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  1. 頑張れないのは甘え?努力できない悩みの原因と解決方法

頑張れないのは甘え?努力できない悩みの原因と解決方法

更新日 2024.10.03
健康・メンタルヘルス・気分
うららか相談室

頑張りたいのに頑張れない、みんな頑張ってるのに自分だけ努力できない、などと感じることはありませんか。頑張れない状態が長く続いたり、何度も繰り返したりしていると、自分は甘えているだけなのではないかと不安になる人が少なくありません。周りの人に頑張れないことを相談しても理解してもらえず、一人で悩みを抱え込んでしまう方も多いです。頑張れないのは単に甘えというわけではなく、何かしらの原因があることがほとんどです。頑張らないといけないのになぜ頑張れないのか、その解決方法にはどのようなものがあるのかについて解説していきます。

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目次

- 頑張りたいのに頑張れない理由

- 頑張れないのは甘え?

- 頑張りたいときの解決方法

- まとめ

頑張りたいのに頑張れない理由


1)すでに十分頑張っているから

頑張りたいのに頑張れないと感じたときに、自分が情けないような気持ちになることがあるかもしれませんが、実はそうではなく、もうすでに十分頑張っているという可能性があります。

頑張りを測る明確な指数はありませんので、自分がどのくらい頑張っているのか、周りの人は実際どのくらい努力しているのか、ということは分かりにくいものです。自分は頑張っていないつもりでも、日常生活に慣れてしまっているだけで、無意識に様々なことを頑張っている場合がよくあります。

もう十分頑張っているのに、さらに頑張ろうとすると、ストレスにより心身に不調をきたしやすくなります。


2)やりがいを感じられないから

頑張らないといけないことが自分のやりたいことではなく、やりがいを感じられないときに、人は思うように頑張れなくなるものです。特に仕事や勉強などで、努力の結果を実感しにくいほど、頑張れなくなる傾向があります。お金をもらえるからという動機だけで仕事をしたり、興味はないけれど勉強をしたりする場合は、努力するモチベーションが下がりやすくなります。


3)頑張った先が見えないから

頑張った先に何か有意義な未来が見えていないと、人は思うように頑張れなくなるものです。目標がないと頑張れないということは、多くの方が経験すると思いますが、その目標を達成する「目的」を明確にしていなければ、努力するモチベーションが下がりやすくなります。


4)頑張りを評価してもらえないから

誰かのために頑張っているときには、自分の努力を評価してもらえないと、人は思うように頑張れなくなるものです。例えば、家族のために家事や育児を頑張っているのに、いかに時間がかかっているか、いかに大変か、ということが家族に伝わっておらず、あまり感謝されなかったり、不満を言われたりすると、頑張れなくなる傾向があります。特に、いくら頑張っても否定され、一向に評価されない場合、「自分は頑張っても役に立たない」と学習してしまうため、努力するモチベーションが下がりやすくなります。


5)疲れているから

頑張りたいのに頑張れないときは、心や体が疲れている可能性があります。疲れているときは、体や脳は休もうとするため、人は思うように頑張れなくなるものです。このような疲れを生むのは、仕事や勉強などの頑張らないといけないことだけではありません。遊びや趣味など、自分の好きなことをするのも心身の疲れにつながります。また、同じように生活しているように見えても、食事や睡眠、もともとの心や体の性質などによって、疲れて頑張れなくなるパターンに差があります。

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頑張れないのは甘え?


頑張りたいのに頑張れないとき、みんな頑張ってるのに自分だけ努力できないと感じているとき、甘えているのではないかと自分が情けないような気持ちを抱えたり、他人から「甘え」と言われて落ち込んだりすることが少なくありません。

しかし、大人になると頑張っている過程よりも結果が重視されることが多くなります。締め切り時間のギリギリに仕事をする、テスト前に慌てて勉強する、といったことでも、なんとか結果としてうまくこなせているのであれば自分を嫌いになったりする必要はありません。


また、頑張らないといけないのに頑張れないのは病気や障害が原因の可能性があります。これまで必死に頑張ってきた方は特に、うつ病などの可能性を考えたほうがいいかもしれません。うつ病は、憂うつな気分を主症状とし、やる気や集中力の低下なども見られます。うつ病の適切な治療は、医療機関で服薬精神療法(カウンセリングなど)、そして十分な休養(環境調整)の三本柱で行われます。十分な休養はうつ病の治療に効果的であり、甘えているというわけではありません。

