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  1. 「気にしすぎ」「考えすぎ」は病気?気にしすぎる性格に疲れた方へ

「気にしすぎ」「考えすぎ」は病気?気にしすぎる性格に疲れた方へ

仕事や家庭、恋愛などの様々な場面で「つい気にしすぎてしまう」「よく考え込んでしまう」という方は少なくないと思います。そんな「気にしすぎ」「考えすぎ」な自分とどのように向き合っていけばいいのでしょうか。今回は、気にしすぎてしまう方の特徴や原因、そして考えすぎてしまう習慣を少しずつ改善していくための対策をご紹介していきます。

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目次

- 気にしすぎてしまう人の特徴

- 物事を深く考えすぎる原因

- 気にしすぎる、考えすぎる性格は病気?

- 気にしすぎ症候群の治し方は?

- 気にしすぎる性格と上手く付き合っていくには?

- おわりに

気にしすぎてしまう人の特徴


気にしすぎてしまう人には、具体的に下記のような特徴が多く見られます。気にしすぎてしまう原因と対策を考えていくために、まずはご自身の特徴を知ることから始めていきましょう。


  • 真面目で自分に厳しく、プライドが高い

失敗などを気にしすぎる人は、妥協すること、自分自身や他人に対して負けることが嫌いで、自分に完璧さを求めていることが多かったり、家族や同僚など周りから完璧であることを期待されていたりすることがあります。


  • 言葉や態度以外の部分に気づきやすい

人付き合いにおいて、相手の言葉や態度などの目に見える部分だけでなく、顔色や声色、雰囲気などの繊細な部分にもよく気づく人は、他人とかかわる時に慎重になりやすく、自分よりも相手を優先しすぎてしまうことが多い傾向があります。


  • 自分に自信がなく、ネガティブ思考

気にしすぎる人には、自分に自信がなく、自分に向けられる他人からの言動や態度を過度に恐れていたり、事実として起こっていないにもかかわらず自分に対して負の結果が起こってしまうことを想像したりと、基本的にネガティブ思考を持っていることが多い傾向があります。


  • 他人から嫌われることを恐れている

他人から良く思われたい気持ちや嫌われたくない気持ちが強い人は、つい相手の顔色や言葉を気にしすぎるため、自分自身の本音や素直な気持ちを抑えて、八方美人を演じてしまうことがよくあります。


何に対してご自身が気にしすぎたり、考えすぎたりすることが多いのか、その特徴を見つけていきましょう。自分の特徴を理解することが原因や対策を考えていくための第一歩です。

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物事を深く考えすぎる原因

①気分の切り替え方が分からない

気分の切り替えができないと、一度気になることがあればそればかりに気をとられてしまうため、集中ができず、仕事やプライベート全体に影響してしまうことがあります。

また、切り替えができないと、不安やストレスを感じるたびに、ネガティブな思考や感情にとらわれてしまいやすいので、今まで楽しめていたことも楽しめなくなったり、「考えすぎてしまう」自分であることが辛くなります。


②こうあるべきであるという固定観念を崩せない

「これについては相談するまでもなく、自分1人で解決するべきだ」「女性はこうあるべきなのに、自分は全くできていない」などといったように、ものごとや自分自身に対して強い固定観念があると、自分自身を追い込みやすく、あるべき姿と現実の違いをうまく受け入れられないため、考え込んでしまうことがあります。


③いつも自分を他人と比較している

「あの人はできているのに、自分にはできない」「周りと比べて自分だけ違う」などといったように、他人と比較をすることが多い人は、他人と比べて自分にないものや劣っている部分を見つけては一喜一憂してしまうことがあります。

また、他人からの評価によって自分の存在意義や価値を見出していることも多く、頑張らないと認めてもらえないというプレッシャーを抱えていることが多々あります。

気にしすぎる、考えすぎる性格は病気?


気にしすぎてしまうこと、考えすぎてしまうことは誰にでもあることですが、その状態が長く続いたり頻繁に起こったりすると、疲れてしまうことがあります。そうした原因は、心の病による影響の可能性や性格・気質によるものの可能性もあります。


  • 全般性不安障害などの精神疾患によるもの

全般性不安障害は、継続する不安の症状により苦痛を感じて、日常生活に支障が出てきてしまう不安症の一つです。不安をコントロールすることが難しく、不安感情によって行動が制限されたり、身体症状が出ることがあるのも特徴です。

