現代の子育てにおいて、子どもの生活からゲームを切り離すことはなかなか困難です。
周囲の子どもたちが低学年から(早い子は幼少期から)ゲーム機を手にするなか、「みんなと話が合わない」「自分だけゲーム機を持っていない」と泣きつかれた経験をされた保護者の方は少なくないでしょう。
ゲーム依存の治療を行なっている医師、増田彰則さんが、2018年に鹿児島県内の子どもたち約12000人を対象に行なった調査では、「小学1~3年生でネット・ゲーム依存の疑いがあるのは、男子が20%、女子で13%」で、「2年前の調査より低年齢化が進んでいる」とのことです。また、「乳幼児約5200人については、ゲームで一日1時間以上遊んでいるのが、5歳児の15%以上、6歳児の25%以上」であり、「ゲームをやめるように言うとイライラする子どもの割合も、2~6歳の全ての年齢で2割を超えた」との結果でした。
こんなに小さい子にまで、ゲーム機が浸透していることには驚きですが、おとなしくしてくれて楽だからと、安易にゲーム機を子どもにあたえることが、後に問題を引き起こすこともあります。
ここでは、夢中になりすぎると、生活に様々な影響を与えてしまい、通常の社会生活を困難にする「ゲーム障害」の危険性とその予防策、対処法について述べていきます。
目次
- ゲーム依存症とは
- おわりに
ゲーム依存症は俗称であり、医学的には「ゲーム障害」といわれます。
WHOが認定した「ゲーム障害」の主な診断基準は、以下の通りです。
上記の3項目を挙げ、これらが1年以上続くか、症状が重い場合を「ゲーム障害」とします。
ゲーム障害は、依存症の一つとして国際疾病分類(ICD)に認定されています。(施行は2022年から)
ゲーム障害(ゲーム依存症)に特有の症状として以下の特徴が挙げられます。
①渇望・とらわれ
ゲームのことがいつも頭にある。いかにゲームをするかいつも考えている。
②コントロール障害
ゲームを始めると、なかなかやめられない。ゲームを減らそうと思ってもできない。
③耐性
以前よりもゲームの時間を増やさないと満足できない。より高度(刺激的、高難易度)なゲームを求める。
④禁断症状
ゲームをできない状況、または減らさなければならない状況になると、イライラする、そわそわする、気力がなくなる。
⑤ゲームが最優先
ゲームが生活の最優先事項になる。ゲームを中心に生活が回っている。
⑥問題にも関わらず継続
ゲームで明らかな問題が生じているが、ゲームを続ける、または、エスカレートさせる。
⑦再発
ゲーム障害の人が、ゲームをやめ続けても、また、始めればすぐに元の状態に戻る。
(久里浜医療センター「ゲーム障害について」より 一部改変)
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小学生に人気の高い「フォートナイト」は、友だちとボイスチャットをしながら、敵を倒すバトルゲームです。
小学生を対象とした、株式会社ゲムトレの調査(2020年)によると、「小学生が一番遊んでいるゲームタイトル」という項目で、「フォートナイト」が22.1%で1位、次いで「マインクラフト」(17.0%)、「あつまれどうぶつの森」(14.1%)となっています。
「フォートナイト」は、基本的には無料で遊べますが、課金すると好きな見た目(スキン)や動き(エモート)を得ることができます。課金は、クレジットカードだけでなく、プリペイドカードでも入金できます。
また、シーズンごとに異なる、バトルパスというチケットのようなものを購入することにより、限定スキンなども手に入るため、もっとかっこいいスキンが欲しい、友だちに自慢したい、などの欲求を駆り立てられます。
課金することで強くなるアイテムをゲットするわけでもなく、ただ、見た目のかっこよさやアイテムの珍しさ、子どもたちを飽きさせないアイテムショップなどの工夫により、小学生男子に人気を誇っています。
課金については、「お小遣いを貯めて買うのも一つの選択肢」という考えもありますし、「何が何でも絶対ダメ!」という家庭もあります。
課金問題について、親子でルールや話し合いを十分にしないと、子どもがこっそり、課金できる友だちに頼んでアイテムをギフトしてもらう、知らない大人がギフトをくれたから「うちの親より理解があり、優しい人だ」と親しくなる、などのトラブルも起こりかねません。
