TEACCHプログラムとは、「自閉スペクトラム症(ASD)やその関連領域にコミュニケーションの障害を抱える子ども(と成人)の治療と教育プログラム」を意味し、ASDを抱える人が自分らしく社会生活を送ることを目的とした、ノースカロライナ大学医学部で開発されたアメリカ同州の援助事業です。
TEACCHの特徴は、ASDの特性を理論よりも子どもの観察から理解すること、ASDの特性を文化として認めるとともにスキルを伸ばすこと、生涯的な支援であることなどが挙げられます。
特に、TEACCHで重視される「構造化」という手法では、視覚化することや用途に合わせた環境を用意することなど、ASD傾向がある子どもが適応しやすい工夫を取り入れており、世界的にTEACCHの理念や実践が広まっています。
うららか相談室では、TEACCHプログラムそのものの実施は行なっておりませんが、TEACCHの理念等からは多くのことを学べるため、ASDを抱える子どもへの関わりに悩んでいる方、ASDの特性に合わせた生活上の工夫を取り入れたい方などにおすすめです。