もし悩みがあった時、あなたはどうしていますか?大人になると、誰しもが仕事や結婚、出産、妊娠、育児や家計等の悩みやストレスを抱えていると思いますが、その悩みを占いやカウンセリングを通じて相談する人も多くいます。では占いとカウンセリング、この2つの違いは何なのでしょうか。
目次
- 占いとは?
- カウンセリングに向いている人とは?メリット・デメリットは?
- カウンセリングで重要なこと:カウンセラーとの相性について
- おわりに
占いの場合、スマホで気軽に占ってもらうことができたり、無料の運勢コラムが配信されていたりするので、身近に感じている人も多いのではないでしょうか。恋愛相談や人生相談をしに占いに行ってきたという声もよく耳にしますよね。スピリチュアル的なイメージを持っている人もいるのではないかと思います。
一方でカウンセリングと聞くと、占いのように気軽に行けるというイメージを持っている方は少ないのではないでしょうか。馴染みがないことから、うつ病とカウンセリング、PTSDとカウンセリングなど、心の病を連想する人も少なくありません。値段が高いというイメージを持っている人もいるかもしれませんね。
占いとカウンセリングは似ているところもありますが、実は得られる結果が異なります。どんな結果を求めるかによって選択が変わるので、今回はその違いについてお伝えしていきます。どちらが自分に合っているのかを知って、うまく使い分けていただければと思います。
臨床心理士とは・・・
悩みを抱える人との対話をベースに、精神分析や心理療法を使って問題の解決をサポートする「こころの専門家」です。
臨床心理士の資格は厳しい学習条件が求められ、心理業界では長年にわたり根強い信頼性を持っています。
うららか相談室には、多くの臨床心理士が在籍しています。
メッセージ・ビデオ・電話・対面、あなたが一番話しやすい方法で、悩みを相談してみませんか。
占いとは、スーパー大辞林によると「何らかの徴(しるし)を手がかりにして,神意を問うたり,未来の出来事や物事の吉凶などを判断すること」と定義されています。占いは、相談者の悩みごとを外的要因を用いてサポートすることだと言えるでしょう。また、占いは四柱推命やタロット占い、手相、霊鑑定など、様々な技法・手法がありますが、大きく次の4種類に分けることができます。
①先天的な能力や性質を判断するもの
②占ったその瞬間やタイミングで運を判断されるもの
③人相や手相など見た目から得られる情報で判断するもの
④霊的な力を用いて、相談内容に応じて答えを導くもの
それぞれの占い手法によって判断できることが異なりますが、経験や統計学に基づいた様々な手法を用いてアドバイスをするのが特徴です。精度に関しては、占い師の経験や人を導く能力に大きく影響されます。
カウンセリングは、日本大百科全書によると「さまざまな心理的な問題や不安などを抱え、その解決・解消を求めようとする個人(クライエントclient。クライアントとよぶ場合もある)に対して、専門的な視点・観点から心理的な援助・支援をすすめる対人行為の総称である。」とされています。
つまり、カウンセリングは相談者の心理・精神状態を改善する為のサポートと言えるでしょう。カウンセラーは相談者の悩みや不安を聞いて、対話を通して内的変容を促します。具体的には、精神面の治癒や癒しなどの目的があります。相談内容は、人間関係、職場関係、学校関係、心の病気、社会適応、恋愛、不倫など多岐に渡り、臨床心理学や認知理論などの学術的な知見を基に解決策を探っていくのが特徴です。
では、占いとカウンセリングにはどんな違いがあるのでしょうか?アプローチ方法と得られる結果を見てみましょう。
●占い
・経験や統計学に基づいた理論が基本
・より良い未来にするためのアドバイスを得る
・相談者の外的要因から答えを与え、行動を促す
●カウンセリング
・心理学的な理論が基本
・心理面・精神面での不調を改善する
・相談者の内的要因から答えを引き出し、内面の変容を促す
このように、アプローチ方法と結果が異なります。相談者の外から答えを与えられるのか、相談者の中から答えを引き出し内面変容を促されるかの違い等があると言えるでしょう。
うららか相談室では、臨床心理士などの専門家を選びメッセージ・ビデオ・電話・対面形式のカウンセリングを受けることができます。
匿名で相談ができるため、家族や友人に知られることなく、安心して相談していただくことが可能です。
占いとカウンセリングは、どちらも人の悩みを解決する為に存在するものなので、どちらに相談しようか迷ってしまうこともあると思います。それぞれに向いている人の特徴について以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてみていただければと思います。