課金アイテムなどの問題もあるからか、Switch版では「15歳以上対象」の年齢制限がありますが、ほとんど守られていない印象です。
スマホゲームなどでも、「知らぬ間に子どもが多額の課金をしていた」というケースが、消費生活センターの相談でも急増し、社会問題になっています。
「親のお金やクレジットカードを子どもが勝手に使ってしまった」「子どもがお年玉など自分で管理しているお金をつぎ込んだ」など、いずれにしても、多額の課金をするまで、親が気付かないことが問題となっており、親の見守りや子どもとの話し合いが足りない場合がほとんどです。「周囲がやっているから」と、子どもに押し切られ、小学生からゲームを始めることになっても、親が見守れる場所でゲームをさせることは大事です。
子どもとの話し合いは親が一方的になりやすいので、「課金はきりがないよね」「本当に課金は必要なの?」「自分の小遣いを貯めて買うならよし、でも、自分が着るかっこいいスポーツブランドの服を買ったほうが有意義じゃないかな?」など、子ども自身が考える余地のある問いかけをして、最終的には自分で決めさせるとよいと思います。
「課金は必要か?」という話し合いをしている子どもは、ゆくゆく将来のお金の使い方も考えます。
子どもを責めるのではなく、「課金はあまりしてほしくないな。大人でもやめられなくて、生活に困る人もいるんだよ。怖くない?」「課金より、もっと違うことに使うほうが有意義じゃないの?」など、普段の会話の中でさりげなく伝えることで、子どもなりに「課金ばかりするのはお金の無駄だな」と考えるかもしれません。
そのうち、「小遣いを貯めて、1000円もするエモートを買ったけど、もったいなかったな」「課金できない友だちをバカにしたのは間違いだった」と感じる時期が来ることもあります。
小学生のうちなら、多少の失敗も、大人になる前の訓練、社会勉強です。お金について何も考えず大人になると、ゲームの課金以外にも誘惑が多い世界で戸惑い、失敗する額も大きくなりやすいです。
もし、子どもが「課金したい」と言ってきたら、子どものうちから欲求のコントロールを学ぶ機会と考えましょう。
課金問題も親子でよく話し合えば、金銭教育につながります。
子どもをゲーム障害(ゲーム依存症)にしないためには、次のようなことを参考にしてみて下さい。
①ゲーム機が本当に今必要なのか、親子でよく話し合う
「周囲の友だちが持っているから」「みんな持っているのに!」と子どもに泣きつかれて、困った経験のある保護者の方も少なくないでしょう。
特に、幼少期、低学年は、友だちとのびのび遊べる貴重な時期でもあるので、「みんなで集まってゲームするだけって、楽しいと思う?」など、「本当にゲーム機が欲しいのか」「今、必要なのか」を問いかけてみましょう。
よく話を聞くと、「みんなが持っている」と言っても、実はクラスで数人だった、ということもあります。
すぐにゲームを買い与えず、他に楽しいことはないかな?と考えさせましょう。
②子どもがゲーム機を欲しがっても、約束やルールを守れる年齢や時期を待つ
上に兄がいる場合、一緒にゲームを触っているうちに、幼稚園児であっても、ゲームに夢中になってしまうことも多いです。
また、「周囲に遊び友だちがいない」または「周りの子たちが幼児期にゲーム機を持っている」という状況にいると、ゲームを始める年齢が早くなってしまいがちです。
しかし、ゲーム依存はいくつかの研究でも、脳の前頭前野(感情、理性をつかさどる部分)の発達によくない影響を与えることが分かっています。
興奮しすぎたり、怒りっぽくなったり、バトルゲームに夢中になると、「死ね!」などの暴言も頻繁になります。
また、低学年までは、約束事をきちんと守れなかったり、すぐに癇癪を起こす子どもも珍しくありません。
そんな時期にゲーム機を与えてしまうと、親子喧嘩も増えますし、外で体を動かして遊ぶ楽しさを味わう時期も逃してしまいます。
ゲーム機を買う年齢はできるだけ遅い方が安心です。
個人差が大きいですが、普段の様子を観察し、約束事を守れる、マナーやルールを守れる時期になり、かつ、まだゲーム機が欲しいようなら、検討するようにしましょう。
ちなみに、女の子より男の子の方が、ゲームに没頭しやすい、ゲームばかりすることの悪い面に気が付かない、という調査結果も過去にありますので、男の子の保護者は、その傾向があることを認識しておくと、ゲームを与える時期について考えやすくなるでしょう。
