旦那に浮気されたとき、許せない気持ちをどうすればいいか分からない方は多いのではないでしょうか。本当は許せないと思っているけれど、離婚はしたくないので許したい、その狭間で気持ちがうまく処理できず、しんどくなる人は少なくありません。では、旦那の浮気が許せないときはどのように対処すればいいのでしょうか。
目次
- まとめ
信頼していた人に裏切られるのはとても傷付く出来事ですよね。二人で過ごした楽しい思い出や、築いてきた関係を崩されたようで、悲しい気持ちになるでしょう。しかし、傷つけられたからといって、旦那と距離を置いたり、もう会わないと決断したりするのは簡単にできることではありません。旦那への愛情があったり、子どものために離婚は免れたい状況であったりすると、旦那を許して関係を修復したいという想いが大きくなるでしょう。
旦那を好きであるほど、裏切られたショックも大きくなるため、すぐに旦那の浮気を許せないのはとても自然なことです。
臨床心理士とは・・・
悩みを抱える人との対話をベースに、精神分析や心理療法を使って問題の解決をサポートする「こころの専門家」です。
うららか相談室には、多くの臨床心理士が在籍しています。
メッセージ・ビデオ・電話・対面、あなたが一番話しやすい方法で、悩みを相談してみませんか。
◇浮気されたことがトラウマのようになっている
トラウマとは、肉体的および精神的なショック体験の強いストレスにより、時間が経っても記憶や当時の感情がフラッシュバックで呼び戻されることをいいます。多くは、犯罪被害や虐待、事故などが原因となります。
浮気されたショックが大きいと、長い時間が経っていても、ふとした瞬間に当時の悲しみや許せない気持ちを思い出し、「連絡の返信が遅いけどまた浮気しているのではないか」などと不安になるかもしれません。頭では許したつもりでも、浮気されたことがトラウマのようによっており、ふとした瞬間に当時の許せない気持ちが思い起こされ、葛藤を抱えやすくなります。
◇もともと浮気に対する不安が大きかった
生育環境や気質などにより、「旦那は浮気をするのではないか」という不安が人一倍大きい人もいます。その上でせっかく旦那を信用していたのに、やはり浮気をしたと分かると、どのように旦那を信じたらいいのか分からなくなりやすいです。不安ながらも旦那を信用しようとしてきた努力が裏切られたような気持ちになり、なかなか許せなくなることが多いです。
◇結婚生活に不満やストレスを抱えている
結婚生活に不満やストレスを抱えている場合、自分は我慢しているのに、旦那だけ外で浮気をして遊んでいたことが許せなくなりやすいです。例えば、家庭の金銭面で不満を抱えている場合、浮気相手にお金が使われていたことを思い出し、許せないと思うことが増えやすくなるでしょう。
◇旦那の今の気持ちが分からない
旦那とはいえども、他人である以上は相手の気持ちを完全に把握することは難しくなります。特に、思い出してほしくない過去の浮気のことを旦那はなるべく話題にのぼらないようにするでしょう。直接的な過去の浮気のことだけでなく、日常的な会話の中で関連しそうなことにも触れないようにしようとするため、さらに旦那が何を考えているか分からなくなりやすいです。旦那の今の気持ちに不信感を抱えていると、また浮気するのではないか、反省していないのではないか、自分は浮気のことを忘れていないのに旦那はもう忘れてしまっているのではないか、と許せない気持ちを抱えやすくなります。
◇完璧主義
完璧主義とは、例えば「理想的な夫婦関係には浮気が一度もあってはならない」といったように、「~であるべき」「~してはいけない」と言い表されるような考え方を無意識に抱えていることをいいます。浮気以外のことにも、この「~すべき」という考え方に取らわれやすくなるため、許せないことが世の中に多い傾向があるかもしれません。このような無意識的な考え方を心理学では、「すべき思考」や「全か無か思考」などと呼ぶことがあります。
このような意識が強い人ほど、一度の浮気をどうしても許せなくなりやすいと考えられます。
◇安心して一緒に生活を続けられる
口だけではなく気持ちの面で過去の旦那の浮気を許すメリットの1つに、安心して一緒に生活を続けられるということが挙げられます。許せない気持ちを抱えたまま生活をしていると、家庭内で落ち着かないと感じられることが多くなります。気持ちの休まる場所がないと、ストレスがたまりやすくなり、ささいなことで気分が落ち込んだり、不安におびえたりすることもあるでしょう。気持ちの面で過去の浮気を許すことができると、自分が安心して暮らすことができるというメリットがあります。
◇夫婦関係の修復を試みることができる
過去の旦那の浮気を思い出して、許せないと感じることが多く、旦那を攻撃したり、あるいは何度も離婚の危機を経験したりしていませんか。激しい夫婦喧嘩は、子どもの精神にも悪影響を及ぼします。少しでも気持ちの面で過去の旦那の浮気を許すことができれば、夫婦喧嘩を減らして、夫婦ともに健全なコミュニケーションを取れるようになるというメリットがあります。
