現時点で、認知症を完全に防ぐ方法は分かっていません。しかし、認知症のリスクを下げる方法は徐々に分かってきております。特に、糖尿病などの生活習慣病は認知症のリスクを大幅に高めるため、バランスのいい食事や適度な運動が認知症の予防につながると考えられます。また、食事については「食べることを楽しむ」「調理をする」「献立を考える」ことも脳を活性化させるため、認知症に有効でしょう。
認知症予防が期待できる栄養素や食事というものは、(青魚・ウコン・地中海式の食事など)統計的にいくつか挙げることができるのですが、やはり特定の食材にとらわれたり体に合わない食事を無理にとったりして、栄養のバランスが崩れる、食事を楽しめなくなるといったことは本末転倒になります。普段の食事にこのような食材をうまく加える、生活習慣病になりやすいような食事を避ける、という方法が負担も少なく認知症のリスクを下げることにつながるでしょう。
・家族の認知症予防を意識した献立を考えたい方
・自身の認知症のリスクを下げて、健康的な生活を送りたい方
食事改善で最も大変なのが、「いかに続けることができるか」というところになります。一人一人に合わせて実生活に組み込みやすい工夫を取り入れることができれば、自然と栄養に偏りのない生活も定着するようになります。専門知識や医学的な知見に基づいて栄養・食事のアドバイスを行うことができる管理栄養士のカウンセラーまでぜひご相談ください。普段の食事内容や悩みなどをお聞きして、改善のポイントや不足している可能性のある栄養素について考えていきます。