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  1. うつ病の再燃を防ぐセルフケアとは?うつ病が改善した時こそ要注意。

うつ病の再燃を防ぐセルフケアとは?うつ病が改善した時こそ要注意。

うつ病などの心の病に悩む方は、精神科や心療内科に通院しながら、病気と闘っていらっしゃることと思います。心の病の治療は、精神科医やカウンセラーに全てお任せしないといけないと思っていませんか。今回は、うつ病の方に注意していただきたい「再燃」についてのご紹介と、ご自身で出来る、心の病との上手な付き合い方についてご説明します。

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うつ病のカウンセリング

目次

- 心の病の再燃とは

- 再燃する原因とは

- 再燃を引き起こす、良いストレスと悪いストレスとは

- 心からのSOSのサインにはどんな症状がある?

- 症状が良くなってきたときに注意したいこと

- 再燃を防ぐセルフケアとは?

- おわりに


心の病の再燃とは

皆さんは、「再燃」と言う言葉を聞いたことがありますか。心の病の再燃とは、心の病を抱えた方が以前の症状に戻ったり、いつもの症状が悪化したりする状態を意味します。


再燃の症状は人それぞれですが、再燃が始まるときに共通点が一つあります。それは通常、数日あるいは数週間以内に重症になる可能性が高いということです。一人ではこうした症状に打ち勝つことは出来ないので、症状が悪化したり自分でコントロール出来なくなったら、直ぐに主治医やカウンセラーに相談して下さいね。次の受診日やカウンセリングの日を待つのではなく、早めに診察やカウンセリングの予約を取って下さい。

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悩みを抱える人との対話をベースに、精神分析や心理療法を使って問題の解決をサポートする「こころの専門家」です。


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うららか相談室には、多くの臨床心理士が在籍しています。

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再燃する原因とは

うつ病などの心の病が再燃する原因には、どんなものがあるのでしょうか。


①薬が上手く効いていないこと

②薬を飲み忘れてしまうこと

③いつもよりストレスが多いこと(環境の変化など)

④休息が十分ではないこと(十分な睡眠時間が取れていない)

⑤飲酒を始めたこと


体調が良い場合は脳内の化学物質は比較的バランスを保っていますが、上記の理由のいずれによってはこのバランスが崩れて、症状が再燃する可能性があります。

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うららか相談室では、臨床心理士などの専門家を選んでメッセージ・ビデオ・電話・対面形式のカウンセリングを受けることができます。

匿名で相談ができるため、家族や友人に知られることなく、安心して相談していただくことが可能です。

再燃を引き起こす、良いストレスと悪いストレスとは


ストレスには、いわゆる良いストレスと悪いストレスがあります。両方とも脳内の化学物質のバランスを崩し、再燃を引き起こす可能性があります。


〜良いストレス〜

何かを達成した時や環境の変化があった時などに発生する、プラスの感情による強い刺激が、良いストレスです。

具体的には、以下のようなものがあります。


①退院

②治療プログラムの完了

③引っ越し

④復学

⑤就職・復職・転職

⑥親密な人間関係に夢中になること


〜悪いストレス〜

何か問題が起こったり喪失・離別が起こったりすることで発生する、マイナスの感情による強い刺激が、悪いストレスです。


具体的には、以下のようなものがあります。


①誰かと言い争いをする

②職場でのトラブルに巻き込まれる

③誰かと別れる、または友人を失う

④金銭的な問題を抱える

⑤虐待されている(いじめられている)


同時に多くの変更を行うとストレスも多くなり、こうしたストレスが過剰になると、たとえそれらが良いストレスであっても、再燃をもたらすときがあります。


引っ越しや新学期・就職などを控えている場合、早めに主治医やカウンセラーにそのことを相談して下さいね。新たな状況によってストレスがかかり、時には圧倒されることもあります。生活の変化は、ひとつずつ変えて行くのが最善策です。



心からのSOSのサインにはどんな症状がある?

