仕事や勉強は捗ることばかりではなく、大変なことも多いものですが、仕事や勉強そのものよりも、モチベーションをあげることが一番大変と感じる方も少なくないのではないでしょうか。
そこでこの記事では、仕事や勉強のモチベーションについて、気持ちを高める方法や自分以外の人にモチベーションアップをしてもらう方法などをお伝えしていきます。
目次
- おわりに
そもそもモチベーションとは何なのでしょうか。まずは、その意味から見ていきましょう。
・モチベーションとはやる気や動機のこと
motivationは「動機、動機づけ」「やる気」「刺激」などを意味する英単語ですが、日本語でもほぼそのままの意味で使われています。つまりモチベーションとは、何かをするときのやる気や、動機付けのことです。
何かに取り組むとき、目標を持ってそこに到達しようとする気持ちや、その原動力になることをモチベーションといいますが、具体的な目標や数値だけでなく、興味関心や楽しさ、面白いという気持ちなどもモチベーションに該当します。
・モチベーションは成果にもつながる
したがって、仕事や勉強が楽しい、もっとやりたい、頑張りたい、目標を達成したいという気持ちがあり、その思いがスムーズに行動に表せているときは、モチベーションが高い状態と言えます。
このようなときは、アイデアが出やすくなり、フットワークも軽くなるなど、作業効率が高まり、その分高い成果にもつながります。
反面、モチベーションがうまく上がらないと、やる気に欠けて、取り組むまでに時間がかかったり、仕事や勉強を始めてもなかなか進まなかったりと、効率や成果も低下しがちです。
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このように、成果をも左右しかねないモチベーションですから、常日頃から高めておけるといいのですが、実際はなかなかそうもいきません。なぜ、モチベーションが上がらないのでしょうか。
・期待した進捗や評価が得られない
仕事や勉強が思うように進まない、結果が期待より悪かった、頑張っているはずなのに給料や人事評価に反映されないなど、思ったほど進捗や評価が得られないことは、モチベーションが低下する大きな原因になります。
・目標が合っていない
自分の実力やその時の状況に合っていない目標を立てている場合も、うまくモチベーションにつながらないことがあります。
高すぎる目標にはなかなか到達できないため、手応えや面白さが感じづらくなりますし、逆に低すぎる目標だと達成感や「もっと頑張ろう」という意欲を得にくいと考えられます。
・意味を見出せない
その時々で取り組んでいる仕事や作業が何のためなのか、どこにつながるのかを理解して納得していれば邁進できますが、その意味を見出せないとやりがいを感じづらくなります。その状態が続くと、なぜこんなことをしなくてはならないのか、という気持ちにもなってしまいがちです。
・人間関係や環境に問題がある
同僚や上司・部下、取り引き先の人たち、同じクラスの人たちや部活・チームのメンバーなど、ともに仕事や活動をする人間関係がうまくいっていないときは、コミュニケーションがうまく取れず成果も出にくいため、モチベーションも低下してしまうのはよくあることです。
ハラスメントが発生している、場を適切にまとめる人がいないなど、環境に問題がある場合も、モチベーションを維持するのは難しいでしょう。
ここからは、モチベーションの上げ方をご紹介します。
・目標はスモールステップにする
状況に合っていない目標がモチベーションを低下させていると思われるならば、比較的容易に到達できる目標に変えて、達成感を味わえるようにすると良いでしょう。到達できたらまた次なる達成しやすい目標を立てるというように、小さな達成感をその都度得られるようなスモールステップの目標を考えてみましょう。
・これまでを振り返って評価する
先のことは不確定なので、どうしても不安に感じてしまうことはありますが、そのせいで今やるべきことに気持ちを向けづらくなるようなときは、未来ではなく過去に目を向けて、これまでやってきたことを振り返ってみるのも良い方法です。
