彼氏がほしいのにできない、もう一生ずっと彼氏ができないかもしれない…このようなことでお悩みではないですか。周りを見ると彼氏がいる友達ばかりなのに、どうして自分には彼氏ができないのだろう、と不安になる人もいるでしょう。では、彼氏ができないのは、どのような理由が考えられるでしょうか。また、彼氏ができない不安を解消するにはどうすればいいのでしょうか。
目次
- まとめ
国立社会保障・人口問題研究所が2015年に行なった「結婚と出産に関する全国調査(※)」によると、結婚していないの女性のうち彼氏がいない人の割合はおよそ6割(59.1%)で、その割合は2002年から増え続けていることが分かっています。また、彼氏がほしいのにできない人は、結婚していない女性の26%であることが分かっています。
※時期:2015年6月1日時点について、対象:18~34歳の未婚女性2,570名、調査手法:配表自計、調査主体: 国立社会保障・人口問題研究所
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彼氏ができない原因として挙げられるものについて見ていきましょう。
特に、平日は家と職場を往復するだけで、休みの日は慣れ親しんだ友達と会うか1人で過ごしているといった人は、男性との新しい出会いがなく、彼氏ができにくい可能性があります。仕事が忙しい女性ほど、家事にも追われたりするため、出かける気分になれないことが多いでしょう。
相手に求める理想が高い人ほど、彼氏ができにくいことが考えられます。例えば、年収は自分より高いほうがいいといったことが挙げられます。見た目や性格、収入など、男性に対して無意識に求めている条件のようなものはありませんか。
魅力的に思える人がいても、自分から声をかけたり連絡したりすることが少ないと、彼氏ができにくいでしょう。最近は草食系といわれる、恋愛に消極的な男性も多いので、受け身すぎる女性は昔よりも不利になっているかもしれません。
「はじめてのデートは男性がお店を予約するべき」といったように、恋愛に対して「~べき」という考え方が強いと、自分でチャンスを逃したり、相手とのすれ違いが起こったりすることが少なくありません。自分にも相手にも、恋愛にルールのようなものを課してしまうと、彼氏ができにくくなるのではないかと考えられます。
自分に自信がない人は、恋愛にも積極的になれずに、チャンスを逃して彼氏ができにくくなる可能性があります。「どうせ自分なんて…」といったように思う癖があると、恋愛で自分から行動を起こすことも難しくなるでしょう。自分に自信がない例として、容姿や能力のコンプレックスやコミュニケーションに対する不安などが挙げられます。
同じものごとに対してもポジティブに捉える人とネガティブに捉える人がいます。例えば、男性から返信がないことに対して「相手から嫌われた」と感じて、関係を断ってしまうような人もいれば、「忙しいのかもしれない」「忘れているのかもしれない」と考えて、相手のペースに合わせることでうまく関係を築くことができる人もいます。前者のようにマイナス思考の癖があると彼氏ができにくくなるのではないかと考えられます。
男性の長所ではなく短所にばかり注目してしまう癖があると、相手に対して恋愛感情を抱けず、彼氏ができにくくなる可能性があります。相手に対する印象を挙げたときにネガティブなこと、例えば、ファッションセンスが悪い、身長が低いといった特徴が真っ先に頭に浮かぶ人に多いと考えられます。
特に、恋愛経験が少なかったり、過去に恋愛で辛い経験をしたりしている人は、相手とうまくいかなかった場合を想像して怖くなり、行動できなくなってしまうことがあります。相手に嫌われるかもしれない不安が大きいと、彼氏ができにくくなると考えられるでしょう。また、過去の恋愛がトラウマのようになっている方は、恋愛をすることがストレスになっている可能性もあります。
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彼氏ができない不安や焦りは、恋愛に悪影響を与える可能性があります。では、彼氏ができない不安はどのように解消すればいいのでしょうか。
人生の楽しみは彼氏と過ごす時間だけではありません。趣味に打ち込んだり友達と過ごしたりする時間を楽しむようにしてみましょう。彼氏ができない悩みから離れて自分の好きな時間を楽しむことで、恋愛に対しても心に余裕を作ることができます。また、趣味や友人つながりで新しい出会いがあるかもしれません。
