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  1. WISC-V(ウィスク)知能検査とは?受けられるところ、結果の見方について

WISC-V(ウィスク)知能検査とは?受けられるところ、結果の見方について

お子さんの発達について、不安や疑問を抱えている保護者の方は少なくありません。

発達に関する不安から、インターネットで調べたり、専門家に相談したりする中で、「知能検査」「発達検査」「IQテスト」「WISC-V」「ウィスク検査」といった言葉に出会った方も多いのではないでしょうか。

特に知能検査に関しては、専門用語も多く、わからないことが多いですよね。


このコラムを読んでくださっている方の中には、以下のようなお悩みや疑問を抱えている方がいらっしゃるのではないでしょうか?

  • 自分の子どもの発達が他の子と違うように感じて心配。もしかしたら、発達障害なのでは?
  • 小学校や中学校の入学前に、「知能検査を受けてください」と言われたけど、知能検査を受けたら何がわかるの?受けるメリットはあるの?
  • 知能検査を受けさせたいけれど、どこで受けたらいいの?検査の時間や費用は?
  • WISC-Ⅴの検査結果を渡されたけれど、結果の見方や活用方法がわからない。

そこで、このコラムでは、知能検査であるWISC-V(ウィスクファイブ)について、どういった検査なのか、検査内容や検査でわかることを解説します。また、WISC-Vを受けるメリットや検査結果の見方、検査を受けられるところや費用についても解説します。

>うららか相談室で受けられるWISC-Vの詳細はこちら(場所:東京都中野区)

子育てのカウンセリング

目次

- WISC-V(ウィスク)知能検査とは?

- WISC-V(ウィスク)知能検査の内容

- WISC-V(ウィスク)知能検査でわかること

- WISC-V(ウィスク)知能検査を受けるメリット

- WISC-V(ウィスク)知能検査の結果の見方

- WISC-V(ウィスク)知能検査を受けられるところ・費用

- おわりに

WISC-V(ウィスク)知能検査とは?


WISC-Ⅴとは、5歳0か月~16歳11か月の年齢を対象とした、ウェクスラー式の知能検査の第5版です。WISC-Ⅴの日本版は2021年に出版されました。

WISCは、Wechsler Intelligence Scale for Children の頭文字をとっており、児童用の検査になります。

なお、ウェクスラー式の知能検査は年齢によって以下のいずれかの検査が使われます。


WPPSI(ウィプシィ):幼児用(対象年齢2歳6か月~7歳3か月)

WISC(ウィスク):児童用(対象年齢5歳0か月~16歳11か月)

WAIS(ウェイス):成人用(対象年齢16歳0か月~90歳11か月)


検査は、臨床心理士や公認心理師など心理の専門家が実施します。

個別式の検査ですので、検査者と被検者である子どもと一対一で実施します。

知能検査は文字通り、知能を測る検査であり、IQも算出されます。まずは、知能とIQについて解説します。


・知能とは?

「知能」という言葉を聞くと、勉強ができるかどうか、テストの点が良いかどうかといったことを思い浮かべやすいものですが、学力と知能は同じものではありません。

WISCを開発したウェクスラー(Wechsler D)は、知能について「目的的に行動し、合理的に思考し、かつ能率的にその環境を処理しうる総合的・全体的能力である」と定義しています(*1)。

つまり、知能とは、読み書き計算などの学力的な能力も含め、新しい場面や環境に対処できる推理・判断能力、幼い頃から蓄積された語彙力や知識量、作業を効率的にこなす能力など、さまざまな能力の集まりだと言えます。

WISC-Ⅴは、そのさまざまな能力を個別に測るための検査(下位検査と言います)が複数用意されています。


・IQとは?

