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  1. カウンセリングの流れ|頻度と期間、終わり方について

カウンセリングの流れ|頻度と期間、終わり方について

更新日 2024.12.26
カウンセリングについて
うららか相談室

「カウンセリングを受けたいけれど、カウンセリングの進め方やどのような頻度で受ければよいかが分からない」「カウンセリングを受け始めたけれど、やめるタイミングや、終結までの期間が気になる」という人は多いのではないでしょうか。

カウンセリングは相談者が主体的に取り組むことが基本であり、頻度や期間、終わり方が決まっているわけではありません。このコラムでは、一般的なカウンセリングの流れや、効果的といわれているカウンセリングの頻度と期間、終結のタイミングについて解説します。

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臨床心理士によるカウンセリング

目次

- カウンセリングとは

- カウンセリングの頻度

- カウンセリングの期間

- カウンセリングの流れ

- 継続カウンセリングの終わり方(終結)

- おわりに

カウンセリングとは

カウンセリングとは、心理学などの知識や経験、技術をもつカウンセラーとの対話によって、相談者の抱えている悩みや心理的な問題の解決をサポートすることをいいます。

相談者は、安心して話すことができるカウンセリングを通じて、問題を整理したり、考え方の癖や行動パターンなどに気付いたりすることができ、より自分らしく生きられるよう内面的に変容していくことが期待されます。

カウンセリングの頻度


カウンセリングの頻度は、抱えている悩みや問題、相談者の環境、カウンセリングに期待するものなどによって異なります。

目安としては、1、2週間に1回程度の頻度でカウンセリングを受けるのが効果的といわれています。

はじめのうちは1、2週間に1回の頻度で受け、カウンセリングが進んでくると1ヶ月に1回程度の頻度に調整していく場合もあります。


頻度はカウンセリングを進める上で大切な要素となりますので、カウンセラーと相談して決めることをおすすめします。

定期的に自分の状態を見直したい方や、心のメンテナンスとしてカウンセリングを活用する方は、数か月に1回や必要だと感じたときに不定期で受けることもできます。

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臨床心理士とは・・・


悩みを抱える人との対話をベースに、精神分析や心理療法を使って問題の解決をサポートする「こころの専門家」です。


うららか相談室には、多くの臨床心理士が在籍しています。

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カウンセリングの期間

カウンセリングの期間は、抱えている悩みや問題、カウンセリングに期待するもの、頻度、カウンセラーの方針などによって異なり、1回で終わる人から年単位で継続する人まで様々です。

目安としては、2ヶ月~半年程度の期間に数回~十数回のカウンセリングを受けると、気持ちや考え方などに変化が見られるといわれています。

特に、根深い悩みや問題は、これまでの人生で長年にわたってつくられてきた考え方や価値観、行動パターンなどに影響されていることが多いため、年単位の期間で20回以上のカウンセリングを受けると効果が実感できるといいます。

また、カウンセリングで扱った内容を受けて、カウンセリングの時間以外にも考えたり、日常生活で改善に取り組んだりすることでも、カウンセリングの期間は変わってきます。


最初の悩みや問題、目標が数ヶ月で落ち着いた後、別の問題を解決することに意欲的になったり、新たな目標が見つかったりすることで、継続してカウンセリングを受ける人も少なくありません。


自分の中で想定している期間がある場合は、あらかじめカウンセラーに伝えておくとよいでしょう。

カウンセリングの流れ


カウンセリングは、インテーク面接(初回カウンセリング)心理アセスメント継続カウンセリングという流れで行われることが一般的です。それぞれについて解説します。


1.インテーク面接(初回カウンセリング)

初回のカウンセリングは、インテーク面接と呼ばれます。インテーク面接では、悩みや相談したいこと、カウンセリングに期待するもの、相談者の環境や成育歴などについて話を聞くことが一般的です。

このインテーク面接によって、カウンセラーは相談者の状態や相談内容をひとまず把握し、カウンセリングでできることを提案したり、相談の進め方を話し合ったりすることができるようになります。