友達や周りの人に彼氏がいるのに自分はなかなか彼氏ができないということで、焦りや不安を抱えることが多いです。他人の恋愛について自分から聞いたり詮索したりしないようにしましょう。
自分に自信がなく恋愛に積極的になれない方は、なりたい自分をイメージして、それを目指すようにしてみましょう。イメージは外見についてでも内面についてでもいいでしょう。内面についてのイメージには、明るい、面白い、賢い…などが挙げられます。本を読んだり、あこがれている人を見習ったりすることで、具体的な方法が分かりやすくなります。ただし、焦って変わろうとするのではなく、少しずつ着実な方法で、なりたい自分を目指すようにしましょう。無理をすると精神的なストレスになり、達成できなかった場合に自信を失いやすくなります。
彼氏ができない悩みを誰かに聞いてもらうだけでも、不安やストレスを減らすことができるでしょう。誰かに話すことで気持ちが整理されて、今まで気がつかなかったことに気づくきっかけになるかもしれません。
しかし、彼氏ができない悩みを友達に話すのは気が引けるという人も多いでしょう。そのような方は、カウンセリングを活用して、彼氏ができない悩みや不安をカウンセラーに話してみることも検討してみてください。
カウンセリングで彼氏ができない悩みを相談してもいいの?と思う方もいるかもしれません。カウンセリングは自由に話ができる場でもありますが、もっとイメージをつかみやすくするために、具体的なカウンセリングの活用方法や効果について紹介していきます。
「彼氏ができない原因」で挙げた項目は、一見すると自分では気づきにくいものも多くあります。例えば、恋愛に対する「~べき」という考え方が強いということや、うまくいかないのが怖いということが挙げられます。これらの原因は、彼氏ができない悩みについてカウンセラーと深く話をしていく中で気付きやすくなります。こうした考え方の癖や自分の中に抑え込んだ感情にまずは気付くことで、彼氏ができない悩みの解決につながりやすくなります。
例えば、男性から返信がないことに対して「相手から嫌われた」と感じることが、彼氏ができるかもしれないチャンスに対して「役に立たない考え」であることは頭では分かっている人も多いと思います。頭では分かっているけれどこのように感じてしまうのは、長年の経験からつくられたマイナス思考や漠然とした不安が影響していることが多いからだと考えられます。カウンセリングでは、例えば、マイナス思考になってしまった最近の出来事を取り上げて、「もっとほかの捉え方もできないか」ということを考える練習をしたり、漠然とした不安を減らすワークをしたりする場合があります。
彼氏ができない悩みの背景には、「自分を変えたい」という思いがある人も少なくありません。決意して自分を変えることは、遠い道のりかもしれませんが、彼氏ができることにだけではなく、きっとこれからの長い人生に対しても大きなプラスの影響を与えるでしょう。「自分を変えたい」という決意の気持ちを共有して、ともに考えながら目標を達成していくサポーターとして、カウンセラーに相談することもできます。
彼氏ができない背景に、対人コミュニケーションへの不安を抱えている人も少なくないでしょう。実はカウンセラーはコミュニケーションのトレーナーとしての一面を持つ人も多いです。というのも、生まれつきの特性や昔からの性格が影響して対人コミュニケーションに悩みを抱える人は多く、そうした悩みを解消していくために対人コミュニケーションのトレーニングがよく用いられるためです。
彼氏ができないこと以外でも、私たちはつらい体験をしたり、多くのストレスを抱えたりします。そうしたストレスやつらい気持ちがたまっていると、恋愛にも悪影響を及ぼしやすくなります。今抱えているストレスやつらい気持ちをカウンセラーに話すことで、精神的な余裕をつくることができるでしょう。
彼氏ができない人は、自分に何か問題があるのではないかと不安になったり、ネガティブな気持ちを連鎖させたりしやすくなります。彼氏ができない不安は、趣味や自分の時間を楽しんだり、誰かに話をすることで解消するといいでしょう。興味のある方は、カウンセリングの活用もぜひ検討してみてください。
<参考文献>
国立社会保障・人口問題研究所,2015,第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査),調査研究報告資料 No.35,pp.21-22 http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou15/doukou15_gaiyo.asp