仕事がうまくいかない、と強く悩んだことはありませんか。仕事がうまくいかないと、毎日仕事に行くのがしんどくなってしまい、やる気もなくなってしまうことがあります。では、仕事がうまくいかない原因にはどんなことがあるのでしょうか。また、仕事がうまくいかずストレスがたまっているときは、どのように対処していくのがいいのでしょうか。
目次
- まとめ
「仕事がうまくいかない」と感じたときには、以下のような原因があるかもしれません。
◇ 経験が足りない
まずは、経験が足りないということが挙げられるでしょう。就職してまだ日が浅いうちや、転職したばかりの頃は、新しい仕事に慣れるまでなかなかうまくいかないことも多いです。例えば、メールを一本打つのにも、慣れていないとすごく時間がかかりますし、電話の対応も慣れてしまえばなんということはなくても、最初のうちは、再度かけなおしてもらうか折り返すか、折り返す際には電話番号、部署名、お名前、など聞くことがたくさんあるため、聞きそびれてしまうこともあるでしょう。
業種や仕事内容にもよりますが、経験不足が気にならなくなるには、1年以上かかっても不思議ではありません。最初の数ヶ月や半年は、慣れない作業でいっぱいいっぱいになって、上司に怒られたり、同僚と比べてしまって落ち込んだりすることもあるでしょう。
◇ 不注意によるミスが多い
不注意によるミスが多いと、そのミスをリカバーするために仕事が増えてしまい、同じ仕事をしていても時間がかかってしまいます。また、ミスの内容によっては、社内の周りの人に迷惑をかけてしまったり、社外のお客様に悪影響を与えたりすることもあるでしょう。そうすると、「どうしてこんなミスをしてしまうのだろう」「なぜいつも上手くできないのだろう」と、自信がなくなることに繋がります。また、ミスをして怒られると、次は絶対に上手くやらないといけない、というプレッシャーを感じ、時間がかかるようなミスを急いで直していると、不安や焦りからさらなるミスを生んでしまうこともあります。ミスが増えれば増えるほど、仕事がうまくいかないと感じてしまうでしょう。
◇ 優先順位が決められない
仕事が忙しいときには、優先順位を決めてこなしていかなければ、後回しにしてもいい仕事を先にやってしまい、急ぎの仕事が間に合わなくなったり、間に合わせようとして慌てて取り掛かってミスが起きたりします。また、急ぎではないけれど重要な仕事を後回しにして、そのまま忘れてしまうということも起こりえます。そのせいで周りに迷惑をかけてしまうと、仕事がうまくいかないと感じやすくなります。
◇ 人間関係がうまく構築できていない
人間関係がうまく構築できていないと、仕事もうまく回りにくくなります。些細なことであっても、普段からコミュニケーションが円滑に取れていればいつでも質問しやすいですが、人間関係がうまく構築できていないと、質問しづらくなって仕事が遅れたり、そのことでミスにつながったりすることがあります。また、小さなミスがあったときに、人間関係が構築できていればすぐ報告しやすいですが、そうでないと報告するのが遅くなったり、怒られるのが怖くてなかなか言い出せず、問題が大きくなったりするリスクもあります。
◇ ストレスや疲れがたまっている
ストレスや疲れがたまっていると、集中力が低下し、ミスが増えたり、仕事のパフォーマンスが落ちたりする傾向があります。残業が多くてゆっくり休めなかったり、職場でのストレスが大きくて疲れがなかなか解消されなかったりすると、業務の質が下がり、仕事がうまくいかないと感じることが増えるでしょう。
◇ 周囲からのプレッシャーが大きい
仕事において、ある程度のプレッシャーはいい方向にはたらきます。全く期待されていないより、周囲から期待されているほうがモチベーションは上がりやすくなりますし、成果を残そうという気持ちも強くなります。
しかし、プレッシャーが大きすぎると、今度は緊張や焦りにつながりやすくなり、本来であれば問題なくできたことも、圧を感じて緊張し、失敗してしまうということがあります。プレッシャーに応えたい、がっかりさせたくない、という気持ちが強ければ強いほど、かえって仕事がうまくいかなくなる可能性があります。
