>
  1. 人間不信とは?人を信じられない原因と治し方

人間不信とは?人を信じられない原因と治し方

更新日 2022.10.21
自身の性格・能力
うららか相談室

人を信じられないから他人に期待しない、いつも人を疑ってしまうことがつらい、このようなことでお悩みではないですか。相手を信じたいという心理と、裏切られたらどうしようという不安が混ざって、葛藤を抱えながら過ごしていませんか。このように人間不信になるのは何が原因なのでしょうか。また、人間不信を治すにはどうしたらいいのでしょうか。

>人間不信の悩みを相談できるカウンセラーはこちら

臨床心理士によるカウンセリング

目次

- 人間不信とは

- 人間不信になる原因

- 人間不信は病気?

- 人間不信の治し方

- まとめ

人間不信とは


人間不信とは、他人を信じられなくなっている状態のことで、他人の言動に対して、「それは本心なのか」「裏では違うことを言っているのではないか」と疑いやすくなります。他人に褒められても素直に言葉を受け取れなかったり、相手のわずかな表情の意味を深読みしてしまったり、本当は相手から嫌われているのではないかと不安になったりするため、人と関わることがつらく、重度の人間不信になると自らコミュニケーションを避けてしまう傾向があります。恋愛では、これらのことにより大きな支障をきたしやすいでしょう。

また、人間不信の状態にある人の多くは、他人に期待しないため、会社でも職場の人間を頼ることができず、仕事に影響を及ぼしたり、ストレスがたまったりしやすいと考えられます。

さらに、人間不信の悩みは他人に相談することが難しいため、一人で葛藤を抱え込んでしまう性質があります。

臨床心理士に悩みを相談してみませんか?

臨床心理士とは・・・


悩みを抱える人との対話をベースに、精神分析や心理療法を使って問題の解決をサポートする「こころの専門家」です。


うららか相談室には、多くの臨床心理士が在籍しています。

メッセージ・ビデオ・電話・対面、あなたが一番話しやすい方法で、悩みを相談してみませんか。

人間不信になる原因


  • 大切な人に裏切られたことがある

大切な人や信じていた人に裏切られるのは、心にトラウマのようなものを抱えてしまうほどショックな出来事でしょう。恋人や夫婦関係、友人、仕事関係の人など、信じていた気持ちが強いほど、裏切られたときのショックも大きくなります。

大切な人に裏切られると、「他人を信じてみても、また裏切られるのではないか」という不安に加えて、「信じていた人ですら自分のことを裏切るのなら、他の人はもっと信用できない」という心理がはたらくため、人間不信に陥る傾向があります。

特に、不倫や浮気によって離婚や失恋を経験すると、恋愛をはじめとした場面や、男女という括りで他人を信用できにくくなると考えられます。


  • いじめられた経験がある

いじめられた人は、心に深い傷を負います。過去にいじめられた経験は、子どもの自尊心を低下させ、時間が経っても精神的な影響が見られやすくなります。

いじめられることの理不尽さに加えて、大人も助けてくれない、仲の良い友だちも見て見ぬふりをしている、といったことを経験することにより、重度の人間不信に陥る場合があります。


  • 家庭環境がよくなかった

子どもにとって親は絶対的な存在であり、親子の関わりは他人に対する子どもの考え方に影響すると考えられます。幼少期に唯一信頼できる存在であるはずの親から虐待やネグレクトを受けていたり、親の離婚と再婚を繰り返し経験したりすることは、人間不信の原因になります。また、このように家庭内で虐待やネグレクト、親の過剰な支配やアルコール依存症などをはじめとする劣悪な環境で育ち、低い自尊心や対人への不安を抱えていることで、日常生活に困難を感じている大人をアダルトチルドレンと呼ぶことがあります。アダルトチルドレンは正式な病名ではなく、診断では不安障害や後述のPTSD、パーソナリティ障害などが適用されます。

人間不信が治らないで悩んでいる方へ

カウンセリングを通じて、自身の内面とじっくり向き合ってみませんか?

うららか相談室では、あなたの「変わりたい」という気持ちを、臨床心理士などの専門家がしっかりとサポートさせていただきます。

人間不信は病気?

極度の人間不信で、他人との関わりを限りなく避けたり、仕事などで大きな問題を抱えていたり、心身の不調が見られたりする場合は、以下のような精神疾患の可能性を考えてみると良いかもしれません。病名については、決して自己判断するのではなく、医療機関にて診断を受けるようにしましょう。


  • PTSD

PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは、強いショック体験(トラウマ体験)が原因で心に深い傷やダメージを負い、長い時間が経ってからもその経験に恐怖を感じて、日常生活に支障をきたしている状態を指します。災害や事故が原因となるほか、対人のトラウマ体験としては犯罪被害や親からの虐待、ネグレクトなどが挙げられます。PTSDの症状には、トラウマ体験が今まさに起こっているように再体験するフラッシュバックや、トラウマを思い出させるような場面を回避することのほかに、抑うつや不安をはじめとした感情の不安定さや不眠も見られることがあります。


  • パーソナリティ障害

性格やものごとの捉え方には人それぞれ違いがあって当然ですが、これらがあまりに極端であることが原因で日常生活に支障をきたしたり、周囲の人間がひどく困ったりしている場合に、パーソナリティ障害という診断が適用されることがあります。パーソナリティ障害は気分障害(うつ病など)や不安障害など、別の障害を伴うこともあります。