③ゲーム機を買う場合、時間・場所・安全について、子どもとルールを決める
いよいよゲーム機を買うことになったとき、
など、家庭ごとのルールを決めましょう。
家庭で決まりごとを作っても、オンラインゲームをすすめてくる友だちや、新しいソフトを持っていることを自慢する友だちなどに影響され、ルールが破られることもあります。
子どもの年齢が上がるごとに、知恵も回るようになりますので、ばれないようにルールが守られなくなることも多いですが、まずは、ゲーム機を買う前に話し合いを持つことが重要です。
そしてその都度、ルールを守れているのか確認するようにしましょう。すると、子どもが「うちは時間制限が厳しい」などと言ってくることもあります。
その際は、時間を延長する必要があるのか、親子でよく話し合い、「学校に行く前、早起きをした20分なら」など、その都度ルールを決め直すとよいでしょう。
④ルールを守れなかった場合、どうしたらいいのか親子で話し合う
ゲームに時間制限を設定すると怒り出したり、外ではゲームをしない約束にもかかわらずゲーム機を持ち出して友達と公園で集まってゲームをしたり、ということもあるでしょう。
子どもはそのことを自分から言わないかもしれませんが、ルールが守れなかったことに気がついたら、その場で「ゲームは家の中だけだったよね?」などと責めるのではなく、子どもにルールを守れなかった理由を聞きましょう。
ゲームに長けている子は、友だちに次々と新しい情報や知恵を教えるので、そういう子に影響されると、させたくなかったオンラインゲームをすることになってしまったり、時間制限が設定されていない子のゲーム機を借りて、こっそりゲームをやっていたり、などが後から発覚することもあります。
また、通信を制限しても、移動用のWi-Fiを家から持ち出してくる子、フリーWi-Fiの使えるコンビニなどに友だちと集まるなど、高学年になると、あれこれ知恵が回り、親は全く気が付かないこともありますので、異変に気づけるように、誰とどこで何をしていたのかなど、何気ない会話をすることを習慣にしましょう。
子どもの友だちの保護者とも連絡先を交換し、気になることを伝えあうというのも子どもの見守りにつながります。
⑤友だちとのトラブル、マナーなどについてはその都度話し合う
特に、小学生男子はゲーム機やソフトのトラブルが絶えません。
ゲーム機は低学年だとまだ持っていない子もいるので、友だちのゲーム機で遊んでいるうちに落として壊した、意地悪でソフトを抜かれたなどのトラブルもありますし、本人の扱いが雑でソフトを失くしたり壊したりということも耳にします。
オンラインゲームになると、知らない大人と接点を持つなど、もっと問題が見えにくく、複雑になるので、子どもとの日ごろの会話から、気になることは注意して見守りましょう。
⑥ゲーム障害について、親子で話をする
ゲームをなかなか止められなくなる、ゲームができないと怒りっぽくなる、などの症状を持つ「ゲーム障害」という病気があることを親子で学びましょう。
子どもなりに、病気を意識することで、「怖いから気を付けよう」と考えると思います。
⑦ゲーム以外の楽しみを持つよう意識する
親子で休日はアウトドアを楽しむ、スポーツをする、外遊びが好きな友だちに誘ってもらうなど、ゲーム以外の趣味や楽しみを意識して見つけましょう。
ゲームは、子どもがひとりでおとなしく遊んでくれるので、忙しい時間には子どもの世話をする必要がなくなり、「助かった」と思ってしまいますが、今のゲームは、やり始めると「もう一回!」と思わせる仕組みが満載で、ゲーム以外に楽しみを持てなくなることも多いです。
長期の休みこそ、子どもにゲームとの付き合い方を見直してもらい、その他の活動に目を向けさせましょう。
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事前にルールやゲームの弊害についていろいろと話し合いをしたとしても、友だちとのかかわりで影響されたり、学年が上がったりするにつれ、ゲームの世界で現実の悩みを忘れようとする、勉強が嫌だからゲームをやってすっきりしたい、など、ゲーム障害になる理由は様々になります。
いきなりゲームを取り上げると、お子さんは反発して、親子の信頼関係にもひびが入りかねません。
ゲーム依存をやめさせるポイントは、子ども自身にゲーム障害であることを認識させ、どうしたらいいか、自分でルールを決めさせることです。