相談者の状態や相談内容によっては、カウンセリングではなく医療機関やほかの適切な機関を紹介する場合があります。


2.心理アセスメント

インテーク面接後のおよそ3~5回にわたって、さらに詳しく悩みやこれまでの生活、人間関係、今まで取り組んだことなどの様々な話を聞いたり、心理検査を行なったりすることで、カウンセラーはカウンセリングを効率的に進められるよう、相談者の状態をさらに把握することができます。これをアセスメントといい、日本語では評価・判断・査定などと表現されます。

この心理アセスメントによって、カウンセラーは具体的に、相談者が問題解決のために取り組む改善策やカウンセリング方法、心理療法(※)を提案したり、目標やテーマ、カウンセリングの進め方や頻度について話し合ったりすることができます。


※心理療法とは、通常のカウンセリングとやや異なり、カウンセラーが相談者に積極的にはたらきかける、症状や問題の解決に効果的な方法のことで、認知行動療法や精神分析的心理療法などの様々な種類があります。


4~6回程度カウンセリングを受けて、問題が整理されたり、気持ちが楽になったり、取り組む改善策が分かったりしたことで、カウンセリングの利用はいったん終了する人もいます。

一般的には、同じカウンセラーに4~6回程度カウンセリングを受けて、目標や方向が見えなかったり、自分の気持ちや問題に取り組む意欲に「変化していくような手ごたえ」がなかったりする場合は、カウンセラーに進め方を見直してもらったり、相性が合わないと判断してカウンセラーの変更を検討したりするのがよいと考えられています。


また、抱えている悩みや問題、インテーク面接の内容、相談者の意欲や目標の明確さによっては、心理アセスメントに時間がかからず、すぐに次の継続カウンセリングを行える場合があります。


3.継続カウンセリング

心理アセスメント後の継続カウンセリングでは、これまでに話し合って決めた目標やテーマ、改善策、カウンセリングの進め方、心理療法などについて、カウンセラーと一緒に根気よく着実に取り組んでいきます。

カウンセリングを受けてみたい方へ

うららか相談室では、臨床心理士などの専門家を選び、ビデオ電話メッセージ対面形式のカウンセリングを受けることができます。

申込みはwebで24時間受付/深夜・早朝のカウンセリングや当日予約にも対応しています。

継続カウンセリングの終わり方(終結)

継続カウンセリングの終わりは、カウンセリングの終結卒業と呼ばれることが多いです。

カウンセリングがいつ終わるのかは、抱えている悩みや問題、相談者の状態や意欲によって異なります。

目安としては、悩みや問題が解決したときではなく、自分の力で悩みや問題と向き合い、解決に向けて取り組めるようになったときにカウンセリングの終結を意識するといわれています。それは、これまで悩みや問題、症状の要因になっていた考え方の癖や行動パターン、自分自身についての捉え方などに変化があり、再発のリスクが低く、自分らしい人生を生きられるようになったときでもあります。


カウンセリングの終結は、カウンセラーと話し合って決めることが一般的です。カウンセラーからいったん卒業するような形になりますが、もしもまたカウンセリングが必要になったときには同じカウンセラーに相談したり、卒業後も心のメンテナンスとしてカウンセリングを受けたりすることが可能です。

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おわりに

カウンセリングの一般的な流れや頻度、期間、終わり方について紹介しましたが、カウンセリングは相談者が主体的に取り組むことが基本であり、必ずしもその頻度や期間がよいというわけではありません。

例えば、フロイトが創始した精神分析は週5回前後の頻度で行われており、精神分析を応用した現在の精神分析的心理療法という心理療法を受けたい場合は、週1~3回程度の頻度が効果的といわれています。

カウンセリングの頻度や期間は、相談者によって様々ですので、効果的にカウンセリングが進められるよう、あらかじめカウンセラーと話をしておくことをおすすめします。


うららか相談室では、資格やプロフィールから自分に合いそうなカウンセラーを選んで、ビデオ電話メッセージ対面形式のカウンセリングを受けることができます。申込みはwebで24時間受け付けています。また、深夜・早朝のカウンセリングや当日予約にも対応しています。カウンセリングルームになかなか行けない人でも、例えば、初回カウンセリングは対面で受けてみて、継続カウンセリングは自宅からビデオで受けるといったように、決まった頻度で相談しやすいのも特徴です。

臨床心理士によるカウンセリング
このコラムを書いた人
オンラインカウンセリングうららか相談室運営スタッフ
うららか相談室スタッフ
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