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  1. 仕事をしたくない方へ。理由ごとに考えられる4つの対処法

仕事をしたくない方へ。理由ごとに考えられる4つの対処法

更新日 2022.12.08
職場・仕事
うららか相談室

「働きたくない」「仕事をしばらく休みたい」と思ったことはありませんか?

働いていれば楽しいことだけではなく、辛いことやしんどいこともたくさんありますよね。

実際に、働きたくないと思っている人はどれくらいいるのでしょうか。また、仕事をしたくないと思ったとき、解決していく方法についてもご紹介していきます。

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目次

- 仕事をしたくない人の割合

- 仕事をしたくない理由

- 仕事をしたくないときの対処法

- 仕事をしたくないのはうつ病のサインかも

- まとめ

仕事をしたくない人の割合

株式会社ビズヒッツが実施したアンケート調査によると、仕事をしている人の84%が「働きたくない」と思ったことがある、という結果が明らかになりました。働きたくない理由の中で最も多かったのは、「人間関係がつらい」というもので、二番目に多い理由は「疲れる、体がつらい」、三番目は「休みがない、残業が多い」というものでした。

「それでも働くのはなぜか」というアンケートに対しては、「生活のため」と答えた人が圧倒的に多く、同様に内閣府が行った世論調査では、働く目的について56.4%の人が「お金を得るために働く」と回答しています。

「働くことにやりがいを持っている」「仕事自体が楽しくて充実している」という人はあまり多くないということが分かりますね。

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仕事をしたくない理由

仕事をしたくない理由は人によって様々ですが、大きく分けてどのようなことが挙げられるのでしょうか。


◆労働時間が長い、残業が多い

まず、労働時間が長い、残業が多いといったことが考えられます。中には「休日にも出勤している」「平日はサービス残業をしている」という人もいるでしょう。労働時間が長いと、それだけプライベートの時間が短くなります。ゆっくり休む時間や友達と遊ぶ時間、家族と過ごす時間、趣味に割ける時間が減ることになるので、それだけストレスは大きくなります。

残業はなくても有休や長期休暇がほとんど取れないとなると、「普段頑張って働いているのは何のためなのだろう」とだんだん仕事をしたくなくなる人も少なくありません。


◆給料が安い

給料が安いということも、仕事をしたくない理由としてよく挙げられます。

例えば、興味のない仕事であったとしても、月に100万円もらえるならばどう思うでしょうか?仕事の内容自体にやりがいがなくても、給料が高いというだけで「頑張ろう」という気持ちになりますよね。

逆に、「頑張っているのに、これだけしかもらえない」と思うと、仕事をする気がだんだん失せてきて、気持ちがしんどくなったりするでしょう。

給料が安いということは、プライベートで使えるお金も減ります。頑張って働いているのに、「休みの日に好きなことを楽しむための金銭的な余裕がない」「欲しいと思ったものをあまり買えない」のであれば、ストレスも大きくなります。


◆職場の人間関係がうまくいっていない

職場の人間関係も、仕事へのモチベーションを考える上でとても大切です。同じ業務内容だったとしても、人間関係が良好な職場と悪い職場とでは、働きやすさが全く違ったものになるでしょう。

例えば、

  • 上司がいつも怒っていて、説教ばかりされている
  • 同じ部署の中で仲間外れにされている
  • 何を言っても言うことをきかない部下がいる

というような人間関係だと、そもそも仕事がスムーズにいかなかったり、居心地が悪くて職場に行くのが億劫になったりしますよね。

直接関係がないように見えても、実は人間関係がうまくいっていないために、仕事をしたくない、職場に行きたくないと感じている人は少なくありません。


◆正当に評価されていない

自分の仕事が正当に評価されていないと感じているために、仕事をしたくないと思ってしまう人も多くいます。誰しも、頑張ったことは認めてもらいたいと思うものです。せっかく頑張って成果を出したのに、それを正当に評価してもらっていなければ、「仕事をしても意味がない」という無力感につながります。さらに、評価が良くないことで、お給料も上がらないのでは、尚更やる気が失せてしまうでしょう。


◆自分が本当にやりたい仕事ではない

自分が本当にやりたい仕事が別にあるために、今の仕事をしたくないと思う人もいるでしょう。他にやりたいことがあるのに…という気持ちがあると、なかなか今の仕事に身が入らなくなります。

仕事というのは、「やりたい」という気持ちだけでは選べないこともあります。なかなか募集をしていない仕事であったり、お給料がとても低かったり、学歴などの条件があって応募できないということもあるでしょう。


◆仕事にやりがいを感じない

今の仕事にやりがいを感じられないということも、仕事をしたくない理由として挙げられます。

例えば、

  • 単純作業が多い
  • 誰かの役に立っているという感覚が少ない
  • 自分ではなくてもできる、誰だってできる仕事をしている

といったように、やりがいを感じられないと、仕事をしたいという気持ちになかなかならないですよね。仕事を始めたばかりの頃は、なんでも新鮮に感じて楽しかったものの、何年、何十年と同じ会社にいることで、だんだんと慣れてきて、仕事に飽きてしまったり、つまらないと感じてしまったりする人も多く見られます。


◆思うように成果が出せていない

仕事を頑張っているのに、思うように成果を出していないときにも、仕事をしたくなくなる人は多くいるでしょう。「こんなに頑張っているのに成果が出ないなんて、今の仕事は向いていないのではないか」と不安になりますよね。

あるいは、成果が目に見える形で表れにくい仕事をしている場合や、そもそも成果と言えるものの設定をしていない場合に、「頑張っているのに成果が出せていない」と感じることもあります。