万が一、子どもがゲーム障害になってしまったら、次のようなことを試してみましょう。
①子どもと一緒にゲーム障害について知識を得る
お子さんは、ゲーム障害について知識がないかもしれません。
ゲームをやめられなくて、昼夜逆転、睡眠障害、怒りっぽくなる、うつ状態になるなどの症状があることや、国際的に病気として認められるほど問題だということについて話をしましょう。
親子で一緒に本を読んで学ぶのもよいと思います。
そして、ゲームのしすぎで、今何が問題なのか、子ども自身に考えさせましょう。
②子どもとよく話し合って、子ども自身にルールを決めさせる
ゲーム障害の特徴を知ったうえで、自分自身の何が問題なのかを考え、それに対して、どのようにしたらいいのか、まずは解決策をお子さんに考えさせます。
一方的にルールを決めるのは押しつけに過ぎないので、あくまで子どもと一緒に決めていきます。
「ゲームのしすぎで寝るのが遅くなる」のが問題なら、「夕飯前までにやめる」「夕飯後は、漫画を読む」といったように、別の行動に置き換えるなどしましょう。
「興奮して暴言を吐いてしまう」のが問題なら、「暴言を吐いたら、その時点でゲームはやめる」など、良くないことをした、と認識させましょう。
③親子の会話を増やし、ゲームで遊ぶ際のルールを守れたら、たくさん褒める
ゲーム依存を止めさせるために、口うるさく注意したり、ルールを破ると腹を立てたりと、親は必死になってしまいがちですが、これは逆効果です。
ルールを守れたときに、「よく、時間を守れたね!自分で切りあげられてすごいよ!」と褒めてあげましょう。
良い行動を褒められることが子どものモチベ―ションになります。
また、普段の会話を増やし、ゲームを否定するよりも、「そのゲームは、どんな部分が面白いの?」など、疑問に思っていることをきいてみましょう。
お子さんは、「お母さんが僕の好きなゲームに関心を示してくれた」と嬉しく思い、ゲームについて詳しく話してくれるかもしれません。
否定するよりも、たわいない会話を増やして、子どもとの関係を良好にしておくとゲーム障害の克服にも役立ちます。
また、会話の中で子どもが、ゲームの仕組みやプログラミングに興味があることが分かったら、ゲームの作り手になる、プログラミングを本格的に勉強するなど、ゲームで得た知識を、将来に活かす方向へ転換して、人生に希望が持てるよう導きましょう。
④ゲーム以外にも興味を持てるよう、他の活動に誘う
ゲーム障害になってしまうと、他の活動に興味を持たせるのには労力が必要です。
学校や家庭で、嫌なことがあり、ゲームで気を紛らせているなら、その問題を解決する方法を考えることは大事ですが、ゲーム以外に好きだった活動をすることでも発散できるかもしれません。
釣りやキャッチボールに誘う、食べるのが好きなら一緒に料理をするなど、ゲーム障害になる前に好きだった活動を思い出してみましょう。
また、ゲーム障害の治療機関でも、現実世界の楽しさ、美しさを知るために、キャンプなどの活動などを行なっています。
自然体験を通して、「友だちと走り回って遊ぶのはこんなに楽しかったっけ?」という気づきを得て、「ゲームの世界は薄っぺらい」と感じた経験なども語られています。
家族でキャンプを楽しむなど、家族ごとスマホと離れる機会をつくるのも効果的です。
⑤ルールが守れなかったとき、次はどうしたらいいか、子ども自身に考えさせる
決めたはずのルールを、子どもは何度も破るかもしれません。ゲーム障害の時期が長ければ長いほど克服まで時間がかかると思います。
それでも根気よく、その都度、「やめる時間じゃないかな?」などと、声かけをして下さい。
ゲーム障害は、どんなに努力しても、家庭だけでは解決できないこともあります。
睡眠障害や暴言、暴力などの行動が出るなど、家族だけではもう無理だと思われたら、次の専門機関に相談してみましょう。
医療機関では、認知行動療法を中心に、心理教育的プログラム、家族療法、集団カウンセリングなどが行われています。
①ゲーム専門外来のある医療機関
数はまだ少ないですが、国内にもゲーム障害の治療機関が存在します。
基本的には予約制で、本人が来ることが望ましいようですが、どうしても連れて行けない場合は、家族相談ができるかどうか、確認してみて下さい。
②精神保健福祉センター
ゲーム障害で暴言、暴力などがある場合、相談、治療施設への紹介を行っています。
