウンセリングオフィスを開業し個人カウンセリングを行っているほか、若者就労支援の心理相談員として従事している。
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