「彼が他の女性と話していると気になってしょうがない」「本当はしたくないのに束縛してしまう」「幸せそうな人を妬んでしまう」こんな風に思って悩んでいませんか?
恋愛や仕事、もちろんそれ以外でも、誰もが嫉妬心を抱いた経験があるのではないでしょうか。嫉妬心が強すぎると、疲れてしまったり、仕事や学業に支障が出てしまったりしますよね。では、強い嫉妬心はどうすれば収まるのでしょう?今回は、嫉妬深くなる原因や特徴を解説していきます。
目次
- 嫉妬心の原因
- おわりに
好きな人が仲良さそうに異性と話していると、「彼はあの人に特別な感情を抱いてるのでは?」などと思って不安になってしまうことがあると思います。嫉妬は無意識に沸き起こってくるものですが、この感情は一体何でしょうか。
嫉妬心とは、相手を「妬ましい」「羨ましい」「許せない」と不快に思う感情のことです。恋愛関係にある相手や、職場における同僚、世の中で成功者と呼ばれる人、スクールや習い事で上達が早い人などに対して向けられることが多い感情です。
嫉妬が原動力に変わることもありますが、嫉妬深くなることで相手との関係がギクシャクしたり、周りの人を巻き込んで事態を悪化させてしまうこともあり、行き過ぎた嫉妬はデメリットを引き起こします。本人も「潔く嫉妬を手放せたらどんなに楽か」、「できることなら嫉妬をしたくない」と思っているのではないでしょうか。何より一番苦しく辛いのは本人かもしれません。
恋愛においては、嫉妬のことを「ヤキモチを焼く」と表現することも多いですよね。多少の嫉妬であればポジティブに捉えられることもあり、恋人や相手は好意を持たれていることに悪い気はしない場合も多いです。このように、嫉妬を完璧に失くす必要はありませんが、自分が苦しい場合、「嫉妬深さ」を軽減していく必要があるでしょう。
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「なんでこんなに嫉妬をしてしまうんだろう?」と思っている人も少なくないでしょう。嫉妬心は、人と比べることによって起こる感情で、相手にはあって自分にはないものを羨ましく思う「ないものねだり」や、その反対に、今自分が持っているものが失われる不安や恐れが原因で無意識に起こるものだと言われています。では、嫉妬心が強い人に共通する特徴には、どのようなものがあるのでしょうか。
・自分に自信を持てない
嫉妬は自分に自信が持てない人に起こりやすい感情です。無意識に相手の優れている部分に目が行って、自分と比較して悲しくなったり、周りの評価に落ち込むことが多いのではないでしょうか。
・興味や関心のあることが偏っている
興味関心が恋人だけだった場合はどうでしょうか。彼は今何しているんだろう、誰と会っているんだろう、私のことをどう思っているんだろう、と常に相手の動向を気にしてしまいますよね。それぞれの生活があるので、異性と関わったり忙しくて連絡が取れなかったりすることもあるはずですが、常に思いを巡らせて考えている状態が続くと、嫉妬心が生まれてしまう可能性が高いです。
・過去に辛い経験をしている
辛い経験をしたことが原因で、自信がなくなっている、相手を信用しづらくなっている、「見捨てられるのではないか」等のトラウマになり、自己防衛の為に敵対心や警戒心として嫉妬が沸き起こるケースが考えられます。
・寂しがり屋である
友人関係が浅く狭い場合や、孤独を感じやすかったり寂しがり屋な人の場合は、相手に依存してしまうことで嫉妬心を感じやすくなります。自分が寂しい思いをしている時は特に置いてけぼりのように感じて、楽しそうにしている人に嫉妬することがあるでしょう。
・疑い深く、思い込みが激しい
相手を疑うことで、相手の言い分が全て言い訳に聞こえてしまいます。また、思い込みが激しいことが相まって、良くない想像を膨らませてしまうこともあるでしょう。
・相手のことを見下している
相手を羨ましく妬ましいと感じるのは、実は、相手を自分より劣っている、格下であると思っているからです。見下している相手が自分より高く評価されていると嫉妬心が沸き起こると言われています。