IQはIntelligence Quotientの略で、日本語では「知能指数」と言います。

IQの数値は、検査を受けた人が「標準データ」の中のどの位置にいるのかを数値で表したものです。

「標準データ」とは、知能を客観的な数値で表すため、数千人にこの検査を実施して作られたデータのことです。

この「標準データ」の中の位置というのは、たとえば、IQ=100であれば、「標準データ」のちょうど真ん中(上から50%かつ下から50%の位置)にいることになります。IQ=120は上から9%の位置、IQ=80は下から9%の位置にいることになります。IQ=100の平均の周辺には多くの人がいて、IQが非常に高い(または低い)人はとても少ないという分布になっています。

検査を受けた日の子どものコンディションによっても検査結果は違ってくるため、このIQの数値は幅のある数値です。そのため、一度検査を受けた時のIQの数値が将来ずっと同じ数値というような絶対的なものではありません。

なお、数値に幅があると言っても、年齢や努力でIQが上がるわけではありません。その人がもともと持っている能力が標準データの中でどのくらいの位置にいるのかを測っているものがIQですので、学力をつけてテストの点数を上げることとは異なり、年齢や努力によって大きく変化するものではありません。

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うららか相談室では、WISC-V知能検査を実施しています。(実施場所:東京都中野区)

検査後、臨床心理士・公認心理師のカウンセラーが、オンラインで検査結果の説明を行います。

WISC-V(ウィスク)知能検査の内容

WISC-Ⅴでは、どういったことを行うのでしょうか。

この章では、WISC-Vの内容について解説します。


前章で、知能検査はさまざまな能力を個別に測るために下位検査というものが複数あるとご説明しました。WISC-Ⅴでは、手で作業を行う検査から、口頭で答える検査までさまざまな種類の検査があります。ただし、細かい下位検査の内容や問題例などは、検査結果に影響するため公開してはいけない決まりとなっています。

とはいえ、何をするのかわからないと検査を受けてほしい時に、お子さんにどう説明したらよいのか悩みますよね。そのような場合には、検査を実施する機関に「どんなことをするのか」「子どもにはどう伝えたらいいのか」を確認しておくと、お子さんに不安がないような伝え方を答えてくれることが多いでしょう。

お子さんに検査を受けてほしい場合の具体的な伝え方については、後の章でご紹介します。


WISC-Ⅴの実施時間は、日本版の出版社である日本文化科学社によると「45分~」と記載されていますが、実際には60~90分かかることが多いでしょう。検査を受ける施設によっては、「検査前後のやりとりなども含めて約2時間かかる検査です」と伝えられる場合もあるかもしれません。また、本人の回答時間によっても実施時間が変わるため、長時間かかる場合には、途中で休憩をはさんだり、別日に分けて実施したりすることもあります。実施時間について気になることが出てきた際には、検査を実施する機関に質問してみるとよいでしょう。

WISC-V(ウィスク)知能検査でわかること

“WISC-Ⅴで発達障害の診断ができる”と誤解されることも多いのですが、WISC-Ⅴを含む知能検査だけでは、発達障害の診断はできません。ただ、WISC-Ⅴを受けることで、能力の凹凸が数値として示されるため、発達障害の診断をする際の材料にはなります。

発達障害かどうかを診断する場合は、医師がWISC-Ⅴの結果を踏まえて、これまで育ってきた経過などを聞き、必要な身体的な検査なども行った上で診断します。

では、WISC-Ⅴでわかることは何か、解説していきます。


・WISC-Ⅴでわかること

WISC-Ⅴでは、得意なこと・苦手なことなど、自分の能力の特徴について知ることができます。

そのため、日常生活の中で困っていること・問題となっていることについての能力的な原因を知ることができ、その対応策を考えることができます。

具体的には、「FSIQ」というIQに相当する数値と、5つの主要指標(知能の中の5つの領域)の値がわかります。


【全般的な知能(FSIQ・全検査IQ)】

全般的な知的発達の水準をあらわしています。

前章で解説したとおり、IQは同年代と比較した標準データの中で、どのあたりに位置するかを示している数値です。


【主要指標】

5つの主要指標は「言語理解」「視空間」「流動性推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」です。