オンラインカウンセリングのうららか相談室では、秘密の厳守を固くお約束いたします。
匿名でご利用いただけるため家族や友人に知られることなく、安心して悩みを相談することが可能です。
旦那の浮気を許すと決めたのに、何かの拍子にふと浮気された苦しみを思い出すのはつらいですよね。そういったときは、どのように対処すればいいのでしょうか。
◇旦那に不安な気持ちを伝える
浮気された苦しみを思い出したときの対処法の1つに、旦那に素直な気持ちを伝えるという方法が挙げられます。旦那に面倒くさいと思われないか、一度許すと決めたのにぶり返して嫌われたりしないか、と気になる方もいるかもしれませんが、夫婦生活は一人が我慢し続けて成り立つようなものではありません。何度も過去のことを責めているわけではなく、「許そうと思っているけど、やはりまだ不安になることがある」「気持ちの面で許したいからこそ、不安な気持ちを聞いてほしい」ということを伝えてみましょう。もし感情的になってしまいそうなら、メールや手紙にして伝えるのもおすすめです。
◇気分転換する
浮気された苦しみを思い出して、過去の旦那の浮気が許せない、ということをぐるぐる考えていると、さらにネガティブな考えが生まれて、負のスパイラルに陥ることがあります。旦那を攻撃しないとおさまらないような不安を感じる前に、上手に気分転換ができるようにしましょう。外に出かけたり、カフェでゆっくり過ごしたり、趣味の時間を楽しんだりすることで、不安が募るのを防ぐことができるかもしれません。
◇旦那への愛情を思い出す
浮気された苦しみを思い出して、旦那への怒りや悲しい気持ちが次々と生まれそうなときは、旦那への愛情を思い出してみましょう。一度は旦那のことを大切に感じていた気持ちを思い出すことで、さらにネガティブな考えに陥るのを防ぐことができるかもしれません。
◇誰かに相談する
一人で悩みを抱えてしまっている人は、なるべく誰かに相談するようにしましょう。ストレスや悩みを誰かと共有することによって、気持ちが楽になります。誰かに相談することで、自分一人では気づくことのできなかった考え方を発見できるかもしれません。
旦那の浮気のことはそう誰にでも話せることではないですが、カウンセリングではカウンセラーの守秘義務により秘密が守られるため、安心してお話することができます。
ここからは、気持ちの面で旦那の浮気を許して、浮気された苦しみをなるべく思い出さないようにするために夫婦でできることについて見ていきましょう。
◇旦那と日ごろから素直に話し合う
お互いに言いたいことが言えないような環境になっていませんか?旦那の浮気を許すためには、素直に言いたいことが言えて話し合える環境を作っていくことが大切です。不安や不満に思うことがあればお互いにきちんと伝えることを積み重ねていくと、徐々に信頼関係を修復していくことができるでしょう。そうすることで、浮気された苦しみを思い出しにくくなります。
◇浮気の原因について整理する
浮気が発覚した当初は何かと手いっぱいで、旦那が浮気をした原因について冷静に考えることができなかったという人も少なくありません。原因が曖昧になっていることで、また浮気されるのではないかという不安が大きくなり、浮気された苦しみを思い出しやすくなります。例えば、夫婦のコミュニケーション不足や旦那のストレスなどが浮気の一因となっていたと考えることができれば、それを改善することで安心につながります。
◇夫婦間でルールを決める
連絡がない、外出が多い、などのことで不安になる場合、連絡の頻度や外出する際のルールを決めてみましょう。ただし、相手の生活が窮屈にならないように気を付けましょう。スマホは毎日チェック、一人での外出はさせない、といったことは旦那への大きなストレスとなります。夫婦でよく話し合い、継続できる範囲でルールを決めてみると、浮気された苦しみを思い出しにくくなるかもしれません。
◇カウンセラーに相談する
浮気されたショックからなかなか立ち直れない、また浮気されるのではないかという不安がずっと消えない、そんなときはぜひカウンセラーに相談してみてください。浮気されたことは友達や家族にも相談しづらく、悩みを一人で抱えやすくなります。まずは、浮気された悲しみや今抱えている悩みをカウンセラーにお話してみてください。カウンセラーと一緒に気持ちを整理して、浮気された苦しみからなるべく解放されるようにするための方法を考えていきましょう。
旦那の浮気は、夫婦でやり直したいという思いから浮気を許したい気持ちと、浮気された苦しみをふと思い出して許せなくなる気持ちの狭間で葛藤を抱えやすくなります。
夫婦間で素直に話し合うようにすることや、不安な気持ちや悲しかったことはなるべく一人で抱え込まないことが大切です。夫婦で関係性を再考したい人は、夫婦で一緒に受けるカウンセリングも活用してみてください。