◆キャリアアップできない

仕事を頑張ったとしても、その先にキャリアアップがないと分かっていると、仕事をしたくなくなるのではないでしょうか。どんなに地道に頑張っても、キャリアアップしないということは、お給料が上がることもありません。

この先キャリアもお給料もよくならないのに、この仕事を頑張る意味はあるのだろうか、と不安になる人は多くいます。


仕事をしたくないときの対処法

では、仕事をしたくないときは、どのように対処していくのがいいのでしょうか。


1. 給料や労働時間に問題がある人へ

給料や労働時間に問題がある人は、まずはどんな条件なら満足できるか一度自分の中で整理してみましょう。

例えば、

  • 給料があと3万円アップすればやる気が出る
  • 残業が1日に1時間までなら不満はない

といったように、具体的に条件を出していきます。

その上で、その条件が今の職場で叶えられるかどうか検討しましょう。スキルアップすることで、給料をあげることは可能なのか、作業効率を良くすれば残業時間は減らせるのか、などと考えていきます。実現されるかもしれないというポジティブ可能性が見えるだけで、仕事をしたくないという気持ちが和らぐ場合があります。もし自分一人の力では解決が難しい場合は、上司に相談してみましょう。「このスキルをつければ、半年後に給料を上げてもらえる可能性があるか」「残業を1時間にしたいので、対処法を一緒に考えてほしい」など、具体的な数字を挙げて相談するように心がけてください。


2. 仕事内容に問題がある人へ

仕事内容に問題がある人は、どんな仕事をしてみたいか考えてみましょう。同じ会社内で部署移動すれば叶うのであれば、上司に相談してみるのもいいですし、どうしても転職が必要であれば、転職を検討してみるのも一つの手です。

とは言っても転職はハードルが高いと感じられる人が大半です。なかなか勇気が出ないときには、やってみたいことをまずは趣味程度に始めてみてもいいでしょう。副業が禁止されている場合でも、勉強から始めてみたり、実際にその仕事をしている人に会って話を聞いたりするだけでも大丈夫です。自分のやりたいことが生活の中でできていれば、「やりたいことに向けて貯金をするため」「やりたいことを実現するには自信をつけないといけないから」といったように、今の仕事と結び付けて考えられるようになります。


また、仕事にやりがいを感じていない場合でも、実は業務内容に明確な意味があって、ただそれに気づいていない、あるいは伝えられていないということも考えられます。どうしてその業務を行なっているのか、考えたり上司に相談したりすることによって、今の仕事にやりがいを感じられるようになるかもしれません。


3. 人間関係に問題がある人へ

職場の人間関係に問題がある人は、人間関係を良く出来ないか、または部署を移動できないか、職場の人に相談してみましょう。上司や人事部の人であれば、そうした問題を解決するために一緒に考えてもらいやすいはずです。

人間関係というのは、自分一人ではなかなか改善できないことが多いものです。嫌いな人や苦手な人が一人いるということであれば付き合い方を変えていく方法も可能ですが、何人も苦手な人がいたり、仲間外れにされたりしているような場合、なかなか自分の力で改善していくのは難しいですよね。自分の意思を明確に伝えながら、周りの人を巻き込んでいくことで問題が解決されやすくなります。


4. 会社の環境に問題がある人へ

会社の環境、例えば会社の場所、労働条件などに問題がある人は、一度不満に思っていることを整理してみましょう。「これがあれば労働環境が良くなる」というものがあれば、もしかすると職場全体のパフォーマンスを上げることにつながり、積極的に取り入れてもらえるかもしれません。通勤が苦痛な場合には、週に一回でもリモートワークにできないか、通勤時間をずらせないか、など上司に相談するのも一つの手です。

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仕事をしたくないのはうつ病のサインかも

「仕事をしたくない」という気持ちは多くの人が抱いているものですが、その気持ちがとても強かったり、仕事をしたくなくて体調を崩してしまったりしている場合、もしかすると、うつ病などのメンタル不調のサインであるかもしれません。

例えば、以下のような場合、うつ病の可能性があります。

  • 仕事の日だけでなく、休日もやる気が出ない
  • 好きだった趣味も楽しめない
  • わけもなく涙が出ることがある
  • 眠れない日が続く
  • 睡眠の質が悪くて朝起きられない

このような場合、一度カウンセリングや心療内科を受診してみることを推奨しています。

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また、上記に当てはまらない場合も、ストレスが原因である適応障害や、新型うつ、無気力症候群などのメンタル不調である可能性があります。ストレスを減らしたり、状況を整理することでこれらが解決される場合もありますが、カウンセリングを活用することによって、自分に合った方法を見つけたり、違った考え方に気づいたりして、着実に「仕事をしたくない」という気持ちを解消していくことができるでしょう。

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働きたくないと悩むほどの辛いストレス、一人で悩み続けないでください。

  • 仕事を休みたい、辞めたい、うつ病かもしれない
  • 就職/再就職したくない

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まとめ

仕事が楽しくて仕方がないという人もいますが、「仕事は楽しくない」「仕事なんてできればしたくない」と思っている人も少なくありません。その思いがとても強かったり、長期間ずっと悩んでいる場合、放置しておくと精神的にどんどんしんどくなったり、体調にも悪影響が出てしまうことがあります。うつ病などの精神疾患にかかってしまう恐れもありますので、本当につらいときには一人で抱え込まず、早めに誰かに相談するようにしましょう。

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<参考サイト>

仕事をしている人が働きたくないと思う理由は何?働く男女1000人にアンケート調査|Biz Hits(https://media.bizhits.co.jp/archives/2652)

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このコラムを書いた人
オンラインカウンセリングうららか相談室運営スタッフ
うららか相談室スタッフ
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