言語理解指標(VCI):主に言葉の理解力や表現力を測る指標です。

視空間指標(VSI):目で見た情報をイメージしたり把握したりする力を測る指標です。生活の中では、学校で黒板や教科書を見て的確に情報を把握することができるかどうか、お手本を見て、そのとおりに作業ができるかどうかといったことに関わる能力です。

流動性推理指標(FRI):新たな場面や課題に対して、推理や推測をして解決する力を測る指標です。その場の状況に応じて、ルールやコツなどを見出して行動できる能力です。

ワーキングメモリー指標(WMI):見たこと・聞いたことを一時的に記憶しておく、短期記憶の能力を測る指標です。

処理速度指標(PSI):課題や作業を処理するスピードを測る指標です。課題や作業を、正確に、要領よく、速やかに進める能力です。


また、補助指標として、「量的推理」、「聴覚ワーキングメモリー」、「非言語性能力」、「一般知的能力」、「認知熟達度」の5つがあります。これらの補助指標は、必要に応じて算出されますので、検査結果の報告書には記載されていない場合があります。


・WISC-Ⅴではわからないこと

WISC-Ⅴでは、知能の10領域の内、5領域の能力についてのみ測定しているため、WISC-Ⅴだけでは、困りごとや問題となっているつまずきについて能力的な原因がわからない場合もあります。

たとえば、読み書き計算といった学習に関する領域の能力についてはWISC-Ⅴでは測ることができません。それらの領域でつまずきがある場合には、他の検査などを受けることで、つまずきの原因がわかることもあります。

また、性格特性や感情のコントロール、コミュニケーションスキルといった心の状態は知能ではないため、WISC-Ⅴのような知能検査ではわかりません。心理面の特徴を知りたい場合には、心の状態を知るための性格検査や心理検査などを受けることをおすすめします。

WISC-V(ウィスク)知能検査を受けるメリット


前章では、WISC-Ⅴでわかることとわからないことを解説しました。

この章では、検査を受けた本人、そして家族や支援者にとってのメリットに加え、公的なサポートを受ける上でのメリットを解説します。また、お子さんがWISC-Ⅴを受ける際の伝え方のポイントもご紹介します。


<本人にとってのメリット>

WISC-Ⅴは知能検査の中でも、特に能力の凸凹がわかりやすい検査です。自分の能力の特徴を知ることによって、検査を受けた本人には、以下のようなメリットがあります。


1.能力として得意なことを知ると、自分に合った学習方法が見つかりやすい。

たとえば、〔視空間〕が高く、日常生活でも耳で聞いた情報より目で見た情報を覚えることが得意な場合は、知識を覚えるタイプの学習の際、単語帳や図表のように目で見て情報を覚えていく学習方法が合うでしょう。


2.困っていることについて解決の糸口がつかめる。

生活上で、本人が困っていることは、能力面で苦手な分野が影響していることがあります。検査を受けて能力の特徴がわかると、その苦手分野を得意分野でどのようにカバーするとよいのかといった解決の糸口がつかみやすくなります。

たとえば、〔言語理解〕は低く、〔視空間〕は高い人が課題に取り組む際に、課題の手順が文章のみで説明されていると苦手分野のため理解しづらく困ることがあります。しかし、課題の手順を文章だけでなく図や写真を加え具体的に説明されると得意分野を活かせるため理解しやすくなります。


3.周りの人からのサポートを受けやすくなる。

自分の能力では解決できないことを、周りの人にどのように助けてもらうとよいのかがわかり、サポートを受けやすくなります。

たとえば、〔ワーキングメモリー〕が低い人の場合、短期記憶が苦手なので、一度に複数の指示を出されると混乱してしまいます。生活上では、幼稚園・保育園や学校などで、「朝、教室に着いたら、バッグをロッカーに入れて、水筒をかごに入れて、連絡帳を先生に渡して、自分の席に座りましょう。」と一度に言われて混乱してしまう子もいます。