◇ 自信がない
常に自信満々、という人は少ないですが、いつも自信がないということも、仕事がうまくいかない理由の一つと考えられます。自信がないと、自分の意見をはっきりと発言できなかったり、しっかりと質問しないといけないことも、「これを聞いたら失礼かな…」と遠慮してしまったりして、後々トラブルになるリスクが増えます。上司に色々聞きたいのに忙しそうだから聞けない、やっていることが正しいか自信がなくて何度も立ち止まって考えてしまうため時間がかかる、など、自信がないことで仕事のパフォーマンスが下がったり、周囲とのコミュニケーションが不足したりするため、仕事がうまくいかないと感じることが多くなります。
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仕事がうまくいかない人には、以下のような特徴が挙げられます。
◇ 完璧主義
完璧主義だと、100%全部うまくやらないと気が済まないので、手間暇かけて仕事をして時間がかかってしまったり、少しでも気になることがあると、そこでずっと立ち止まってしまう傾向にあったりします。仕事は全てが完璧にこなせないといけない、ということはありませんし、自分ができないところは周りの人に頼るという方法もあります。しかし、完璧主義だと、自分で全部やりたい、完璧にこなしたいという思いが強いため、時間がかかったり、自分でできないことも人に任せられずに一人で抱え込んだりして、結果として仕事がうまくいかないことが多くなります。
◇ 基礎や下積みになる仕事を疎かにしている
仕事というのは、いきなり華やかな仕事や楽しい仕事ができるわけではありません。地味な作業や下積みの仕事があって、やっとやりたかった事ができるようになるものです。そうした下積みの仕事を疎かにしてしまうと、いざやりたかった仕事を目の前にしても、基礎的な経験がないために、うまくこなせない可能性があります。
やりたい仕事が高度であればあるほど、下積み時代も長くなりやすいですが、その期間を疎かにしていると、下積みの仕事自体がうまくいかなかったり、やりたい仕事を任されても、うまくこなせなかったりする傾向があります。
◇ コミュニケーションが苦手
コミュニケーションを取るのが得意でないと、周囲と協力して仕事をするのも苦手に感じてしまいます。仕事には、一人で黙々とできるものもありますが、多くは周りの人と協力し合って進めていくものです。コミュニケーションが不足することで、お互いに伝えたかったことが伝わらなかったり、聞きたいことが聞けなかったりするまま進んでしまい、後でトラブルになる可能性が高くなります。
◇ ルーズ、後回しにする人
ルーズと言われる人は、時間を守れなかったり、期限を守れなかったり、返事が遅れたりしやすいです。一つ一つは小さなことでも、積み重なって仕事のトラブルが発生したり、仕事がうまくいかない理由になったりします。また、そういったことが積み重なると、信頼も失いやすくなり、評価が上がらなかったり、いつまでも同じ仕事しか任せてもらえなかったりして、仕事がうまくいかないと感じやすくなります。
◇ プライドが高い
プライドが高いと、ミスをしても隠してしまったり、言い訳をしてしまったりする傾向があります。最初はそれで上手く切り抜けられても、次第に周りからの評価は悪くなってしまいます。
また、きちんと質問していれば防げたようなミスも、プライドが高いために質問できなかったり、事前に確認せずに進めてしまったりすることで、大きなミスにつながる可能性もあります。
また、プライドが高い人は、どうしても周りから敬遠されやすくなります。周りとコミュニケーションが円滑にとれないことで、仕事がうまくいかない原因にもなりますし、評価がなかなか上がらず、苦しい思いをすることになりやすい傾向があります。
◇ 整理整頓が苦手
整理整頓が苦手だと、必要なものがすぐに用意できなかったり、仕事に取り掛かるのに時間がかかったりしてしまいます。また、机の上やパソコンの中身が整理整頓されていない人は、頭の中の情報も整理されていないことが多いです。
