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  1. 自己肯定感が低い人の特徴と原因は?自己肯定感を高める方法

自己肯定感が低い人の特徴と原因は?自己肯定感を高める方法

更新日 2022.12.08
自身の性格・能力
うららか相談室

ちょっとしたことで落ち込んでしまう、自分はダメな人間だと思ってしまう、そんな方は自己肯定感について知っておくとよいかもしれません。自己肯定感が低い人は、気分が落ち込みやすかったり、自分に自信がなかったりと、つらい思いをすることが多いです。

では、自己肯定感が低い人にはどのような特徴があるのでしょうか。また、自己肯定感を高めるにはどうすればいいのでしょうか。

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自己肯定感を高めるカウンセリング

目次

- 自己肯定感とは

- 自己肯定感が低い人の特徴

- 自己肯定感が低くなる原因

- 自己肯定感が低いとどうなる?自己肯定感が低いことのデメリット

- 自己肯定感を高める方法

- まとめ

自己肯定感とは


自己肯定感とは、ありのままの自分を受け止め、自分の弱いところも含めて、自分自身のあり方を肯定する感覚のことをいいます。自己肯定感という言葉は1994年に高垣忠一郎氏によって提唱されました。

日本の子どもの自己評価が海外に比べて低いことが指摘されてから、日本の教育現場で自己肯定感が注目されています。日本では謙遜を美徳とする風潮があることも、子どもの自己評価が低いことに影響していると考えられています。

精神医学や心理学では、自己肯定感と厳密には区別されていますが、自尊心という言葉が使われます。自尊心とは、自分自身に価値があると肯定する感覚のことをいいます。

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自己肯定感が低い人の特徴


  • ネガティブで否定的

ものごとを否定的に考えるネガティブ思考の人は自己肯定感が低い傾向があることが分かっています。自己嫌悪感が強く、自分に自信がない人が多いとされています。また、対人関係でも消極的な関わりをすると考えられています。


  • 承認欲求が強い

自己肯定感が低く、自分に自信がない人ほど、「他人から認められたい」という承認欲求が強いといわれています。承認欲求を持つこと自体は自然なことですが、強すぎると他人に依存したり、衝動的に行動してしまったりすることがあります。


  • 依存状態にある

薬物依存やインターネット依存にある人は自己肯定感が低い傾向があることが分かっています。自己肯定感が低いことによる寂しさや孤独感を解消するために依存しやすくなるとも、依存の結果として自己肯定感が低下するとも考えられています。

一般的な依存の対象として、アルコールやギャンブル、買い物依存や恋人との共依存などが挙げられます。


  • 意欲が低い

自己肯定感が低い人はものごとへの意欲も低下する傾向ことが指摘されています。自分に自信がないことで、「自分にはできない」という諦めの気持ちがあり、意欲的に取り組むことが難しいと考えられます。


  • 生活習慣が良くない

自己肯定感が低い人は、早寝早起きや一日三食をしっかり摂るといった生活習慣が乱れている可能性が高いことが指摘されています。こうした習慣の乱れは、生活意欲の低下の表れでもあるとされています。

自己肯定感が低くなる原因

自己肯定感が低くなる原因はいくつか考えられています。


  • 親が厳しい、両親の仲が悪い

低い自己肯定感に影響するものとして、家族とのコミュニケーションの少なさや、親からの愛情が実感できないこと、親の支えがないこと、両親の夫婦関係が劣悪であることなどが挙げられます。親がとても厳しかったり、両親の仲が極端に悪かったりすると、子どもである自分が家族の一員として存在しているという感覚が得られにくく、自己肯定感が低くなると考えられます。


  • 親から虐待を受けていた

親から虐待を受けていた場合は特に、自己肯定感が低くなる傾向があると考えられています。子どもにとって最も信頼がおけるはずの存在である親から虐待を受けると、「ありのままの自分には価値がない」といった感情を抱えやすくなります。また、「自分は見放されるのではないか」という見捨てられ不安を抱えやすく、自己肯定感の低下との関連が指摘されています。


  • 社会的に辛い経験や失敗をしている

学校生活などでいじめや孤独などの辛い経験をしていると、自己肯定感が低くなる傾向があると考えられます。積極的に生活を楽しめなかったり、周囲から評価されていなかったりすることが、自己肯定感の低下に影響することが分かっています。

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自己肯定感が低いとどうなる?自己肯定感が低いことのデメリット

自己肯定感が低いと、次のようなネガティブな影響を受けやすいと考えられます。


  • 自分のやりたいことにチャレンジできない

自己肯定感が低い人は、意欲が低く、自分に自信がなく、ものごとを否定的に捉える傾向があるため、せっかくやりたいことがあっても、チャレンジできずに諦めてしまうことがあります。


  • 自分の好きなように生きることができない

自己肯定感が低く、何かに依存するようになると、本来の自分が好きなように生きることが難しくなる傾向があります。他人からの評価ばかり気にしたり、依存しているもののことばかり考えたりするようになる可能性があります。