そのような時に、担任の先生から、

・「バッグをロッカーに入れよう」、「水筒をかごに入れよう」と一つずつ指示を出してもらう

・一つ終わったら印をつけられるようにチェックリストを作ってもらう

などのサポートを受けられると役立つことが検査結果からわかります。必要なサポートがわかれば、担任の先生にも依頼しやすくなります。


4.「自分には得意なことがある」と知ることによって自信がもてる。

知能検査を受けるように園や学校の先生から指示された子どもの場合、普段の生活では、苦手なことばかり注目されているかもしれません。そのような場合「自分はできない子なんだ」と自信をなくしてしまうこともあるでしょう。しかし、WISC-Ⅴは、苦手なことだけでなく得意なことも知ることができますので、「自分はこういうことが得意なんだ」とわかり、自信につながったり、苦手を得意なことで補う方法が見つかったりする可能性があります。


<家族、支援者にとってのメリット>

お子さんがWISC-Ⅴを受けることによるご家族にとってのメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。


1.子どものできないことについての要因がわかりサポートしやすくなる。

お子さんにできないことがある場合に、「どうしてできないんだろう?私の育て方が悪かったのでは…?」とご自身の子育てについて悩む保護者の方は少なくありません。しかし、検査を受けることによって、そのできないことは育て方に要因があるわけではなく、能力として苦手なことが要因であるとわかるため、保護者の方がご自身を責めずに済むというメリットがあります。

また、できないことの要因がわかると、どういったサポートをすればよいのかがわかり、家族としてもサポートしやすくなります。


2.客観的な検査結果に基づいて必要なサポートを支援者に伝えやすくなる。

お子さんの苦手なことについて、検査結果をもとに「検査を受けて、こういったことが苦手だとわかったので、こういうサポートをしていただきたいです」と学校の先生などの支援者に客観的な情報として伝えやすくなるというメリットがあります。


幼稚園・保育園・学校の担任の先生や療育を行っている担当者などの支援者にとっては、以下のようなメリットが挙げられます。


3.授業や生活場面での子どものつまずきについて、能力面での原因がわかり対応しやすくなる。

授業や生活場面で、何かうまくいかないことがある場合、WISC-Ⅴの結果によってその原因がわかることは多いでしょう。

たとえば、「先生の指示を聞いていなくて、指示通りに行動することができない」という生徒がいる場合に、〔言語理解〕が低く、指示された内容(言葉)を理解することに時間がかかっており、指示を聞いていたとしても、行動する際には周りの子よりも遅れてしまうことがあるかもしれません。もしくは、〔ワーキングメモリー〕が低く、指示された内容を覚えておくことができずに、指示通りに行動することができない場合もあるでしょう。このように、同じつまずきであっても、子どもによって能力の凸凹が異なるため、検査結果によって、つまずきの能力的な原因がわかり、その子に合わせた対応がしやすくなるでしょう。


4.能力の凸凹がわかることによって、指導案や支援案を考えやすくなる。

たとえば、〔ワーキングメモリー〕が低く、話して言葉だけで伝えても理解できない子どもに対しては、板書やプリントなど目に見える形で情報を伝えると理解しやすくなります。このように検査結果によって、その子の苦手分野に合わせた指導・支援の方法を具体的に考えることに役立ちます。


<公的なサポートを受ける上でのメリット>

IQや能力の凸凹がわかることによって、以下のような公的なサポートを受ける際の判断材料となります。

・特別支援学校

・特別支援学級

・通級指導教室

・療育(発達支援)


<WISC-Ⅴを受けるデメリット>

WISC-Ⅴを受けることによって不利益を被るようなことは、ほとんどありません。

しかし、検査を受ける子どもや保護者にとっての負担がデメリットとなる場合はあるかもしれません。

たとえば、時間がかかる検査なので、子ども本人が体力的にも精神的にも負担を感じることが考えられます。また、時間も費用もかかることによって、保護者にとっても負担を感じる可能性はあります。

