幼い頃はずっと一緒に過ごしてきたのに、いつの間にか母親がうざいと感じるようになったという人は少なくありません。
「いつも妹ばかり可愛がって、私には厳しい」「特定の友達のことを悪く言ってくる」「恋愛事情に首を突っ込んできて、いつもしつこく聞いてくる」など、母親のことが嫌いで、一緒に過ごすとストレスがたまるということもあります。
では、母親がうざいと感じたときには、どのように対処していくのがいいのでしょうか。
目次
「母親が嫌い」という理由は、家庭によって様々ですが、「干渉してくる」「ヒステリック」「自分勝手」「子ども扱いしてくる」といったことで母親が嫌いになる人が多く見られます。
◆干渉してくる
「誰と出かけるのか」「何時に帰ってくるのか」「彼氏はできたのか」など、いちいち聞かれると「うざいな」と感じる人は少なくありません。幼い頃は気にならなくても、成長するにつれて子どもにも自分の世界ができていきます。親に話したくないことや知られたくないことも増えていく中で、いつまでも干渉されているとストレスを感じやすくなります。
◆ヒステリック
ヒステリックな母親についても、うざいと感じる人は多く見られます。「気に入らないことがあると怒鳴ってくる」「汚い言葉を使ってくる」といった行為をされると、子どもからしたら「どうせまともに話ができない」と思って、母親をうざいと感じやすいです。
◆自分勝手
自分勝手な母親も嫌われやすい傾向があります。「同じことをしても怒る時と機嫌がいい時がある」「自分の都合で家事をやったりやらなかったりする」「自分はやっていることなのに子どもにはダメと言う」など、自分勝手で意見がコロコロ変わるようだと、子どもも困惑してストレスを感じます。
◆子ども扱いしてくる
「いつまでも子ども扱いをされて嫌」という人も少なくありません。「宿題はやったのか」「ご飯はちゃんと食べているのか」など、いつまで経っても子ども扱いをされると、「放っておいてくれ」とストレスを感じる人も多いです。
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母親のことを「うざいな」「嫌だな」と思ったとしても、育ててもらえた恩もあり、できれば上手に付き合っていきたいですよね。特に一緒に住んでいる人や、経済的にまだ自立していない人は、毎日のように顔を合わせるので、できればストレスを減らして上手くやっていきたいと思うでしょう。
では、母親と上手に付き合っていくには、どのようなことを意識していくのがいいのでしょうか。
◆嫌い、うざいと感じたときの理由を分析してみる
まず、どうして母親をうざいと思うのか、つまり、「嫌い」「うざい」と感じたときの理由を分析してみましょう。できれば紙に書き出して、整理するといいでしょう。嫌いな原因が分かれば対処がしやすくなります。
◆母親の立場に立って考えてみる
子どもの立場からすると「うざいな」と感じることでも、母親の立場になって考えてみると考え方が変わるかもしれません。よく「自分が親になると、親のありがたみが分かる」と言います。干渉されて「うざいな」と思っていたことも、親の立場になると「本当に心配している」「子どものことを想う親心」ということがよく分かるかもしれません。
例えば、「門限が厳しい」「食事にうるさい」といったことも、年頃になると面倒に感じるようになりやすいですが、身の安全や健康について本当に心配して、つい口うるさく言っているだけかもしれません。イライラしたり、ヒステリックになったりするのは、もしかしたら更年期障害などが原因で本人も悩んでいるのかもしれません。母親の立場になってみると、少し考え方が変わるかもしれませんね。
◆母親のいい部分に目を向ける
嫌いな部分があったとしても、これまで生きてこられたのは母親のおかげであることは間違いありません。干渉されたりヒステリックになったり、理不尽なことで怒られたとしても、母親がいなければここまで育ってこられなかったでしょう。
もちろん、だからといって何をされても許さなければならないというわけではありません。しかし、一度悪い部分ではなく、いい部分に目を向けることで、気持ちが変わるかもしれません。
「毎日お弁当を作ってくれたな」「いつも辛いときは励ましてくれたな」といった過去のことでもいいので、一度いい部分に目を向けてみることで、イライラする気持ちが収まり、感謝の気持ちが沸いてくるかもしれません。
◆母親に感謝の気持ちを伝える
母親のいいところが整理できたら、一度感謝の気持ちを伝えてみるのもおすすめです。母親の立場からしても、母親だからやらないといけないと思っていることに対して、感謝されるのとされないのとでは、気持ちが大きく変わります。子どもからありがとうと言われて、悪い気がする母親などあまりいません。「これまで頑張って子育てしてきてよかったな」と、母親の態度がいい方向に変わる可能性もあります。
「照れくさい」「改めて感謝の気持ちを伝えるのは恥ずかしい」という方は、ご飯を食べた後に「ごちそうさま、いつもありがとう」と一言添えてみるだけでもいいでしょう。
◆物理的に距離を取ってみる
「どうしても干渉されるのがしんどい」「頭で分かっていてもなかなか上手く付き合っていくのが難しい」という場合は、物理的に距離をとるのも一つの手です。親子とはいえ、お互いに距離が近すぎるとイライラすることもあります。できるのであれば一人暮らしをしてみたり、学生であれば長期休みに親戚の家に泊めてもらったりするのもいいでしょう。少し離れることで、母親への気持ちが冷静に整理しやすくなり、その後の関係性が良くなるかもしれません。
色々と対処してみても、やっぱりストレスがたまるということもあるでしょう。そういったときには趣味や仕事に没頭する、友達とおしゃべりをする、運動するといったことでストレスを発散するのがおすすめです。趣味や仕事に没頭していれば、あまり家族のことを考えなくて済みますし、必然的に顔を合わせる時間も減るでしょう。
また、友達とおしゃべりするというのもストレス発散になります。話す内容は、特に母親に関することでなくても構いません。共感してもらえるのであれば、母親について悩みを相談することでストレスが軽減されることも期待できますが、家庭のことは話しにくいと思いますので、そういう場合は他愛のない話でいいでしょう。
臨床心理士とは・・・
悩みを抱える人との対話をベースに、精神分析や心理療法を使って問題の解決をサポートする「こころの専門家」です。
臨床心理士の資格は厳しい学習条件が求められ、心理業界では長年にわたり根強い信頼性を持っています。
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単に「母親がうざい」というレベルではなく、毒親の可能性がある場合には、話が変わってきます。母親が毒親だと、自分の人生に子どもを縛り付けようとしてきます。その場合は、なるべく早く母親との距離を置いたほうがいいケースがほとんどです。詳しくは下記の記事を参考にしてみてください。
■毒親とは?毒親の特徴や家庭から抜け出す方法・付き合い方を解説
自分の母親というのは、これまで育ててきてもらった恩もありますし、その感謝の気持ちは大切にしたいものです。しかし、だからといって無理に仲良くしなければならないということもありません。たとえ親子であったとしても、相性がよくないということはあります。毒親と言われる親に関しては、むしろ距離をおいたほうがいいので、無理に一緒にいる必要はありません。
親子でのちょうどいい距離感は、その親子ごとに変わってきます。大人になっても一緒に過ごさなければならかったり、必ず仲良くしなければならないということはないので、どうしても母親と関わるのが無理だと思ったら、距離を置いたり、第三者に相談したりして、自分の心の健康を大切に考えましょう。