SNSでいつも友達と楽しそうにしている人の投稿を見た時、孤独感を感じたり、不安を覚えてしまうことはないでしょうか。実は友達が少ないことで孤独感を感じてしまう人は多くいます。今回は、友達が少ないと感じることや孤独感に対してどう向き合えば良いか、対処法をお伝えします。
目次
どれくらい友達がいれば多くて、どれくらいだと少ないのか、感じ方は人それぞれですし、そもそも友達が少ないことは決して悪いことではありません。
また、基本的には大人になるにつれ、仕事や結婚・出産など家庭環境の変化により、定期的に遊ぶような友達は減っていくのが普通です。
ですが、友達が少ない人や、少ないと感じてしまう人には、ある程度共通した特徴があります。
・繊細で傷つきやすい人
繊細で感受性が豊かな人は、人が気にしていないことでも気になります。常に先回りして考えているので、相手を傷つけることも、相手の言葉で自分が傷つくことも人一倍恐れています。フランクな関係になる前に気疲れしてしまったり、好かれていないと思い込んで自分から距離を置いてしまうこともあるかもしれません。
・気を遣いすぎる人
常に人に気を遣い顔色を伺っていると、自分の言いたいことが言えず、友人といるとストレスが溜まり疲れを感じるようになってしまいます。気を遣うのは、人に迷惑を掛けたくない、嫌われたくないという思いからなのですが、結果的に腹を割って話せる友達が少なくなり、友達と呼べる人がなかなかできない、と言うことになるでしょう。
・他人と比較してしまう人
友達はいるけれど、周りの友達と比較して、友達が少ないと悩んでしまう人がいます。
楽しそうな写真をSNSにあげていたり、土日は常に友達と遊ぶ予定で埋まっていたりする友人を見ると、羨ましく感じたり、孤独感や寂しさを感じてしまったりすることがあるようです。
・自己肯定感が低い人
自己肯定感が低い人は、自分なんかと友達になってもメリットなんてないだろう、などと考えてしまいがちです。友達になりたいと思った人がいたとしても、自分から誘うのは迷惑ではないか、などネガティブに考えてしまい、深い関係にならずに付き合いが終わってしまいます。
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前述したとおり、友達が少ないことは悪いことではありませんし、友達が少ないことによるメリットもたくさんあります。例えば、以下のような点がメリットとして挙げられます。
・自分の趣味や生活にお金と時間を使うことができる
・人間関係のトラブルに巻き込まれることが少ない
・人付き合いのストレスが溜まりにくい
・自分で考える力、自立して生き抜く力が養われる
・人へ依存しすぎないので孤独を味方にできる
では、友達が少ないことのデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
・相談をしたい時に頼れる相手がいない
・客観的な視点が持てなくなる
・自分の興味外の情報に疎くなる
・休みの日に何をすれば良いか分からない
思想や行動の視野を広げるという意味で、友達はとても良い存在です。
ですが、上記は友達でなくても解決できる場合もありますし、無理してまで友達を作る必要はないと思います。
友達が少なくても充実した生活を送ることができますが、孤独感を感じることもあると思います。孤独感を克服・解消する方法をお伝えしますので、参考にしてみてくださいね。
・熱中できる趣味を見つける
何か熱中する趣味があれば、友達と過ごす時間さえも勿体無いと感じることでしょう。目の前のことに集中している状態ですので、周りが気にならなくなります。反対に、何もやることがない状況になると、人恋しくなったり、誰かと話したくなる傾向があるようです。趣味に熱中することで、寂しさを感じる隙をなくすことができます。
・ペットを飼う
ストレスや悩みがある時に孤独感を感じてしまうことはよくあります。アニマルセラピーという言葉があるように、ペットを飼うことはリラックス効果が望めると証明されています。ペットの世話をしたり一緒に遊んでいるうちに癒されて、孤独感や寂しさから開放されるでしょう。ペットは犬や猫だけではなく、亀やハムスター、熱帯魚など、仕事をしている方でも手のかからないペットもたくさんいますので、自分の生活状況に合ったペットを探してみてくださいね。
・SNSを有効活用する
SNSが発達している現在、気軽に人とコミュニケーションが取れるようになりました。疎遠になっている友達や過去の友達をオンライン上で見つけることも出来ますし、趣味や何か共通の話題で人と繋がることも出来ます。
ただし、SNSは間違った使い方をすると、逆に孤独感を強めてしまうことにもなりかねないので、注意が必要です。
SNSの使い方としては、自分が自分らしくいられるようなコミュニティを見つけるのがおすすめです。オンラインサロンなどは、色々なテーマが設けられているので、自分に合うコミュニティを見つけやすく、イベントなども開催されていたりするので、共通の趣味を持つ友達に出会える可能性もあります。試しにいくつか参加してみて、自分に合う雰囲気のコミュニティを見つけてみるというのも良いのではないでしょうか。
・運動で体を動かす
運動は心身の健康に良いと言われていますが、まさに寂しさを解消するにも効果的です。
例えば、運動には科学的にエンドルフィン効果やカタルシス効果などがあり、エンドルフィン効果は爽快感を生み出し、カタルシス効果は不安などの不快な感情を発散させることが出来ると言われています。一人でジョギングや散歩をしてみたり、チームでやるフットサルやヨガクラスに参加してみるのも良いですね。
・生活習慣を見直す
生活習慣の乱れは心身の不調にリンクしているため、生活習慣を改善することでストレスや不安、寂しさを解消することができます。人間には体内リズムがあるので、特に睡眠時間を確保することは重要です。また併せて、栄養バランスが取れた食事をすることで体調だけではなく、憂鬱な気分も改善されることがあります。夜更かしで睡眠が取れていなかったり、毎日コンビニの食事で済ませている人は一度見直してみると良いかもしれません。
・自己肯定感を上げる
自己肯定感を上げると、主体的に物事を考えることが出来るようになるため、周りと比較することが少なくなります。「自分はこれで良いんだ」と思えることで、孤独に強くなれるでしょう。また、自己肯定感をあげることで、物事の捉え方や感情との向き合い方がうまくなり、人間関係の悩みも減る可能性が高いです。
・無理に友達を作ろうとしない
寂しさや孤独感を理由に友達を作っても、良い関係性を築けるとは限りません。寂しさを埋めるための友達は、心からの友達と呼べるのでしょうか。自分は、なぜ友達が欲しいと思うのか、寂しさは本当に友達がいないことが原因なのか、一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか。実は、寂しさや孤独は自分自信と向き合うのに良い機会だったりします。自分の本当の心を知ることは、今後の人生にも良い影響を及ぼすことでしょう。
自分の本心がわからない時は、ぜひカウンセラーに相談をしてみてください。日頃のモヤモヤや悩みを一緒に整理し、自分自身と向き合う手助けをしてくれます。
友達が少ない寂しさや孤独を解消する方法を、カウンセラーと一緒に考えていきませんか?
オンラインカウンセリングのうららか相談室では、臨床心理士などの専門家に匿名で悩みを相談することができます。
友達がたくさんいて、SNSに毎日投稿しているような人も、何かしらの悩みを抱えているものです。友達は時には頼れる存在ですが、少ないことは悪いことではありませんし、悲観的になる必要もありません。無理に作った友達と過ごしていても、自分にとってストレスになってしまうようであれば辛いですよね。孤独感や不安を感じることはあっても、本当に自分が大切にしたいと思う物事や人を大切にした方が、人生は豊かになっていくのではないでしょうか。友達が少なくても、自分らしく生きていくことに価値があるのだと思います。