また、IQなどの数値には幅があるとわかっていても、数値で示されることによって、「自分は(うちの子は)こんなにできないんだ…」と子ども本人も保護者もショックを受け、精神的な負担を感じることはあるかもしれません。

ただ、検査を受けた結果に基づいて、苦手分野を得意分野でカバーしたり、周囲からのサポートを受けたりすることによって、検査を受けた本人が後に生きやすくなることにつながる可能性は高いでしょう。このことを踏まえて、検査を受けるか(受けさせるか)どうかを検討してみてもよいのではないでしょうか。


・子どもが検査を受ける際の伝え方のポイント

お子さんが検査を受ける際にどのように伝えるとよいのか、伝え方のポイントは以下のとおりです(*2参考)。

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①いつ

②どこで(検査を受ける相談機関の場所とそこまでの交通機関/大人が相談機関まで付き添うのであれば誰が付き添うのかも伝える)

③誰と(検査を実施する検査者についてわかっていることを伝える)

④何のために受けるのか(検査の目的を子ども自身もメリットを感じられるように伝える)

⑤検査にかかる時間(事前に検査を実施する検査者か相談機関に確認しておく)

⑥具合が悪くなるなど、何か心配なことがあった時に、検査者にどう伝えたらよいのか

⑦検査を受けることがどうしても嫌だったら、やめることもできること

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伝え方に悩まれる場合には、検査を実施する機関にご相談いただくとよいでしょう。

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WISC-Vでお子様の知的能力を検査することで、日常生活の困りごとへの対策に役立てることができます。

WISC-V(ウィスク)知能検査の結果の見方

WISC-Ⅴの検査結果では、「合成得点」「信頼区間」の数値が示されています。

合成得点:WISC-Ⅴでは、子どもの年齢に応じた相対的な水準を把握するために、合成得点を算出しています。合成得点は、同じ年齢集団の平均が100になるように調整された得点です。

信頼区間:IQや合成得点は、検査を受けた日の子どもの状態によっても異なるため、幅がある数値であることをご説明しました。その幅(誤差)がどのくらいあるのかを推定したものが、信頼区間です。

たとえば、

FSIQ=110

90%信頼区間 105~115

という検査結果は、「今回の検査の結果はFSIQ=110でした。同じような検査を仮に100回受けたとして、105~115の区間に入る確率が90%です。」という意味になります。


検査結果を見る時は、この合成得点と信頼区間の数値をそれぞれの項目ごとに見ていきます。

しかし、数値だけを見ても、能力としてどの程度高いのか(低いのか)がわかりづらい場合もあるでしょう。そのような場合は、「記述分類」として記載されている結果を見るとわかりやすくなります。記述分類は以下のとおりです。

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【記述分類】

130以上 極めて高い

120~129  非常に高い

110~119  平均の上

90~109  平均

80~89   平均の下

70~79   非常に低い

69以下   極めて低い

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全検査IQ(FSIQ)の合成得点信頼区間記述分類を見ると、検査を受けた子どもの全般的な知的発達の水準がわかります。

しかし、WISC-Ⅴでは、全検査IQよりも「言語理解(VCI)」、「視空間(VSI)」、「流動性推理(FRI)」、「ワーキングメモリー(WMI)」、「処理速度(PSI)」などの主要指標や補助指標の結果から、その子どもの中で、どの能力が高く、どの能力が低いのかを見ることが大切です。報告書によっては、その子どもの高い能力を「強み(S)」、低い能力を「弱み(W)」と記載されていることもありますので、参考にしてみてください。


検査結果の詳しい見方を知りたい場合や結果の解釈についてわからないことがある場合には、検査を実施した機関に質問するとよいでしょう。


もし、検査機関には質問できない状況であれば、ほかの臨床心理士や公認心理師のカウンセラーに相談する方法もあります。カウンセリングで検査結果を一緒に見ながら、お子さんの困りごとに合った対処法を考えていくことが可能です。

