カウンセリング、と聞くとどのようなイメージが浮かびますか?
日本ではまだまだ浸透していないカウンセリングですが、海外ドラマをよく見る方は、多くの人が気軽にカウンセリングを利用しているシーンを見たことがあるのではないでしょうか。
では、日本でなぜカウンセリングが浸透していないのか、海外ではどのようにカウンセリングが活用されているのか、について見ていきましょう。
目次
- まとめ
◆カウンセリングは話を聞いてもらうだけだと思っている
カウンセリングで大切にされている「傾聴」と混同して、カウンセリング=話を聞くだけというイメージを持っている人がいるかもしれません。傾聴とは、話を聴くことにより相談者の現状を引き出すことで、これはカウンセリングの一部にすぎません。カウンセリングとは、傾聴により引き出したものを使って、相談者の問題解決まで導くことです。また傾聴にも、できるだけ相手の現状を引き出すためのスキルや知識が必要です。
◆カウンセリングは精神疾患のある人、心が弱い人が行くところというイメージがある
カウンセリングというと、精神疾患がある人、心が弱い人が行くところというイメージがあり、「自分とは関係ない」「カウンセリングに行くということを周りに知られたくない」と思っている人は少なくありません。
「メンタルが弱いと思われそう」「精神的に問題があると思われそう」という理由で、敬遠されがちですが、カウンセリングは心の不調がなくても、例えば子育ての悩みを相談したり、定期的に自分を見つめなおす「心のメンテナンス」のような役割も担っています。カウンセリングは様々な人が利用するものだ、ということがまだまだ多くの人に浸透していないのが課題です。
◆料金が高いイメージがある
カウンセリングは料金が高い、というイメージを持っている人は多いです。また、例えば美容院に行く、エステサロンに行くとなると、料金を払った分だけ綺麗になったり、変化が見て取れますが、カウンセリングというのは、目で見て変化を感じられるものではありません。変化がハッキリ見て取れない曖昧なものにお金を払う、と思うと料金が高く感じられる人もいます。
では次に、カウンセリングの料金がどのように決まっているのかについてご紹介します。
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カウンセリングには大きく分けて、対面カウンセリングとオンラインカウンセリングがあります。それぞれの相場を見ていきましょう。
◆対面カウンセリング
対面カウンセリングの場合、1回1時間で、5,000円~10,000円のところが多いです。カウンセラーが保有する資格によって料金が高くなったり、カウンセリングルームを設けるのに場所代がかかるので、都心部のほうが高くつくのが一般的です。中には1時間10,000円を超えるところもあります。
◆オンラインカウンセリング
ビデオ通話や電話を使ったオンラインカウンセリングは、1回50分前後で、4,000円~7,000円のところが多いです。こちらも、カウンセラーが保有する資格によって料金は前後しますが、対面カウンセリングよりは安く設定されています。
また、メールカウンセリングはビデオ通話や電話を使ったカウンセリングよりも安く利用できるところが多いです。
◆保険がきかない
基本的に、カウンセリングは保険がききません。病院の診察であれば保険がきくので負担額が抑えられますが、カウンセリングは保険がきかないのでどうしても高く感じられます。心療内科や精神科は保険が適応されますが、それだけ一人あたりに割ける時間が短くなったり、できることが限られてしまうという意見もあります。
◆専門性
カウンセリングは、心理学の専門的な知識を持っているカウンセラーに相談をすることになります。そういった、専門的な知識がある人に相談するときは、相応の費用がかかります。例えば、法律のことを弁護士に相談する、お金のことを税理士に相談する、となるとそれなりの費用がかかりますよね。弁護士だと、1時間10,000円くらいはかかるのではないでしょうか。
弁護士とカウンセラーではまた違いますが、カウンセラーは相談に来られる方と真剣に向き合い、時間をかけて習得した専門的な知識や経験を使って、相手の長い人生に影響を及ぼすほどの価値を提供しています。確かに、カウンセリングを受ける前後で、目に見える外見の変化が必ずしもあるわけではなく、その価値が伝わりづらいですが、自分に合ったカウンセラーに出会えれば、自分らしさに気づくことができたり、理想のなりたい姿に近づくことができたりします。
◆一日に対応できる件数が限られている
