生きづらさを抱えながら毎日を過ごすのは、なかなかしんどいものです。しかし「生きづらい」というのは個人的な感覚なので、他者からは理解されにくく、「甘えだ」と断定されてしまった経験を持つ人もきっといることでしょう。
生きづらいのは本当に甘えなのか、生きづらいと感じる原因にはどんなものがあって、どう対処したらいいのかを中心にお話しますので、生きづらさを軽減する参考にしていただけたらと思います。
目次
- おわりに
生きづらさは甘えと言う人もいますが、本当にそうなのでしょうか。
・生きづらさとは具体的にどんなこと?
「生きづらさ」といっても、人や時期によってその実態は様々です。よくある生きづらさには、このようなものが挙げられます。
☑ 人に気を使ったり顔色をうかがったりして疲れてしまう
☑ 何をしてもうまくいかない
☑ 不安・孤独感・寂しさなどを強く感じる
☑ 自分に自信が持てない、自分が嫌い
☑ 日常的な頭痛・腹痛・倦怠感・不眠・食欲不振などの体調不良
こういった感覚が長期的に続く状態を、生きづらさと呼ぶことができます。生きづらさは個人の中に自動的に湧いてくるものなので、同じ環境にいても生きづらさを感じない人も当然います。しかし、他の人がどうであれ、本人の中に上記のようなものをはじめとするしんどさがあるならば、その人は生きづらさを抱えていると言えるでしょう。
・生きづらさは自分の意思ではコントロールできないもの
生きづらさと関連して抑うつや回避、様々な体調不良等の症状が出ることがありますが、その状態が、逃げているように見られたり、もっと頑張ればできるのにやらないで甘えていると捉えられたりするのは珍しいことではありません。
しかし、生きづらさを感じている人は「甘え」と言われがちなこともよく知っていますし、そのような声を内在化して、自分でも甘えているのではないかと考えて自責の念を抱く人も少なくありません。それは当事者にとっては余計にしんどいことですが、少しでも甘えだと思われないように頑張って、それがまた自分を疲れさせてしまうこともあります。できることなら適度にやった方が周囲からも「甘え」だなんて言われなくて済みますし、その方が自分も楽なはずです。
しかし、生きづらさは、本人の意思や気の持ちようだけでどうにかできるものではありません。「甘え」だと言われないように頑張りたいのに、自分ではどうにもコントロールできないからこそ余計に苦しく、さらなる生きづらさにもつながってしまいます。このようなしんどい状況に身を置いているだけでも精一杯もがいていると言えますし、それを「甘え」と捉えるのは現実には適わないと言えます。
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