お子さんががんばって取り組んだ検査結果を十分に活用できるよう、検査結果をお子さんの支援につなげていくことが大切です。

WISC-V(ウィスク)知能検査を受けられるところ・費用

WISC-Ⅴを受けられるところとしては、以下のような施設があります。ただし、以下の施設であってもWISC-Ⅴを実施していない場合がありますので、それぞれの施設に問い合わせていただくとよいでしょう。


・医療機関:小児科や児童精神科の病院・クリニックでWISC-Ⅴを実施しているところがあります。また、精神科・心療内科の病院・クリニックで子どもを診察している場合にはWISC-Ⅴを受けられるところもあります。

・教育支援センター、発達障害支援センター:公立の教育支援センターや発達障害支援センターで、WISC-Ⅴを受けられるところがあります。もし、その施設で直接検査を実施していない場合には、その地域で検査を受けられる施設を紹介してもらえることが多いでしょう。

・民間の相談機関、カウンセリングルーム:民間の相談機関やカウンセリングルームなどで、WISC-Ⅴを実施しているところがあります。

・大学の心理相談室:大学の心理相談室では、臨床心理士・公認心理師を目指す大学院生やその指導教員がWISC-Ⅴを実施している場合があります。


WISC-Ⅴの費用は、検査を受ける施設によって異なります。

保険点数としては450点ですが、保険診療となるか、自費診療となるかによっても費用は異なります。

また、検査結果を検査者から聞く際のフィードバック面談や、検査結果を書面で受け取る際の報告書作成のために、別途費用がかかる場合もあります。

そのため、検査を受け、結果を聞くまでにかかる費用については、検査を受ける施設に問い合わせて確認していただくことをお勧めします。


また、うららか相談室でも、東京都内でWISC-V知能検査を実施しております。

検査後、臨床心理士・公認心理師のカウンセラーが、オンラインで検査結果の説明を行います。

費用等の詳細は下記のページをご参照ください。

>心理検査【WISC-Ⅴ】お子様の認知特性を把握して最適なサポートにつなげる

おわりに

ここまで、WISC-Vについて、検査内容や検査でわかること、WISC-Vを受けるメリット、検査結果の見方、検査を受けられるところや費用などについて解説してきました。

このコラムを読んでくださった方の疑問が一つでも解消されましたら、幸いです。

一方で、このコラムを読んだだけでは、WISC-Ⅴの結果の見方や具体的な対処法・サポートについて、わからないことも多いのではないでしょうか。

カウンセリングでは、お子さんの検査結果について専門家が疑問にお答えすることができます。また、お子さんに合った対処法やサポートの仕方をカウンセラーが一緒に考えることも可能です。

お子さんががんばって受けた検査結果を十分に活用できるよう、カウンセリングでご相談されてみてはいかがでしょうか。

>うららか相談室で受けられるWISC-Vの詳細はこちら(場所:東京都中野区)


<参考文献>

*1:氏原寛・岡堂哲雄・亀口憲治・西村洲衞男・馬場禮子・松島恭子編 (2006) 「心理査定実践ハンドブック」 (創元社)

*2:熊上崇・星井純子・熊上藤子 (2025) 「【WISC-Ⅴ・KABC-Ⅱ対応版】子どもの心理検査・知能検査 保護者と先生のための100%活用ブック」 (合同出版)

子育てのカウンセリング
このコラムを書いた人
臨床心理士・公認心理師
精神科・心療内科病院で10年の勤務経験があり、適応障害・うつ病・不安障害等の精神疾患や、職場・家族・友人等の人間関係、仕事関係の相談などに対応しているカウンセラーさんです。中学・高校のスクールカウンセラーとして5年の経験もお持ちで、不登校の相談にも多く対応されています。
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