占いに向いている人は、今の精神状況が安定していて、過去・現在・未来の全く新しい視点からのアドバイスや答えが欲しいと思っている人です。上手くいかないことに対しての具体的な解決策を求める相談が多い傾向にあり、具体的にはこんな悩みを持つ人が挙げられます。
・自分や子供の将来の可能性を知りたい
・達成したい目標があるが、どうなるか知りたい
・選択を迷っている事柄について、誰かに決めて欲しい
・恋人との相性を知りたい
・今の恋人と結婚しても良いか知りたい
・良い人と巡り合えるのはいつかを知りたい
・人間関係のトラブルの解決策を知りたい
・今の仕事が合っているのか、適職を知りたい
・今の運勢を知りたい
メリット
占いで得られるメリットには、以下のようなものがあります。
・解決のヒントが得られる
・悩みを相談して不安を取り除ける
・心の支えになる
・客観的なアドバイスで新しい視点が得られる
・未来に起こることを教えて(予測して)もらえる
占いでは、具体的な答えの提示や客観的な視点を得られます。それがメリットとなり、より良い未来を切り開く行動に繋がることもあるでしょう。
デメリット
・一時的な改善で自分自身の変化にならない
・自分自身で判断できなくなる
・占い至上主義になり依存してしまうことがある
・信憑性に欠けると感じる
・望んでいた結果と違う答えが返ってくる場合がある
占いは外的要因からアドバイスを行うので、一時的な改善にはなっても、自分自身の内面的な変化までは改善されないため、根本的な解決にならないこともあります。他にも、答えを与えることを目的としているので、話を聞いて欲しい人にとってはアプローチ方法がそもそもデメリットとなるかもしれません。
カウンセリングに向いている人は、心理・精神状況を改善したい人や自分では解決できない悩みがある人です。自分自身と向き合うことでしか解決しない問題がある場合はカウンセリングが向いていると言えます。具体的にはこんな悩みを持つ人が向いていると言えるでしょう。
・仕事関係での不安や悩みがある
・人間関係・恋愛の悩みがある
・育児ストレスを抱えている
・人を好きになれない悩みがある
・自分を好きになれない
・自分の性格や考え方に悩みがある
・トラウマを克服したい
・不倫をされた・している
・言葉にすることが難しい複雑な悩みがある
・話を訊いて欲しい
・生活に疲れている
メリット
カウンセリングのメリットを見てみましょう。
・抱えている感情や問題を整理できる
・自分の考え方や癖に気づくことができる
・自信を持てるようになったり、自己肯定感が高まるなど、自分自身が内面的に改善される
・心理・精神的な不調が改善される
・感情を吐き出すことでスッキリする
・安心感が得られる
・意見の押しつけや自分勝手なアドバイスをされない
・話を否定せずにじっくり聞いてもらえる
カウンセラーは相談者の心に寄り添って、相談者の中から答えや気持ちを引き出すアプローチをするため、最終的に納得のいく答えにたどり着く可能性が高いです。自分が根本で抱えている問題を引き出してもらえるため、自分では解決できなかった心の不調も改善されやすいでしょう。また、丁寧にじっくりと話を聞いてもらえる安心感もあります。
デメリット
・複雑な悩みの場合、継続して通う必要がある
・すぐに具体的なアドバイスや意見を得られない
・カウンセラーとの相性が合わない場合がある
・カウンセリングに通っていることを公にしにくい
カウンセリングは、まず相談者が抱えている問題を整理し、対話を通じて相談者自身の気持ちに向き合い、そこから「気づき」を得るためのお手伝いをします。そのため、悩みが複雑な場合や深刻な場合に、問題の整理や自分自身の気持ちに向き合うまでに時間がかかることがあります。
相談者がすぐに具体的な解決策や意見が欲しかった場合や、全く新しい答えを求めていた場合は、少し物足りなさを感じるかもしれません。
もし迷ってしまう場合は、まずは皆さんの心理・精神的状況から判断してみると良いかもしれません。例えば、精神的に落ち込んだり元気がなかったりする状態なのか、精神的な気分の落ち込みや心のモヤモヤなどが感じられない状態なのかということです。また、相談後に何を求めているのかを知ることも重要だと言えるでしょう。
精神状態には特に気になるところがなく、全く新しい視点からの具体的なアドバイスや意見が欲しい場合は、占いが向いていると言えます。一方、精神状態がマイナスの状態で話を聞いて欲しい場合だったり、自分自身と向き合いたい人は、カウンセリングが向いていると言えます。
