仕事で全くプレッシャーを感じたことがない、という人は少ないですよね。学生時代の勉強と違って、社会人の仕事の失敗は、会社や周りの人に迷惑をかけてしまうのではないか、ということも意識しやすくなります。責任を自分ひとりが背負っているわけではではない、と感じると、仕事のプレッシャーは大きくなり、仕事を辞めたいと思うほどにしんどい気持ちを抱えやすくなります。
適度な仕事のプレッシャーは一人ひとりの責任感やモチベーションにつながるというメリットもありますが、過度なプレッシャーは精神的、肉体的にも悪影響を及ぼしやすく、仕事のパフォーマンスも落としかねません。
仕事にプレッシャーを感じるのは一体何が原因なのでしょうか。また、仕事のプレッシャーを乗り越えるためにはどのように対策すればいいのでしょうか。
目次
- まとめ
仕事のプレッシャーを感じる理由には次のようなことが挙げられます。
◇周りからの期待
仕事のプレッシャーを感じる理由の1つに、「周りからの期待」が挙げられます。例えば、大きなプロジェクトを任されたりして、周りから期待されていると感じると「期待に応えられなかったらガッカリさせてしまう」「期待を裏切ったら評価が下がってしまう」といったように、仕事のプレッシャーを抱えやすくなります。周りから全く期待されていないよりは期待されていたほうがいいのですが、自分がその期待に応えられるかどうか不安なときに、仕事のプレッシャーに耐えられなくなることがあります。
◇上司や同僚からの評価に影響する
今している仕事が評価に影響すると分かっているときには、「いい評価を貰いたい」という気持ちから、「ミスをしてはいけない」「うまくやらなければいけない」といった仕事のプレッシャーを感じやすくなります。また、同期と差がついてしまいそうなときや、すでに差がついていてこれ以上のミスが許されないと感じているときにも仕事のプレッシャーに耐えられなくなる人は多いです。
◇自分の能力以上の仕事を任されている
いつまでも楽な仕事ばかりしていては、できることが増えていかないため、特に新人の頃ほど、自分の能力以上の仕事を任されがちです。努力して自分の能力以上の仕事をこなしていくうちに、実力をつけることが期待されます。しかし、あまりにも自分の能力を大きく超えた仕事を任されていると、「自分にできるのだろうか」という不安から仕事のプレッシャーに耐えられなくなることがあります。特に、周りに頼れる人がいない人は「一人でなんとかしなければ」と不安を抱え込んで、仕事のプレッシャーに押しつぶされそうになることが多いです。
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適度な仕事のプレッシャーは、一人ひとりの責任感を強めたり、モチベーションを上げたりする効果もありますが、過度なプレッシャーは次のような悪影響を及ぼしてしまうことがあります。
◇ストレスによる身体的な影響
過度な仕事のプレッシャーのストレスにより、睡眠不足、食欲不振、頭痛、吐き気、めまい、動悸、肩こり、便秘、下痢、肌荒れといった不調が現れやすくなります。仕事にプレッシャーを感じていて、夜眠れない、朝起きられない、過食気味になった、もしくは食欲がなくなった、という方はストレスによって緊張状態が続き、自律神経のバランスが乱れている可能性があります。自律神経のバランスが乱れると、次のように精神的な影響も現れやすくなります。
◇ストレスによる精神的な影響
過度な仕事のプレッシャーのストレスにより、突然涙が出る、イライラする、情緒不安定になる、ネガティブ思考になりやすい、無気力になる、といった影響も現れやすくなります。仕事のプレッシャーに耐えられず大きなストレスを感じると、自律神経のバランスが乱れて、感情のコントロールがしにくくなるため、周りの人のちょっとした言葉や態度にイライラしたり、怒って八つ当たりをしたり、ちょっとしたことで落ち込んだりしやすくなります。仕事を辞めたいと考えることもあるでしょう。
精神的な不調を放置していると、うつ病や適応障害などの精神疾患に陥ることもあります。
◇仕事の質が下がる
仕事にプレッシャーを感じていると、「絶対にミスをしてはいけない」「失敗したら取り返しがつかない」といった不安や焦りから、集中力が低下し、かえってミスをしやすくなったり、時間がかかりやすくなったりして、仕事の質が下がることがあります。
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仕事のプレッシャーを乗り越えるためには次のようなことを試してみるといいかもしれまん。
◇仕事のプレッシャーの原因を考える