ストレスは心の調子だけではなく、身体の調子も崩してしまうことがあります。


心からのSOSのサインに気づくためには、身体面や心理面の変化に注意することが大切です。具体的な症状の変化には、以下のものがあります。


〈身体面の症状〉

・体がだるい・重い、疲れが取れにくくなる

・心臓がドキドキする、息苦しさ、めまいがする

・頭が痛い、ズキズキ痛む

・寝付けない、何度も目が覚める

・食欲がない、何も食べられなくなる


〈心理面の症状〉

・気持ちがしずむ、楽しいと感じられない

・気持ちが落ち着かない、ドキドキする

・イライラしたり、怒りっぽくなる

・誰もいないのに声が聞こえる


〈生活の様子や行動面の変化〉

・服装がTPOにそぐわない

・昼夜逆転の生活になる、生活が不規則になる

・ミスが増える、ボーッとしている、欠勤や遅刻や早退が増える

・リストカットや抜毛など、自分を傷つける行為をする

・自宅に引きこもる


(参考:厚生労働省 「みんなのメンタルヘルス」総合サイト ※1)


注意していただきたいのは、身体面の症状は、何らかの体の病気のサインである場合があります。身体面の症状がある場合は、まずは内科などを受診してみて下さいね。受診の結果、体の病気で無ければ、心からのSOSのサインです。


症状が改善してきたときに注意したいこと

体調が良くなったときこそ、再燃防止のために出来ることに気を付けましょう。忙しくて症状も出ていない方は、調子が悪かった時の頃の状態を忘れてしまいがちです。調子が良くなった時に「病気が治った」と考えて、自己判断でお薬の服用をやめてしまう方もいますが、絶対にしないでくださいね。服用中のお薬が、あなたらしい生活を送るための保険であると考えていただけると幸いです。お薬の服用は、必ず主治医の指示を守って下さい。頓服薬(イライラする時や眠れない時に服用する薬)の使用も、主治医の指示を守って下さいね。また、精神科のお薬とアルコールは相性が悪いので、精神科のお薬を服用中は、アルコールは控えて下さい。

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再燃を防ぐセルフケアとは?

再燃を防ぐためにご自身でできるセルフケアの方法には、以下のものがあります。

ストレスを溜めることのないよう、無理のない範囲で行ってください。


・のんびりと入浴を楽しむ

・好きな音楽を聴く

・アロマなどの香りを楽しむ

→副交感神経を優位にすることが出来て、リラックス効果に繋がります。

・朝日を浴びる

・ストレッチや散歩などの軽い運動をする

→セロトニンを分泌し易くなり、メラトニンが増えて睡眠が改善されます。

・お野菜多めの栄養バランスの良い食事を摂る様に心がける

→心身の健康を保つ為の基本です。


おわりに

精神科・心療内科に通院しつつ、あなたらしい生活を送るための上手な方法は、ストレスレベルに気づくこと、お薬を忘れずに飲むこと、そして症状に気づくことです。


具体的な対策としては、毎日日記をつけることがオススメです。時々日記を読み返すことで、ご自身の調子が悪い時の症状の早期発見に繋がります。また、日記をつけておくと、診察やカウンセリングを受ける際に具体的な情報を伝えられるので、とても有益です。


セルフケアについてもっと知りたい、自分の生活の中でできるセルフケアについてアドバイスが欲しい、という方は、うららか相談室のカウンセリングも活用してみてくださいね。(※通院している方の場合、カウンセリングを受けるためには主治医の許可が必要です。)

皆さんが心の病と上手にお付き合い出来る様になり、QOLを高められる様になることを願っています。

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(参考文献)

※1 厚生労働省 「みんなのメンタルヘルス」総合サイトhttps://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/symptom.html(参照 2020-03-19)

うつ病のカウンセリング
このコラムを書いた人
看護師
看護師として大学病院の内科病棟や精神科・心療内科の病棟に勤務し、その合間にヘルスカウンセラーとして民間のコールセンターで心身の健康相談を行ってきた。そのほか、東京都の医療センターの相談員や、夜間こころの電話相談事業の相談員の経験を持つ。
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