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  1. うつ病の症状をセルフチェック。うつかもしれないと思ったらまずしたいこと

うつ病の症状をセルフチェック。うつかもしれないと思ったらまずしたいこと

気分が落ち込んだり、ネガティブ思考になる日が続いたりすると「うつかもしれない」と感じることがあるのではないでしょうか。

今回は、うつ病のサインや初期症状、うつのセルフチェック方法についてお伝えしていきます。

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目次

- うつ病の特徴的な症状

- うつ病の簡易セルフチェック

- うつ病かもしれないと思ったらまずすること

- オンライン相談の活用方法

- 最後に

うつ病の特徴的な症状

健康な人にも、ちょっと落ち込む日や気分が乗らない日はあります。どんな症状をうつと呼ぶのでしょうか?また、どこから病気と判断できるのでしょうか?まずは特徴的な症状をあげてみます。


◇こころの症状

①抑うつ気分

理由もなく悲しい気持ちになったり涙が出たり、絶望感を覚えたりします。「この先、なにもいいことがないような気がする」「理由はわからないけど不安でたまらない」という気持ちになり、居てもたってもいられなくなります。

②思考力の低下

集中力が下がったり、決断することができなかったりします。書類や本の内容が頭に入ってこなくなることや人の話を長く聞いていられないことがあります。

③意欲の低下

入浴や着替えなど、当たり前にできていたことがとても億劫になります。趣味や人との交流を楽しめなくなり、なにもかもが面倒に感じます。


◇からだの症状

①睡眠の異常

うつの初期症状としてよく挙げられるのが不眠です。夜なかなか寝付けないという入眠障害や早朝、まだ暗いうちに目が覚めてしまうという早朝覚醒が多く、気持ちも体もうまく休まらない状態になります。

②食欲の低下(または増加)

食事をとるのが億劫になったり何を食べてもおいしいと感じられなくなったりします。気づけば1カ月間で体重が数キロ減っているということもあります。逆に甘いものや脂っこいものを無性に食べたくなり過食に走るという場合もあります。

③疲労、倦怠感

常に体がだるく、日常生活をおくるのがつらいほど重苦しい感じがします。ベッドから起き上がることもままならなくなってから、異常に気づくこともあります。

④ホルモン系の異常

月経不順や勃起障害、性欲の低下がみられます。

その他、からだには頭痛や関節痛などがあらわれることがあります。

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うつ病の簡易セルフチェック

ここで、うつ病について簡易的なセルフチェックを行ってみましょう。以下の質問に、それぞれ[ いいえ ときどき しばしば 常に ]のいずれかで答えてみてください。


1.体がだるく疲れやすいですか
2.騒音が気になりますか
3.最近気が沈んだり、気が重くなったりすることはありますか
4.音楽を聴いて楽しいですか
5.朝のうち、特に無気力ですか
6.議論に熱中できますか
7.首筋や肩がこってしかたないですか
8.頭痛持ちですか
9.眠れないで朝早く目覚めることがありますか
10.事故やけがをしやすいですか
11.食事がすすまず味がないですか
12.テレビを見て楽しいですか
13.息が詰まって胸が苦しくなることがありますか
14.のどの奥に物がつかえている感じがしますか
15.自分の人生がつまらなく感じますか
16.仕事の能率が上がらず、何をするのもおっくうですか
17.以前にも現在と似た症状がありましたか
18.本来は仕事熱心で几帳面ですか

引用:軽症うつ病自己診断チェックシート(東邦大式SRQ-D)


いいえを0点、ときどきを1点、しばしばを2点、常にを3点として点数をつけてみましょう。ただし、質問2,4,6,8,10,12は加点せず省きます。

10点以下はうつ傾向なし、11~15点はうつ病境界領域、16点以上は抑うつ傾向ありと判定できます。

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うつ病の症状を放っておくとどうなる?

うつ病を放っておくとどうなってしまうでしょうか?病気ではない気分の落ち込みなら、休日によく休んだり気分転換を図ったりすると少しずつ回復していくかと思います。しかし、うつ病は気持ちの問題ではなく脳機能の病気です。治療せず放っておいてしまうと悪化します。

なぜうつ病を放置してしまうと悪化しやすいのでしょうか?それはうつ病の方を取り巻く環境と症状による行動の変化が要因です。


・環境について

うつ病を発症するときは、ストレスフルな環境に身を置いていることが多いです。うつ病を放っておくということはストレスにさらされている状態に変わりがないため、うつ病悪化の要因となります。


・行動の変化について

うつ病は、やる気や思考力の低下と体を動かす億劫さから部屋が散らかりやすくなったり、金銭管理ができず浪費に走ったりしやすくなります。衛生面の悪化や食生活の乱れから、体を壊しやすくなりアルコールの依存、借金問題への発展なども起きやすくなります。

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うつ病かもしれないと思ったらまずすること

うつ病は病気です。落ち込んだ気分に目が向きがちなので、気持ちの持ちようでなんとかなると思いがちですが、そうではありません。うつ病には医学的な治療が必要となります。

「うつかもしれない」と感じたらまず受診へ向けて動き出しましょう。そのためにお近くの精神科や心療内科について情報を得られるとよいですね。

病院についての情報は、インターネットでもみられますが、保健所に相談窓口があります。お住いの地域にどんな医療機関があるかわからなければ、活用してみてください。

オンライン相談の活用方法

これまで、うつ病の症状についてお伝えしてきました。しかし、実際に相談機関や病院に連絡することはためらってしまう方もたくさんいらっしゃると思います。うららか相談室ではオンラインカウンセリングやメッセージカウンセリングを通して、気軽に相談できる環境を提供しています。

受診することを迷っていたり自分は病院に行く必要があるのだろうかと判断がつかなかったりする場合にはお気軽にカウンセラーにご相談いただければと思います。その他、「会社を休職したいけれど、手続きがわからない。」「障害者手帳の申請や公費で治療のサポートを受ける方法がわからない。」という場合など、ご相談いただければ専門家がサポートすることができます。ひとりで辛さを抱え込まず、判断がつかないことやわからないことなどをぜひご相談ください。

最後に

うつ病の渦中にいる方は、ご自身の変化に気づきにくいものです。「まだがんばれる」「このくらいで病気だと思ってはいけない」など、辛い状態にムチを打って頑張り続けてしまうことがほとんどです。どうか一度立ち止まって、ご自身の体調について振り返ってみてくださいね。

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引用:軽症うつ病自己診断チェックシート(東邦大式SRQ-D)

参考サイト:こころの耳 はたらく人のメンタルヘルス・ポータルサイト|https://kokoro.mhlw.go.jp/

うつ病のカウンセリング
このコラムを書いた人
精神保健福祉士
精神保健福祉士取得後、東京都のNPO法人に勤務し、精神障害者を対象としたソーシャルワークを行う。福祉制度や年金、生活保護の相談を多く経験、また、リワーク相談や就労支援を実践してきた。臨床化粧療法士®として容姿にコンプレックスを持つ方にメイクを通してのアドバイスも行っている。
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