子どものしつけというと、子どもを自分から切り離して叱ったり礼儀を教えたりするというイメージがある人もいるのではないでしょうか。実はそのようなイメージは誤りで、しつけとは親子の信頼関係の上に成り立つもので、子どもの心に寄り添って行わなければうまくいかないものです。
ダブルバインドとは、矛盾した二つの命令の板挟みになって動けなくなることをいいます。子どものしつけにおけるダブルバインドとは、子どもは親の思うようにするしか方法がなくなる「脅し」に近いようなしつけ方のことで、言うことを聞くようになるので子育てではよく使われがちなのですが、論理が破綻していることや、子どもがそうした方法を学習してしまうという声も上がり、子どもにとって心理的な悪影響が大きいのではないかと問題に取り上げられることが多くあります。「好きにしなさい、その代わりもうあなたはもう私の子どもではありません」などが子どものしつけにおけるダブルバインドです。「好きにしなさい」と言われているのに「好きにするとダメだ」という矛盾を抱えているのですが、子どもはそのようなコミュニケーションを良しとしたり、いつもそんなことを言われてどうしようもなくなってしまうため、親への信頼感が低くなったりします。
・子どもの正しいしつけ方が分からない
・子どものしつけが思うようにならない
このようなことでお悩みではないですか。
子どものしつけを考える際には、まずしっかりと子どもと向き合う心構えが大切になります。また、しつけの方法についても客観的な意見を取り入れることは大切です。子育ての悩み相談を長年受けてきた臨床心理士に相談したり、親子カウンセリングを受けたりして、子どもの特性を見ながらしつけについて考えていけるといいでしょう。