カウンセリングは占いのように気軽に行けない、と思っている方も多いかもしれませんが、最近では、自分の好きな時に気軽に相談できるオンラインカウンセリングが広がってきています。カウンセリングに行ってみたいけれど人に見られたらどうしようと思っていた方、対面は少し気負いすると感じる人はチェックしてみると良いかもしれません。
オンラインカウンセリングには、サイトによって様々な形式のものがありますが、大きく分けて以下の種類のものが見られます。
・zoomやskypeなどを使ったビデオ方式
・電話方式
・メール、またはLINEのようなメールチャット方式
基本的にはPCやスマホがあれば利用できます。また、サイトにもよりますが、対面のカウンセリングよりも安く設定されているところが多いようです。各方式でのカウンセリング方法について、うららか相談室のカウンセリングを例に、簡単にご紹介します。
・自宅で対面と同じように受けられるビデオカウンセリング
「ビデオカウンセリング」は、対面形式のカウンセリングに一番近い形式だと言えるでしょう。ビデオを通してお互いの顔を見ながら話すので、言語情報以外にも表情などからメッセージが伝わりやすく、コミュニケーションが円滑に進みます。対面で話したいけど、移動に時間がかかってしまう人、カウンセリングに通っているところを見られたくない人、仕事で忙しくて心療内科などの営業時間中に足を運べない人などは利用しやすいのではないでしょうか。機械操作に慣れていない人は初めて使う時に少し戸惑ってしまうかもしれませんが、手順はとても単純なので、初心者でも簡単に利用できます。
・場所を気にせず利用できる電話カウンセリング
「電話カウンセリング」は、人前で話すのが緊張する人や苦手な人、慣れた場所で落ち着いて話したい人にとって利用しやすい方式です。お互いの顔が見えない状態なので、言葉以外の情報が少なくなってしまいますが、顔を見なくて済むので話しやすいという方もいらっしゃると思います。
・隙間時間に受けられるメッセージカウンセリング
「メッセージカウンセリング」は、空いている時間を使っていつでも相談できるのがメリットです。気軽に相談できる第三者が欲しい人、作業の隙間時間に活用したい人、内容を文字でまとめてから相談したい人にとって使いやすい方式です。メッセージの場合は文面の情報のみとなるので、内容が伝わっているかどうか判断しづらかったり、カウンセラーにとって判断材料が少ないといったデメリットもありますが、話すのが苦手という方にとっては、文章にして伝える方がうまく伝わる可能性もあります。また、後からいつでもカウンセラーからの言葉を見返せるというのもメリットです。
うららか相談室では、相談内容やカウンセラーの肩書きや得意分野、都合の良い日付から自分に合いそうなカウンセラーを探すことができます。どのように相談すれば良いか分からない人でも、カウンセラーが丁寧な質問を重ね、あなたの悩みや気持ちを引き出してくれますので、安心して相談してみてください。
占いにもカウンセリングにも言えることですが、人対人の悩み相談なので、合う合わないがあります。特にカウンセリングの場合、相談者の気持ちを引き出すために込み入った質問もすることになるため、自分に合わないカウンセラーだと心を閉じてしまい、効果が得られない結果になる場合があります。この人には話したくないな、話しづらいな、と思った場合は、継続はせずに、他のカウンセラーを探してみましょう。様々な占い方法や占い師さんがいるのと同じように、カウンセラーも十人十色で得意分野も異なります。自分に合うと感じる人に相談することで、自分の内面が伝わりやすくなり、カウンセリングで得られる効果が高まります。初めは相性を見分けるのが難しいかもしれませんが、まずはカウンセラーの経験や得意分野で探してみると良いでしょう。
占いとカウンセリングの違いをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。人の心の悩みを解決する占いとカウンセリングですが、アプローチ方法や得られる結果が異なります。すぐに具体的な解決策が欲しい場合や新しい視点からのアドバイスが欲しい場合は占いが向いていますが、マイナスの心理状況から改善したい場合や自分自身を変えたい場合は、カウンセリングを活用していただくのが良いと思います。また、自分の心理状況や目的に添った相談相手を選ぶことが、より良い解決策につながります。どちらに相談しようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。