また、発達障害の人は生まれつき脳の特性により、集中力や興味関心、コミュニケーションなどに関する社会生活上の問題を抱えやすくなります。発達障害で抱える困りごとには個人差があり、他人と同じように努力してもうまくできないことがよくあります。自身の能力が劣っていると感じることや仕事がうまくいかないことで自分の努力が足りないと思ったり、ものごとに集中できなかったりするのは、発達障害による影響であるかもしれません。発達障害を抱えている場合は、その特性に合わせて生活上の工夫服薬障害に配慮した環境での仕事などを検討することで、無理のない程度に頑張れるようになるでしょう。

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頑張りたいときの解決方法

たとえ結果が出なくても、頑張ることができると自信を持つことにもつながったりするので、頑張りたい気持ちは大切にしたいものです。

では、頑張りたいのに頑張れないときは、どのように解決すればいいのでしょうか。


◇自分の目標を見直してみる

まずは、自分の目標を見直してみましょう。目標が大きすぎたり、漠然としていたりすると、何から手をつけたらいいか分からず、頑張りたいのに頑張れないことがあります。多くの目標を抱えすぎている場合は、その必要性や優先順位を整理するといいでしょう。


◇スモールステップ

スモールステップとは、目標を細分化して、着実にできることから少しずつ達成していく方法のことをいいます。確実に達成できることに取り組むことになるため、やる気が出やすく、1ステップごとに達成感を得られるため、自信をつけることができます。

例えば、家の掃除を頑張りたいのに頑張れないときは、掃除用具を準備する、テーブルの掃除だけをする、などと細分化して管理することで、取り組みやすくなります。

また、中途半端に手を付けたものは最後までやり遂げたくなるという心理効果があるため、まずはちょっとだけ始めてみるといいかもしれません。


◇頑張った先をしっかり想像してみる

頑張った先の未来はイメージできていますか?何のために目標を達成するのか、つまり目的を忘れないようにしましょう。また、自分のやりたいことや社会のため、という当初の目的がいつしか外から与えられるお金や評価のため、という目的に変わっていないでしょうか。目的意識は自発的であるほうが高いモチベーションを維持できるという心理効果があります。当初の目的をしっかりと明確にして思い出すことで、また頑張れるようになるかもしれません。


◇疲れを癒す

頑張りたいときほど、心や体の疲れを癒す時間をとるようにしましょう。疲れていると頑張れなくなり、効率が悪くなったり、心身の不調も招きやすくなったりします。ゆっくり寝たりぬるめ(38~40℃)のお風呂につかったりストレッチをしたりバランスのいい食事を楽しんだりすることで身体的な疲れを取り、気の合う友だちと話をしたり趣味を楽しんだり、仕事などの精神的なストレスから離れることで心を休めましょう。ただし、友達と遊んだりすることも少なからず心身にとってはストレスとなることも考慮しておきましょう。


◇頑張ろうと思いすぎない

今まで紹介した対処法は、確かに頑張りやすくするために実践すると効果的なものですが、やはりそれでも頑張れない期間が訪れるのは自然なことです。頑張りたいと思えないときには、無理に頑張ろうとしなくても問題ありません。頑張らなければいけないと思うことがプレッシャーになると、スモールステップの効果は弱くなります。自分なりの解決方法を見つけたのであれば、一度つまずいても、また頑張りたいと思ったときに自分のペースで頑張ればいいのです。


◇一人で抱え込まない

頑張りたいのに頑張れない悩みは、友だちや家族に話してもうまく理解してもらえる気がしない、心配させたくない、などの理由から一人で抱え込んでしまいやすくなります。

カウンセリングでは、頑張りたいのに頑張れない心理学的な原因や解決方法をカウンセラーと一緒に考えていきます。考え方や経験について話しながら整理することで、原因や解決方法に気づきやすくなります。

また、自分の内にあるもやもやした気持ちを誰かに話すことには、気分をすっきりさせてストレスを軽減させる心理効果があります。

なお、定期的にカウンセリングを活用すると、大きな目標に向けて頑張りたいときに、カウンセラーが伴走役として心理的なサポートをしたり、振り返る機会をつくったりすることができます。

まとめ

頑張りたいのに頑張れないとき、「甘えているだけ」と自己嫌悪に陥る必要はありません。まずは、心身の疲れや病気・障害の可能性、目的や目標に原因がないか考えてみましょう。スモールステップで少しずつ頑張ったり、カウンセリングを活用して頑張りたいのに頑張れない根本的な原因に気づいたりすることで、自分に合った解決方法を見つけることができるでしょう。

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このコラムを書いた人
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