「人生相談」に求めるものは人によって異なりますが、「人生相談したい」と思ったときにはカウンセリングを受けることがとても有効だと考えられます。一般的な人生相談とカウンセリングでは、少しニュアンスの違いがありますので見ていきましょう。
まず、人生相談というと「将来を左右するような選択や指針に迷いが生じたときに、他の人から意見をもらう」といったことがイメージされます。相談する内容は、結婚やキャリア、夢、あるいは厳しい環境からの脱却など、相談する相手は、友人や先生、上司、あるいは著名人などといった印象があります。相談相手は「自分だったらどうするか」といった観点から意見することが多いでしょう。そして、良い意見をもらえたら実際に取り入れるという人もいれば、自分で考えても分からないので「納得していないけれど、とりあえず言われたとおりにやってみる」という人もいるでしょう。また、相手から厳しいことを言われたり、否定されることもあるかもしれません。多くの人は、「人生相談した」つもりがなくても、このような経験とその先の失敗や成功を繰り返すことによって、今の自分が形成されています。
カウンセリングでも、将来についてカウンセラーと話をするのが中心になることがよくあります。ただし、一般的な人生相談と異なる点は、カウンセリングでは「相談者が自分の力で納得のいく答えを導き出せるように、カウンセラーがサポートする」ということです。もちろん人生相談でもこのような効果が得られる場合はありますが、カウンセリングでは「相談」に対するカウンセラーのスタンスが決定的に異なります。
たとえば「AとBのどちらがよいか」という問いに対して、「Aがいいと思う」「自分ならBにする」と言うことはできますが、そういった意見には少なからず偏見が含まれています。多数決を取ったからといって、あなたにとって最善の方法になるかどうかは分かりません。このような観点から、カウンセリングでは一方的なアドバイスは有用でないと考えます。かといって、全くカウンセラーから発信されるものがないわけではなく、さまざまな可能性の提案や専門的な知識の提供といった形で発信が行われます。
当然のことですが、カウンセラーは友人などと違って「友人関係」がありませんので、「これを言ったら嫌われる」といったことを考える必要がなく、話したいことを自由に話すことができます。また、カウンセラーには守秘義務があるため、「誰かに言いふらされるかもしれない」という心配もありません。
カウンセリングを受ける姿勢は、友人に人生相談するように気軽な感覚で受けて大丈夫です。誰かに人生相談したいと思ったら、ぜひうららか相談室のカウンセリングを活用してみてください。