身の回りの整理がされていないとスムーズに仕事が進みませんし、無駄な作業も発生しやすくなります。
仕事がうまくいかないときには、以下の対処法を試してみてください。
◇ うまくいかない原因を整理する
仕事がうまくいかないときには、まずはうまくいかない理由を整理してみましょう。仕事がうまくいかない原因が分からなければ、焦っても解決策は見つかりません。
経験不足が原因であれば、経験を積むことで解決していくでしょうし、疲れやストレスがたまっている場合は休むことが必要になるでしょう。原因によって解決策は変わってくるので、一度整理してみましょう。うまく整理できない場合は、紙に書き出してみたり、カウンセリングを活用したりするのもいいでしょう。
◇ 完璧主義をやめる
完璧主義であるために仕事がうまくいかないという人は、まずは8割くらいできればいい、という気持ちで仕事をすることで、肩の力を抜くことができます。
完璧主義の人は同時に、プライドが高い人も多い傾向があります。プライドが高いと、周りの人に頼ることを避けがちですが、他人を頼れば仕事の成果を上げられるということを知りましょう。
完璧主義やプライドが高い人というのは、自分には能力がある、という自信を持っていることが多いです。その能力を適切に活かすことができれば、仕事もうまくいくことが多いですので、まずは完璧主義をやめて、心に余裕を作ってみましょう。
◇ 他人と比較しない
他人と比較して自分が劣っていると思うことで、自信がなくなったり、モチベーションが下がったりすることがあります。しかし、得意な分野というのは人それぞれです。同じ部署であっても、企画書を作成するのが得意な人もいれば、コミュニケーション能力が高い人、初対面の人と仲良くなるのが得意な人、地道にコツコツ作業するのが得意な人など、人によって長所は様々です。自分ができないことや苦手なところばかり見て比較するのではなく、人の良いところは見習い、自分のいいところはもっと伸ばす、というくらいの気持ちでいるほうが、仕事もスムーズに進みやすくなります。
◇ うまくいかない日もあると切り替える
仕事をしていれば、順調にうまくいく日もあれば、なかなかうまくいかない日もあります。うまくいかない日が続くこともあるでしょう。
そんなときは、「こういう日もある」と割り切ることで、ネガティブな感情を引きずらないで済みます。消極的な気持ちを引きずってしまうと、また今日も怒られるのではないか、今日もミスをするのではないか、と不安になったり焦ったりして、仕事のパフォーマンスも下がってしまいます。
うまくいかない日があっても、「そういうときもある」と割り切って、ネガティブな感情を捨てることで、また頑張れるようになるでしょう。
◇ 休暇をとって休む
疲れやストレスがたまっている場合には、休暇をとって休むことで、うまくいくようになることがあります。有休が取得できる場合は有休をとったり、長期休暇が難しい場合でも、3~4日休んだりすると、長期的な仕事のパフォーマンスが変わる可能性があります。
ストレスがたまっている場合は、軽い運動や趣味などストレス発散になることをするのもいいでしょう。
休むことに抵抗がある人もいるかもしれませんが、休むべきときに休まずにいて、仕事がつらくなってしまうよりは、数日休みを取ってスッキリすることで、仕事がうまくいくようになったほうがいいと考えられます。長期的に見れば、休む価値は大いにあると言えるのではないでしょうか。
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仕事がうまくいかないと、心理的にもつらく、ストレスもたまります。周りと比べてしまうことで、自信がなくなることもあるでしょう。
仕事がうまくいかないときは、まずはその原因を整理してみましょう。完璧主義な人は80%の出来を目指してみる、疲れている人は休みをとってみるなど工夫をして、仕事がうまくいくように行動や考え方を変えていけるといいですね。