横になるとすぐ寝てしまうことや気づいたら寝てることがあり、もしかすると何か病気なのではと思う人は少なくありません。
無自覚のうちに慢性的な睡眠不足に陥っている可能性もありますので、このようなサインに気づいたら、生活習慣を見直してみましょう。睡眠時間が長い人でも、ストレスなどが原因で睡眠の質が下がっている可能性があります。
体の機能をコントロールする自律神経に良い影響を与えて、夜の睡眠の質を上げるには次のようなことが効果的とされています。
など
横になるとすぐ寝てしまう、気づいたら寝てるというだけでは病気と判断することができませんが、次のような症状・障害による影響の可能性もあります。下記の診断は医療機関で医師により行われます。
ナルコレプシーは、日中の耐え難い眠気が繰り返し起こる睡眠障害です。笑ったりびっくりしたりすると全身の筋肉の力が抜ける情動脱力発作、入眠時に金縛りのような睡眠麻痺や現実のように鮮明な夢(入眠時幻覚)を見ることがあります。
オレキシンという脳内物質の低下と関連しており、感染症や頭部の損傷などをきっかけに発症する可能性もあると考えられています。
根本的な治療法はありませんが、十分な睡眠時間がとれるように生活習慣を見直したり、短時間の昼寝をとるようにしたり、服薬によって安心して生活ができるように対処します。
特発性過眠症は、日中の過度の眠気が起こる睡眠障害です。ナルコレプシーのような情動脱力発作や睡眠麻痺・入眠時幻覚は見られず、夜間の睡眠時間が長い人は昼間に長く寝てしまう傾向があります。
特発性過眠症のはっきりとした原因は明らかにされていませんが、服薬や十分な睡眠時間がとれるように生活習慣を見直すことなどにより、過眠の症状に対処します。
上記のほかに、以下の不調や障害の影響により過眠や日中の眠気が現れているという可能性も考えられます。
睡眠時無呼吸症候群、非定型うつ病、双極性障害、ADHD、自律神経失調症、その他の身体症状によるものなど
横になるとすぐ寝てしまうことや気づいたら寝てることには、様々な悩みや環境による心理的なストレス(無意識的なものも含む)が影響していることもあります。
カウンセリングでは、そうした根本的な悩み・ストレスの原因や解決策をカウンセラーと一緒に考えていくことができます。例えば、自分自身の気持ちについてカウンセラーに話しながら整理したり、自分自身への理解を深めて目標やモチベーションを見つけたりすることがあります。自分の中にあるモヤモヤとしたものをカウンセラーに話すことで、気持ちがすっきりとしてストレスを軽減することにも役立ちます。