改めて「これだけのことをやってきたんだ」と実感してその過程を評価できれば、今やるべきこともより明確になり、取り組みやすくなります。
・達成できた時のことを考える
目標が達成できた時のことに思いを馳せて、そのとき自分や周囲がどんなふうに喜びや達成感を得ているか想像してみるのもひとつの手です。それに向けて頑張ろうと思えてやる気を出せれば、それも適切なモチベーションの上げ方のひとつと言えます。
・仲間と現状や気持ちを共有し合う
なかなか気持ちが乗らないときは、仲間に話を聞いてもらうのも良いでしょう。現時点までの振り返りや今後の見通しを仲間と共有するだけでも、少しやる気がわいてくるかもしれません。また、うまくモチベーションをあげられないことを聞いてもらえば、気持ちが楽になり、やる気を取り戻せる助言や共感を得られることもあります。
・いったん休んで気分転換する
それでもなかなかモチベーションが上がらないときは、思い切っていったん休むのも良い方法です。ゆっくり休養してエネルギーややる気を回復させましょう。
・生活リズムを整える
心身の疲れがたまると生活リズムは乱れがちになります。生活リズムが乱れると自律神経の働きも乱れ、心身の不調ややる気の低下につながるという悪循環が生じてしまいます。
まずは生活リズムの方から整えると悪循環を改善しやすくなるため、生活リズムが乱れている場合は、早寝早起き、日光に当たって軽く体を動かす、栄養バランスのとれた食事をとるなど、生活習慣を意識してみましょう。
他者のモチベーションを上げるのは、自分のモチベーションを上げるより難しいかもしれません。社員や部下など、自分以外の人にモチベーションを上げてもらうにはどうしたらいいのでしょうか。
・コミュニケーションをこまめにとる
日頃からコミュニケーションを取って、進捗報告やそれに伴うちょっとした会話などを重ねていれば、相手の状態がつかみやすく、モチベーションが低下しつつあるときにすぐ介入しやすくなります。
困っていることはないか声をかけてみたり、今の仕事についてどんな感覚を持っているかなど、少し詳しく話す機会を持ってみたりすると、比較的早期にモチベーションを回復するきっかけになるかもしれません。
・できていることを評価する
自信のなさや評価されていない感覚がモチベーションを下げていると思われる場合は、今できている部分について分かりやすい形で評価を伝えるとよいでしょう。
評価しているつもりでも、相手にはうまく伝わっていないこともあり得ます。また、自分では評価の対象にはならないと思い込んでいるような、ちょっとしたことでも積極的に褒めたり認めたりするのも大切なことです。明確な言葉などで、きちんと見ていること、できている部分もしっかりあって、そこは評価していることを伝えると、再びやる気を出してもらいやすくなるでしょう。
・挑戦しやすい環境で経験を積めるようにする
漫然と同じような仕事が繰り返される環境では、モチベーション低下を招くことがあります。やったことのない仕事や新しいことへの挑戦を促すのも、モチベーションアップのための一手段です。
思わしくない結果が出たり失敗したりしても大丈夫という雰囲気を共有できれば、未経験のことにもチャレンジしやすくなり、「やってみよう」という気持ちを持ってもらえることにもつながります。
・原因を一緒に見つける
モチベーションが下がる原因がよく分からない場合は、その原因を一緒に考えられるような対話ができるとよいかと思います。時間を取って面談する、ランチタイムを使って話を振ってみる、業務の間の雑談、メールその他の社内連絡ツールなど様々な方法がありますので、相手や状況に合ったやり方で、モチベーション低下の原因をともに探れれば、より適切な対処法も見つけやすくなります。
モチベーションには上下があるものですし、常に一定にしなくてはならないわけではありませんが、やる気が出ない日々が続くのは自分も周りもしんどいですよね。
まずは、「頑張れないときもある」と現状を認め、心身を休めてみて、それでも続くようならば、なぜモチベーションが上がらないのか自分なりに考えてみましょう。それに応じた対処をしても難しいときは、早めに周囲の人や専門家に相談するとよいでしょう。