全般性不安障害の過剰な心配の対象は様々で、仕事や家族、将来、災害、事故、戦争などがよく挙げられます。

不安症と診断された人の中には、自分は気にしすぎる性格なだけだと考えていたという人も多いようです。


  • 性格や家族構成、立場によるもの

気にしすぎるのはすべて病気というわけではなく、過去の体験などにより心配や不安になりやすい性格が形成されたことが影響している可能性もあります。

また、家族構成や職場での立場上、周りへの気遣いや周りからの評価を気にし続けなければならないという状況・環境が影響していることもあります。


  • HSPなどの繊細な気質によるもの

HSPとは、Highly Sensitive Personの略称であり、人一倍繊細な人という意味を持ちます。HSP気質のある方は微妙で些細なことに気づきやすく、情報を深く処理するため、想像力や洞察力に富み、共感する能力が高い傾向がある一方で、周りよりもストレスを感じて圧倒されやすいといった傾向があります。

気質は生まれ持ったものであるため、性格のようにそれ自体を変えていくことは難しいと考えられています。


気にしすぎてしまう状態や考えすぎてしまう状態と適切に向き合うためには、時にカウンセリングが有効であったり、医師などの専門家による助言や治療が必要な場合があったりしますので、自己判断だけで終わらせず、専門家と一緒に向き合っていくことも視野に入れていきましょう。

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気にしすぎ症候群の治し方は?

不安症などの診断に当てはまらないものの、気にしすぎることが、今日や明日すぐに治るとは思えない。その結果、毎日が辛いと感じる方は多いようです。俗に「気にしすぎ症候群」と呼ばれています。気にしすぎている現状を少しずつ変えていき、改善していくにはどのような方法があるのでしょうか。


  • 気にしすぎている自分をもっと知る

冒頭に特徴や原因の例を挙げさせていただいたように、「気にしすぎる人」はそれぞれ気にしている事柄も場面も異なります。ご自身が何をどう気にしているのかを詳しく知っていくことができると、「それを気にすることが自分にとってプラスになるのか、それとも気にするほどのことではないのか」を再考することができます。余計な心配を排除し、気にするべきことの優先度を考えていくとよいでしょう。


  • 周りからの評価よりも自己評価を大切にする

気にしすぎる人の中には、周りからのマイナス評価を恐れる人が多いですが、振り返ってみると過去に褒めてくれた人や応援してくれた人もいるものです。マイナスなことだけに気を取られず、ポジティブな出来事を思い出して、自分の強みを見つけることに意識を向けていくと、自己肯定感が高まり「ありのままの自分で大丈夫」と感じられて、肩の荷が下りやすくなるでしょう。

また、目に見える結果や数字だけで判断せず、結果に至るまでの努力やプロセスにも着目できるようになると自己評価が高まりやすくなるはずです。


  • 気にする時間を制限して思考のループから抜け出せる習慣を作る

気にしたり考えすぎてしまう方は、スマホのタイマーを活用したりして考え込む時間をコントロールしていくのも有効です。例えば、「気になることについて考える時間は夕食後の15分」と決めてしまい、15分経ったら外に出て散歩するなど、考えた後に、全く違う環境に身を置いたり、全く違うことで手や頭を動かして集中できる環境を作ってあげたりすると、思考のループから抜け出して、気分の切り替えができるようになってくるでしょう。


  • カウンセリングを活用する

様々な対策を試しても、どうしても上手くいかないということがあるかもしれません。その場合は、カウンセリングを活用し、専門家とともに自分に合う方法を見つけていくこともできますので、お一人で抱え込まずに、お気軽にお声かけいただければと思います。

気にしすぎる性格と上手く付き合っていくには?

気にしすぎる性格をネガティブに捉えている方も少なくないのではと思いますが、強みや魅力的なところも多くあります。気にしすぎる人は、他の人が気づかない細かい点に気づく能力があります。この繊細さは彼らの特長でしょうし、危機管理能力が高く洞察力も優れていることも多いです、また、他人の気持ちを理解し、共感する能力も高く、仕事や家庭で円滑な人間関係を築きやすかったりもします。


長所と短所は表裏一体でもありますので、気にしすぎる性格の短所ばかりに着目してきたという方は、ぜひ、短所だと思う点から、長所を導き出して、気にしすぎる性格と上手く付き合っていただきたいと思います。

おわりに

気にしすぎたり考えすぎてしまうことは自分の習慣となっていることが多く、すぐに変えられるものではない場合があります。本記事を参考に、ご自身のことを改めて振り返っていただき、少しずつ捉え方や考え方を変えていくきっかけにしていただければ幸いです。

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<参考文献>

厚生労働省, 不安症 / 不安障害 | e-ヘルスネット

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-055.html(2021-07-12 最終閲覧)

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このコラムを書いた人
社会福祉士
社会福祉協議会、小学校で社会福祉士・児童指導員として勤務し、様々な生活相談(大人の発達障害、HSP、養子縁組、児童虐待、生活困窮、障がい者や高齢者の介護者など)に携わる。現在はオランダで活動中
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