カウンセラーと相談者が1対1でカウンセリングを行う時間が、例えば1回60分だとしても、相談内容の管理や事務的な業務の時間も確保しなければならないので、1日に対応できるカウンセリングは数件に限られてきます。その中から経費をまかなっていく必要があり、1回のカウンセリングの料金設定に反映されてきます。
◆固定費がかからない
オンラインカウンセリングが対面カウンセリングよりも安く受けられる理由の1つとして、固定費がかからない、ということが挙げられます。対面カウンセリングだとどうしてもカウンセリングをする場所が必要で、その場所代というのがかかってきます。オンラインカウンセリングだとそれが必要ないので、カウンセリングの料金も抑えることができます。
◆カウンセリングを受け付けることができる時間が増える
対面カウンセリングというのは、カウンセラー自身もカウンセリングルームに出向く必要があります。カウンセラーを雇うとなると、カウンセリングが入っていない空き時間もカウンセラーへのお給料は発生するため、それも考慮した料金設定にする必要があります。
オンラインカウンセリングでは、カウンセラー自身が都合に合わせたスケジュール・場所で相談を受けることができますので、対面カウンセリングと比べると料金を抑えることができます。
◆対面よりも広い地域から相談を受け付けることができる
対面カウンセリングだと、どうしても場所の制限があるため、遠方に住んでいる人やなかなか時間が作れない人はカウンセリングに出向くのが難しくなってしまいます。オンラインカウンセリングであれば、そういった制限がないため、カウンセラーは多くの相談を受けることができ、相対的に料金を抑えることができます。
臨床心理士とは・・・
悩みを抱える人との対話をベースに、精神分析や心理療法を使って問題の解決をサポートする「こころの専門家」です。
臨床心理士の資格は厳しい学習条件が求められ、心理業界では長年にわたり根強い信頼性を持っています。
うららか相談室には、多くの臨床心理士が在籍しています。
メッセージ・ビデオ・電話・対面、あなたが一番話しやすい方法で、悩みを相談してみませんか。
海外ドラマなどを見ると、夫婦でカウンセリングを受けたり、親子でカウンセリングを受けたり、ちょっとした相談相手としてカウンセリングを活用しているのをよく見かけます。では、気軽に利用されているのは、海外と日本でどのような違いがあるからなのでしょうか。
◆保険適用の違い
海外では、カウンセリングに保険が適用される国もあります。保険が適用されることで、自己負担額はかなり減るので、そのぶん気軽にカウンセリングを受けることができます。
◆社会的浸透度
日本ではまだまだカウンセリングが日常的に浸透していませんが、海外ではカウンセリングは、美容院に行ったりエステに行くのと変わらない感覚でいる国も多くあります。見た目をケアするのと同じように、心をケアすることも大切、という気持ちで、気軽にカウンセリングに行く人が多いです。
◆カウンセリングの資格の違い
日本では2017年に初めて国家資格として公認心理師が制定され、それまではすべての心理資格が民間資格という扱いでしたが、アメリカでは早くから公的な心理資格が制定されていました。
海外では、カップル間の問題、夫婦間の問題、子育ての悩み、人間関係、仕事に関することなど、気軽にカウンセリングを活用する人が多く見られます。
例えば、喧嘩が多いカップルがどうしたらいいか、2人でカウンセリングに行くこともありますし、子育てがちょっと上手くいかない時にカウンセリングに行くこともあります。仕事で行き詰まっている時や、友達と喧嘩した時などにも活用されます。
カウンセリングがもっと身近なものになれば、友達にはちょっと相談しにくいようなことや、話を聞いてほしいだけではなく専門的なアドバイスがほしいときなどに、気軽に利用できるようになるでしょう。
カウンセリングというと、日本ではまだまだ、「精神的に弱い人や心の病を抱えている人が行くところ」というイメージが強く、ちょっとした相談などで気軽に活用する人は少ないですよね。しかし、海外では友達に相談するくらいの気軽さでカウンセリングを活用する国もあります。夫婦間の問題、子育てに関する悩み、仕事の悩みなど、なかなか親しい人には相談しにくかったり、的確なアドバイスがほしいとき、カウンセリングはとても役に立ちます。
日本でも、対面カウンセリングは少し敷居が高く感じられますが、オンラインカウンセリングであれば、空いた時間などに利用しやすく、育児や家事が忙しく外出できないという方にもおすすめです。
「心療内科やカウンセリングルームに行くのはちょっと気が引ける」という方は、オンラインカウンセリングを活用してみるのもおすすめです。