異性の友達はいるし、恋愛をしたいと思っている、でもなかなか本気で人を好きになれない。
そんな風にお悩みではないですか。大人になると、普通に恋愛をして自然と恋人ができると思っていたのに、なぜか好きな人ができない、付き合うのはいつも告白されてから、という人は意外と多いです。このまま好きな人ができなかったら、恋人ができないだけでなく、結婚もできないのではないか、と不安になりますよね。
では、なかなか人を好きになれないのはどうしてでしょうか。人を好きになれない理由や対処法はあるのでしょうか。
目次
- まとめ
今まで本気で人を好きになったことがない、なんとなくいいな、と思うことはあってもそれ以上の思いに発展しない、そんな人は意外と多いです。
ニュースサイトしらべぇのアンケート調査(※1)によると、10代〜60代の男女のうち、「これまで本気で好きになれる相手と巡り会えていない」と答えた人は、全体で34.5%もいたそうです。しかし、「人を好きになれない」というのはなかなか人には言いにくいですよね。実は知らないだけで、周りの人も同じように悩んでいるかもしれません。
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では、「人を好きになれない」というのは、何か原因があるのでしょうか。
考えられる原因を8つご紹介します。
自分のことが好きではない
自分のことが好きではない、自尊心が低いという人は、もしいいなと思う人がいたとしても
・私なんかを好きになってくれるはずがない
・どうせ私なんて両想いになれない
・見た目も頭もよくないし、付き合ってくれる人なんていない
と、心にブレーキをかけてしまいやすいです。
恋愛というのは、異性と深く関わりを持つことになります。いいところだけでなく、関係が深くなるほど悪いところもさらけ出していかなければなりません。そうなった時に、相手から好かれている自信がない、そんな風に思うと、人のことをなかなか好きになれないでしょう。
相手に対する理想が高い
相手に対する理想が高いと、恋愛をするハードルが高くなってしまいます。
特に年齢が上がるほど、結婚相手としてどうか、というところも意識してしまうのは自然なことです。理想が高くなってしまっている人は、
・高収入でなければ嫌だ
・見た目がタイプじゃないと好きになれない
となかなか恋愛に発展しないことがあります。
なんとなくいいな、ちょっと気になるな、と思ったとしても自分の理想の条件に当てはまってないと、無意識のうちに恋愛対象から外している可能性があります。
相手の欠点ばかりに目がいってしまう
完璧な人などいないと分かっていても、少し嫌なところや欠点があると、そこに目がいってしまい恋愛対象ではなくなる、という人も、なかなか人を好きになれないでしょう。
ちょっとした口癖が気になる、歯並びがちょっと悪い、私服のセンスがいまいち、といった具合に相手の欠点ばかりが気になってしまうようだと、なかなか恋愛はできないかもしれません。
自分のペースを乱されたくない
恋愛をすると、連絡を取り合ったりデートの約束をしたり、相手にペースを合わせなければならないタイミングが増えます。相手のことが好きであれば、それも楽しいと思える人も多いですが、自分のペースを乱されたくない、という人はそれが面倒に感じて、恋愛をすることを負担に感じてしまうケースもあるようです。
仕事が忙しい
仕事が忙しいと、恋愛をする時間がなかったり、精神的にも恋愛をする余裕がなかったりします。土日にも仕事をしていたり、平日にへとへとになって土日は寝ている、平日の夜も出かける余裕がない、となると、好きな人ができても時間が割けないし上手くいかないだろう、と人を好きになる気持ちにブレーキをかけてしまいます。
出会いがない
学生のころは、クラスや部活、サークルで異性との出会いも多かったけれど、だんだんと結婚する人が増え、合コンの誘いも減って出会いがない、という人は多いです。職場には異性がほとんどいない、かといって土日に異性と触れ合うような趣味があるわけでもない、となると、そもそもの出会いがなく、人を好きになる機会がなくなります。
恋愛より夢中になっていることがある