多くの男性は、彼女のヤキモチに対して最初の頃は「可愛い、愛おしい」と感じますが、エスカレートするとデメリットが生じてきます。嫉妬深さが表面に現れると、攻撃的になる場合やネガティブな空気を振りまいてしまう可能性があります。
特に恋愛においては、お互いを理解して思いやり合うことが重要ですが、「〇〇よりも私の方が良い?」「最近〇〇と仲良くしているけど誰?」「仕事と私どちらが大事なの?」等と相手の気持ちを考えずにしつこく質問をしてしまうと、相手も困ってしまうでしょう。
また、厳しく行動制限をすること等は信頼関係を揺らがし、お互いの幸せをすり減らしていることになります。嫉妬深さを押さえられずに普段から周囲に愚痴や攻撃的な言動、ネガティブな発言ばかりをしていると、不快感を持った周りの人は、あなたから距離を置こうとするかもしれません。あなた自身もずっと感情に振り回されていると、心が疲弊してしまいます。
嫉妬深い性格を直すためのアプローチ方法について、いくつかご紹介します。
・友達や家族・カウンセラーなどに相談する
悩んでいる時は視野が狭くなる傾向があるため、人に相談するメリットは大きいです。気持ちがスッキリして冷静になれたり、客観的な視点を得られたりしますし、一人で悩んでいる孤独感から解放されます。自分の中でモヤモヤしていても悩みは自然には解決しません。一時的に解消されることはあっても、また繰り返してしまう可能性があります。しかし、客観的な視点を持つことができれば、一呼吸置いて冷静になることができるでしょう。
・他に熱中できることを見つける
恋人以外のことで時間を使うことが増えると、過度に相手のことが気にならなくなります。「お互いに忙しい方が夫婦関係がうまくいく」ということもよく言われますよね。
・過去の失敗や辛い経験と向き合う
過去に浮気など、何か辛いことを経験していた場合、それがトラウマになっている可能性があります。トラウマになってしまっている場合、一人で克服することは難しいため、心療内科やカウンセリングを受けるなどして、サポートを得ながら少しずつ改善していきましょう。
・その先に何があるのかを考える
嫉妬深くなった時や感情に振り回されていると感じたときは、感情をそのまま表した場合に、「その先に何があるのか」を考える癖をつけると良いでしょう。基本的には、嫉妬の感情をそのまま表すと、マイナスの影響が生じることが多いです。その先にデメリットが多いと感じたら、どうしたらプラスにすることができるのか?を冷静に考えてみると良いでしょう。
・相手の気持ちや背景を理解する
「たまに会っている女性がすごく親しそうに見えるけど浮気じゃないかな。」「毎回連絡しても反応が遅い。」「私より後から始めたのに、あの子の方が上達が早くみんなに褒められている。」等と思っている場合、相手の気持ちや経験してきた背景を察しているつもりでも、本当のことは聞かないと分からないものです。たまに会っている女性が妹だった、毎回反応が遅いのは仕事の関係だった、上達が早かったのは才能だけではなく2倍の努力をしていた、等の事実があるかもしれません。事実を知らないまま、思い込みだけが大きくなって衝突するとお互いに良いことはありませんよね。背景や気持ちを知れば納得することもあると思います。相手を知る努力をしてみましょう。
臨床心理士とは・・・
悩みを抱える人との対話をベースに、精神分析や心理療法を使って問題の解決をサポートする「こころの専門家」です。
臨床心理士の資格は厳しい学習条件が求められ、心理業界では長年にわたり根強い信頼性を持っています。
うららか相談室には、多くの臨床心理士が在籍しています。
メッセージ・ビデオ・電話・対面、あなたが一番話しやすい方法で、悩みを相談してみませんか。
嫉妬深い性格を直す方法をご紹介しましたが、自分の感情をコントロールすることや、嫉妬深い性格を一人で直すことはなかなか難しいことです。思い込みを手放したり、物事を俯瞰して見られるようになるには、カウンセリングで自分の感情を吐き出し、客観的なアドバイスをもらいながら少しずつ改善していくことが近道です。嫉妬深い性格を直したいと感じている方は、カウンセリングも活用してみてください。