  • 精神的に悪影響を及ぼす

自己肯定感が低いと、ひどく落ち込む「抑うつ状態」になりやすいことが分かっています。抑うつはうつ病の代表的な症状であり、生活意欲の低下や生活習慣の乱れも関係していると考えられます。子どもの場合は、反抗的態度や暴力、引きこもり、心身症、摂食障害を引き起こす傾向があることも確認されています。

自己肯定感を高める方法

では、自己肯定感を高めるにはどうしたらいいのでしょうか。


  • ありのままの自分を受け入れる

現在のありのままの自分を受け入れるための考え方として、マインドフルネスという概念があります。

マインドフルネスとは、ありのままの自分を、良い悪いといった価値判断をすることなく受け入れ、過去や未来のことを思うために生じるネガティブな気持ちを増幅させないようにするといった一種のスキルのことをいいます。

マインドフルネスの感覚を習得するために、よくマインドフルネス瞑想という方法が用いられます。マインドフルネス瞑想では、呼吸だけに意識を向けるトレーニングを行い、呼吸から意識が離れた場合は、また呼吸に意識を戻すといったことを繰り返すといった内容です。瞑想とありますが、心理学で扱われるため宗教性は除かれています。


  • コミュニケーションスキルを高める

自己肯定感を高める方法として、コミュニケーションスキルの向上が効果的であることが指摘されています。他人とのコミュニケーションを成功させることは、確かに自己の存在を肯定することに繋がりそうです。コミュニケーションスキルを高める方法として、アサーショントレーニングソーシャルスキルトレーニングというものがあります。

アサーションとは、相手を尊重しながらも自分の意見を伝えるコミュニケーションのことをいいます。自分の意見をうまく伝えられない人におすすめです。

ソーシャルスキルトレーニング(SST)は、社会生活をするためのスキル全般を習得するものです。コミュニケーションに限ったトレーニングではありませんが、相手の気持ちを考えることが苦手な方にはおすすめです。ソーシャルスキルトレーニングというと、発達障害等のイメージが強いですが、障害の有無にかかわらず誰でも受けることが可能です。

アサーショントレーニングやソーシャルスキルトレーニングは、著書やプログラムで習得できるほか、カウンセリングの枠組みでカウンセラーと一緒にコミュニケーションスキルの向上を目指していく際に用いられることもあります。


  • 小さな成功体験を積み重ねる

自己肯定感を高めるためには、小さな成功体験を積み重ねることが大切です。些細なことでも、成功体験を積み重ねることで少しずつ自分に自信がつき、自己肯定感を高めることができると考えられています。「朝早く起きることができた」「笑顔で挨拶することができた」といったように、自分でもできそうだと思うことを少しずつ積み重ねていきます。

仕事や家事などに対して意欲が低くなっている際にも、小さなステップを意識して少しずつ達成していく感覚を持つと、上手く取り組みやすくなります。このような方法をスモールステップといいます。一見すると自分には難しそうなことであっても、自分が着実にできるステップに目標を細分化し、1ステップずつ積み重ねていく方法であれば、達成率が高くなることが分かっています。

まとめ

自己肯定感が低い人は、自分に自信がなく、精神的なつらさを抱えている人も多いでしょう。

自己肯定感を高める方法について紹介しましたが、自己肯定感を高めることばかりに固執して、解決すべき問題から目をそらしたり、あるいは気付かなかったりしては本末転倒です。ご自身のことを整理したい方やつらい気持ちを一人で抱えすぎてしまっている方は、ぜひうららか相談室のカウンセリングを活用してみてください。

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<参考文献>

青山郁子 五十嵐哲也(2011)Problematic Internet Use(PIU)とオンラインゲームのユーザーに与えるネガティブな社会的・心理的影響:展望と課題, 愛知教育大学保健環境センター紀要 Vol.10, pp.7-14
樋口善之 松浦賢長(2003)大学生における自己肯定感と生活習慣との関連に関する研究, 福岡県立大学看護学部紀要 Vol.1, pp.65-70
吉森丹衣子(2016)大学生の自己肯定感における対人関係の影響―コミュニケーションを重視して― Vol.21 No.1, pp.179-188
河越麻佑 岡田みゆき(2015)大学生の自己肯定感に及ぼす影響要因, 日本家政学会誌 Vol.66 No.5, pp.222-233
作田澄泰 中山芳一(2012)コミュニケーション行為による自己肯定感向上に関する研究―キャリア教育の視点からみた道徳授業実践を通じて―, 岡山大学教師教育開発センター紀要 Vol.2, pp.14-23
田島賢侍 奥住秀之(2013)子どもの自尊感情・自己肯定感等についての定義及び尺度に関する文献検討 : 肢体不自由児を対象とした予備的調査も含めて, 東京学芸大学紀要 総合教育科学系Ⅱ Vol.64, pp.19-30
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