パーソナリティ障害はいくつかのタイプに分類されています。その中の一つである妄想性パーソナリティ障害は、他人を信用せず自分に危害を加えようとしていると考える傾向を特徴とします。また、境界性パーソナリティ障害は、相手から見捨てられるかもしれないという不安が強いことを特徴とし、他人を信用できない傾向が見られます。


  • うつ病

うつ病は、憂うつな気分を主症状とする代表的な精神疾患です。うつ病患者の自尊心は低下し、「自分は何の役にも立たない」という無価値感から、「こんな自分みたいな人間のことは誰も理解してくれないだろう」と、人間不信のような心理状態が見られることがあります。

自尊心が低下する原因を掘り下げると、前述のパーソナリティ障害や、発達障害による日常生活での困難さや失敗体験が影響していると考えられる場合があります。


  • 妄想性障害

妄想性障害は、1ヶ月以上続く誤った思い込みや妄想を特徴とし、前述の妄想性パーソナリティ障害から生じることがあります。妄想として、例えば、周りの人に利用されている、誰かに付きまとわれている、恋人や配偶者に裏切られた、といったようなことを訴えます。妄想が悪化すると、毒を盛られている、監視されている、内臓を抜き取られた、などといったように現実離れした訴えが見られることがあります。


  • 統合失調症

統合失調症は、幻覚や妄想を主な症状として、意欲や表現の喪失や奇異な行動などが見られる、いくつかの段階を経て進行する代表的な精神疾患です。前述の妄想性障害でも取り上げたような妄想が見られ、妄想性障害は統合失調症の症状によるものではないことを否定(鑑別)した上で、診断されます

>人間不信の悩みを相談できるカウンセラーはこちら

人間不信の治し方

人間不信を治すには、どうしたらいいのでしょうか。前述の精神疾患に当てはまる場合は、医療機関にて適切な治療を受けることで、どれも改善していくことができます。ここでは、診断により何らかの精神疾患の可能性を否定できた方や、軽度の人間不信を抱えている方の克服方法について見ていきましょう。


  • スモールステップで馴らしていく

人間不信を治そうと決めた瞬間からすべての人を信用するのは難しく、現実的ではありません。また、すべての人を信用する必要はなく、あくまで日常生活に困難をきたさないレベルで人と関わることができるようになることを目指します。このとき、目標を細分化して簡単な内容から少しずつ達成していく「スモールステップ」という手法をとることで、無理なく目標に近づきやすくなります。職場の人間に簡単な仕事のお願いをしてみる、一番信頼できる人に自分のことを話していくなど、できそうなことから徐々に積み重ねていきましょう。


  • できるようになったことを記録する

スモールステップなどでできるようになったことは、文字にして記録しておくといいでしょう。人に褒めてもらったときに素直にうれしいと思えた、自分から積極的に話しかけることができたなど、記録することにより実感が湧き、自信に繋がりやすくなります。


  • カウンセリングを受ける

人間不信の悩みは、その性質上、一人で悩みを抱え込んでしまいやすくなります。カウンセリングでは、カウンセラーに守秘義務があり、秘密を第三者に話すということはありませんが、すぐに信用できないのであれば、まずは本題以外のことからスタートしてみるといいでしょう。カウンセリングでは、人間不信の原因や、問題なく他人と関われるようになるための方法について、カウンセラーと一緒に考えていくことができます。


  • 自助グループに参加する

自助グループとは、同じ悩みを抱えた人が集まり、お互いを励まし合ったり、情報交換を行なったりするために、自主的に運営しているグループです。アダルトチルドレンやPTSDなどの自助グループは全国に存在しており、同じような悩みを抱えている人と話すことで「悩んでいるのは自分だけではない」と実感しやすくなります。「人を信用できない」という悩みの性質上、周りの人間には理解してもらえないことがあり、ずっと一人で悩みを抱えてきた人も多いため、まずはお互いに共感しあうことできっと心の負担が軽くなるでしょう。

まとめ

人間不信により、人との関わりを避けたり、他人から嫌われていると感じて、つらい気持ちを抱える人は少なくありません。低い自尊心やトラウマ体験により、人間不信は引き起こされやすく、その根底にある原因に気づくことも大切ですが、スモールステップで自分に自信をつけるなど、着実に人との関わりを改善していくこともできます。トラウマを抱えている場合は、トラウマセラピーという精神療法を受けることも検討してみるといいでしょう。

>人間不信の悩みを相談できるカウンセラーはこちら


参考

MSDマニュアル プロフェッショナル版

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB

臨床心理士によるカウンセリング
このコラムを書いた人
オンラインカウンセリングうららか相談室運営スタッフ
うららか相談室スタッフ
うららか相談室の運営担当です。カウンセリングに関する疑問・知識や活用方法について、初めての方にもわかりやすくご案内します。
カウンセリングを受けてみたい方へ

うららか相談室では、臨床心理士・社会福祉士などの専門家を選び、メッセージビデオ電話対面形式のカウンセリングを受けることができます。


オンラインカウンセリングならカウンセリングルームに出向く必要がなく、自宅などのリラックスできる場所で、好きな時間に受けられるため、外出が難しい方や、心療内科でのカウンセリングに抵抗がある方にも気軽に受けていただけます。


また、匿名で相談ができるため、家族や友人に知られることなく、安心して相談していただくことが可能です。