子どもの問題についてどこに相談していいか分からないときは、相談してみるといいでしょう。
③消費生活センター
消費者庁が2020年より、子どものオンラインゲームのトラブル件数が急増したことを受け、相談者に支援団体や治療施設を紹介する機能の強化を行なっています。課金問題など具体的なゲームトラブルの相談がある場合は、こちらに聞いてみるという手段もあります。
④市町村の児童福祉課、児童家庭支援センター
身近な地域の児童福祉課、児童家庭支援センターといった相談機関に相談すれば、必要な医療施設や専門機関につないでくれます。ゲーム障害かもしれない、という心配など、どこに相談していいかわからないとき、お子さんの様子について聞いてもらうといいでしょう。
ゲーム依存を防ぐには、他に楽しいことを見つける、外で友だちと遊ぶなど、健康的な楽しみを見つけることが理想です。
しかし、現実では、近くに公園がない、友だちがいない、親子で活動したり会話したりする余裕がない、などの状況も考えられます。
子育てでくたくたになった母親から、「ゲーム機を与えれば、おとなしくしてくれて助かる」という意見も聞きますが、その後の弊害やゲームに時間をとられることで、貴重な子ども時代を消耗してしまうことは、後から悔やんでも遅いです。
ゲームとの縁が切れない時代であるからこそ、ゲームよりも現実世界の方が楽しいという機会を意識して作る、実際に友だちと外で走り回る爽快感などを経験できるよう、保護者だけでなく社会全体が環境を整備できれば、ゲームに依存しなくても生活していけるのではと感じます。
参考にしたもの
・久里浜医療センター「ゲーム障害について」(https://www.mhlw.go.jp/content/12205250/000616333.pdf)
・久里浜医療センター「インターネットの問題点:オンラインゲーム」(https://kurihama.hosp.go.jp/hospital/case/tiar_case01_game.html)
・伊藤賢一(2017)「小中学生のネット依存に関するリスク要因の探求― 群馬県前橋市調査より ―」、『群馬大学社会情報学研究論集』、第24巻、1-14
・中村晴信他(2012)「小学生におけるゲームの使用とゲームに対する意識との関連」『小児保健研究』、第71巻、405-413
・ゲーム障害(依存症)とは?小学生・中学生の症状、診断、治療法を心理師が解説 | ソクラテスのたまご (https://soctama.jp/column/62019 )
・ゲーム障害、消費者窓口で相談を 医療、支援団体につなぐ (https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E9%9A%9C%E5%AE%B3-%E6%B6%88%E8%B2%BB%E8%80%85%E7%AA%93%E5%8F%A3%E3%81%A7%E7%9B%B8%E8%AB%87%E3%82%92-%E5%8C%BB%E7%99%82-%E6%94%AF%E6%8F%B4%E5%9B%A3%E4%BD%93%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%90/ar-BB15MGlY)
・「ゲーム依存と回復<5>「現実世界の楽しさ」体験…増田クリニック院長 増田彰則さん」 読売新聞オンライン(2019.6.6) (https://www.yomiuri.co.jp/medical/renaissance/20190605-OYT8T50071/)
・「子どものゲーム依存警戒」読売新聞(2019.5.31)
・小学生が「フォートナイト」で課金をしたがる理由--人間関係トラブルに注意 - CNET Japan (https://japan.cnet.com/article/35159006/)
・国立病院機構久里浜医療センター(2019)「ネット・ゲーム使用と生活習慣についてのアンケート結果(概要)」 (https://www.ncasa-japan.jp/pdf/document15.pdf)
・「ゲムトレ」が、ゲームに関するアンケート調査を小学生375人に実施!小学生に一番人気のゲーム実況者&ゲームタイトルは? | ゲムトレ (https://gametrainer.jp/elementaryschool/)