仕事や趣味など、恋愛より夢中になっていることがあると、恋愛をしようという気持ちになかなかならず、好きな人もできにくくなります。好きなアイドルがいてコンサートに行くのに忙しい、ゲームが好きで休みの日はほとんどゲームをしている、といった風に、自分の時間や趣味の時間が大切で夢中になっているものがあると、なかなか好きな人ができないでしょう。
過去のトラウマに縛られている
過去に辛い失恋や、恋人にひどい言葉を言われた経験など、恋愛に関するトラウマがあると、
人を好きになることが怖くなってしまい、人を好きになれなくなっている可能性があります。
では、人を好きになりたい、好きな人がほしい、と思った時にはどうしたらいいのでしょうか。6つの対処法をお伝えします。
自分のことを好きになる
自分に自信がなくて人のことを好きになれない、という人は、まずは自分に自信がないのはどうしてかを考えてみましょう。見た目に自信がないのか、ネガティブな考えをしてしまうところに自信がないのか、一度分析してみてください。自分に自信がないのは、自分自身のことをしっかりと受け入れられていないことが原因です。自分のいい部分も悪い部分も受け入れた上で、目の前に見える自分ができることを少しずつこなしていくことで、自然と自分のことが好きになってきます。
自分のことが好きになれば、「どうせ私なんて…」という気持ちになりにくく、恋愛にも発展しやすくなります。
出会いのある場所に行く
なかなか出会いがないという人は、まずは出会いのある場所に行ってみましょう。飲み会や婚活パーティーでもいいですし、趣味の集まりでもいいでしょう。いきなりそこで恋人候補を見つけるというより、異性の友達を増やす、くらいの軽い気持ちで行くといいでしょう。
人のいいところを見るようにする
相手の欠点ばかりが目についてしまう、という人は、人のいいところを見るようにしてみましょう。礼儀正しいところ、マメに連絡をくれるところ、などちょっとした点でも良いので、いいところを見るクセをつけることで、人を好きになる可能性が高まります。人のいいところを見るクセがついていると恋愛以外でも役に立ちます。
そもそも完璧な人は存在しません。もし嫌なところや欠点が見つかっても、「こんなにいいところもある」と長所を思い出すようにしてみましょう。いいところがたくさん見つかれば相手への好感も増して恋愛に発展しやすくなるでしょう。
相手に期待しすぎない
相手に過剰に期待をしてしまうと、期待に反した時に大きく落胆することになります。自分にとってパーフェクトな人というのはいません。どこかしら嫌だなと思うところや、気になるところはあるものです。深く付き合っていく中で、気持ちを伝えながらお互いに歩み寄ることが大切です。そのためには、最初から相手に期待しすぎず、自分の中で「いいな」と思った気持ちを育てる感覚を大事にしましょう。
趣味や習い事をしてみる
いつも家と職場の往復だけ、という方は趣味の時間を作ったり習い事をしてみるのもいいでしょう。新しい人と出会うきっかけになりますし、何かに打ち込んでいる姿や楽しんでいる姿というのは周りから見るととても素敵に見えます。そこから恋愛が始まるかもしれませんし、恋愛にならなくても、新しい自分が見つかったり、恋愛対象が広がるきっかけになるかもしれません。
恋愛のトラウマを解消する
過去の恋愛がトラウマになっていて次の恋愛に進めない場合、まずはトラウマを解決することが必要です。トラウマを解消するためには、自分の抱えている問題を整理し、自分の中で納得して消化する必要があります。
トラウマについては一人で解決することは難しいため、カウンセラーに相談するなどしてゆっくりと克服していきましょう。
好きな人ができないからといって、焦って好きでもない人と付き合ったり、後悔する恋愛をしてしまっては本末転倒です。あなたが自信を持っていて、目の前のことに一生懸命に取り組んでいれば、それを見てくれる人はきっと出てくるはずです。
この記事で挙げた「好きな人ができない」解決策は、恋愛だけではなく仕事や友人関係にもプラスに働く内容でもあります。「好きな人を作る」ことだけを目的とするのではなく、自分自身の成長の機会と考え、自分のペースで、できることを少しずつ試してみてはいかがでしょうか。
(参考文献)
※1 ニュースサイトしらべぇ「本気で好きになれる相手と出会えていない… 恋愛経験がある人でさえも」https://sirabee.com/2019/10/12/20162177231/(参照:2020-04-20)