まずは、何が仕事のプレッシャーになっているのか、原因を分析してみましょう。原因が分からないままでは、仕事のプレッシャーを乗り越えることは難しくなります。上司からの期待が大きい、同期との差がつくのが怖い、などといったように仕事のプレッシャーの原因を考えてみましょう。原因がはっきりすることで、不安を感じにくくなり、仕事のプレッシャーが軽減されることがあります。
◇自分がすべき仕事を整理する
自分がすべき仕事を把握できていないと、これから行う仕事に対して漠然とした不安を抱きやすくなります。ある程度の業務内容を整理して、仕事に対する具体的なイメージができるようになれば、プレッシャーによるストレスは軽減されることがあります。業務内容を文字や図にするなど、目に見える形で整理していきましょう。
◇周りに助けを求める
自分一人で仕事を抱えきれないときは、周りに助けを求めることも大切です。仕事の進め方について相談に乗ってもらったり、業務を手伝ってもらったりすることができればいいですが、仕事にプレッシャーを感じているという話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になることがあります。
◇失敗してもくよくよしない
最初から失敗なく全ての仕事をこなせる人はいません。一度や二度ではなく、何度も失敗を繰り返して人は成長していくものです。一度失敗したからといって、自分のことをダメな人間だと思う必要はありません。失敗しても原因をはっきりさせて、次に繋げられると学んでいくことで、仕事のプレッシャーによるストレスは軽減されやすくなります。
◇スモールステップで自信をつける
着実に達成できる範囲で仕事計画を立てて、少しずつ取り組んでは小さな成功体験を積むことで、自分に自信をつけることができます。この方法を心理学では「スモールステップ」といいます。自分に自信をつけることで、仕事のプレッシャーに押しつぶされにくくなります。こちらも文字や図など、目に見える形で記録することで、計画を立てやすくなったり、達成感を味わいやすくなったりします。
◇失敗したときの対処法を想定しておく
仕事がうまくいかなかったときの対処法を先回って想定しておくことで、失敗への不安を軽減することができます。あまりにも現実的ではない失敗まで想定する必要はありませんが、よくあるミスへの対処法が分かっていると、「ミスをしたら取り返しがつかないかもしれない」という仕事のプレッシャーから解放されやすくなります。
◇しっかりと休息をとる
仕事のプレッシャーのストレスをうまく解消するためには、しっかりと休息をとることも大切です。十分な睡眠や、仕事のことから離れられる趣味の時間を確保することで、仕事のプレッシャーに押しつぶされにくくなります。特に、十分な睡眠や栄養が足りていないときほど、集中力が下がったり、不安な気持ちになったりしやすいため、生活習慣を整えることは、仕事のプレッシャーを乗り越えるために有効であるといえます。
◇カウンセラーに相談する
不安な気持ちを一人で抱え込んでいると、自分の中でさらにネガティブな考えを増幅しやすくなります。そうした負の連鎖を生まないためにも、誰かに話を聞いてもらうことはとても大切です。自分の中にためていた気持ちを外に吐き出すことで、気分がすっきりしてストレスが軽減されやすくなります。これを心理学では「カタルシス効果」と呼びます。家族や友人、会社の人に話を聞いてもらったり、カウンセラーやキャリアコンサルタントに相談したりすることで、不安な気持ちを抑えることができるかもしれません。また、どうしても仕事のプレッシャーを感じやすいという人は、カウンセリングの枠組みにも取り入れられる認知行動療法といった心理療法(セラピー)に取り組むことで、余計なプレッシャーにとらわれずストレスがたまりにくい心の在り方を考えていくこともできます。うららか相談室では、臨床心理士、キャリアコンサルタントなどの資格から自分に合ったカウンセラーを選んで、仕事や自分の性格、こころの不調など、様々な悩みをオンラインで相談することができます。
仕事のプレッシャーを感じるのは、真面目で責任感が強いという証拠でもあります。周りの期待に応えたい、きちんと成果を残したい、という思いから、いつの間にか自分自身に重荷を課しているかもしれません。
仕事のプレッシャーに押しつぶされそうになる人は、プレッシャーの原因と思われるものや細かな業務内容を書き出して把握したり、休息や趣味の時間を確保してなるべくストレスを発散するようにしたり、失敗への対処法をあらかじめ考えたり、専門家へ相談したりといった方法を試してみるのはいかがでしょうか。