結婚したことを毎日後悔してしまう、独身の頃に戻りたいとばかり思ってしまう、そういった人は意外と多く、結婚後悔症候群と呼ばれています。では、結婚を後悔する原因にはどのようなことが挙げられるのでしょうか。また、結婚を後悔しやすい人にはどのような特徴があるのでしょうか。結婚生活を良くするためのポイントなども合わせて見ていきましょう。
目次
- まとめ
結婚後悔症候群とは、「結婚したけどこんなはずではなかった」「毎日離婚のことを考えてしまう」など、結婚について後悔している状態のことです。結婚後悔症候群は病名ではありませんが、通称がつくほど結婚を後悔している人が意外と多いということを、うかがい知ることができます。
結婚前から結婚に乗り気でないという人は少ないでしょう。新婚時には、多くの人が結婚したことを幸せに感じたり、結婚生活を楽しみにしています。それがどうして、結婚を後悔することになるのでしょうか。
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◇価値観が合わない
価値観が合わないことは、結婚を後悔する原因になりやすいです。仕事に対する価値観、家事や育児に対する価値観など、「何に価値を感じるか」という基準が合わないと、揉める原因になったり、ケンカが多くなったり、相手に合わせて我慢しなければならないことも増えてしまいます。
付き合っているときには分からなかったことや、一緒に暮らすようになってから初めて分かることが出てきて、価値観が合わないと思い、結婚を後悔する人が多いです。
◇一緒にいるとストレスがたまる
一緒にいるとストレスがたまるということも、結婚を後悔する原因になります。話がかみ合わない、洗濯物をきちんと出してくれない、偉そうな態度を取られる、など1つ1つのことは小さいことかもしれませんが、毎日一緒にいると、そうしたストレスは積み重なっていきます。結婚前は、相手のそういったところに気が付かなった、見て見ぬふりをしていた、という方でも、結婚して毎日一緒に生活をするようになると、どうしても気になってしまって、結婚を後悔することが多いようです。
◇自由がなくなった
結婚すると、自分の自由がなくなったと感じて、結婚を後悔する人もいます。独身のころは好きな時に予定を入れて自分のペースで遊べていたのに、結婚すると相手に合わせないといけないことが増え、ストレスがたまって結婚を後悔しやすくなります。男性の場合は特に、家計管理されてお金を自由に使えなくなった、という理由で結婚を後悔することが多いです。
◇将来性がない
女性の中には、将来性のない男性との結婚を後悔している人もいます。特に、子どもがいる場合、子どもが大きくなるにつれて支出は増えていきます。家族の収入が増える見込みがないと、将来に不安を感じて、結婚を後悔しやすくなります。
◇相手を魅力的に思えない
結婚前はオシャレに気を遣って、身だしなみにも気を付けていたのに、歳を重ねるとともに見た目に気を遣わなくなり、魅力を感じなくなることも、結婚を後悔する原因になります。特に女性の場合、出産をすると体型が崩れやすくなったり、子育てが忙しくてオシャレに気を遣えなくなったりしやすいです。男性も、年齢を重ねると太りやすくなったり、髪が薄くなりやすかったりと、どうしても見た目に変化が起こってしまいます。そうした変化を受け入れられず、相手のことを魅力的に思えなくなって、好きという気持ちが減ってしまうと、結婚を後悔しやすくなります。
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◇容姿やスペックで選んだ
結婚相手を、容姿やスペックで選んでしまうと、価値観や性格などの内面をあまり考えずに結婚してしまいがちです。価値観が合わずに喧嘩が絶えない、家事や育児をやってくれない、自分の両親に対して冷たい、などのことで結婚後に不満を抱きやすくなります。
◇年齢に焦って結婚した
自分の年齢が上がってくると、周りの人の結婚ラッシュを経験したり、自分だけでなく相手の年齢も気になったりして、結婚を焦りやすくなります。特に女性は、子どもが欲しいという気持ちがあると、いつまでもゆっくりしていられない、出産適齢期のうちに早く結婚しないといけない、という思いから、相手をしっかり見極めずに結婚相手を決めてしまうケースが少なくありません。
焦って結婚してしまうと、結婚に対する自分の意思が固まっていないことが多いため、結婚を後悔しやすくなります。
◇相手のことをよく知らずに結婚した
付き合ってから結婚するまでのスピードが早かった、同棲せずに結婚した、休日にデートをしただけで平日の過ごし方を知らずに結婚した、などといったように、相手のことをよく知らないまま結婚すると、結婚してから相手の知られざる一面が発覚することが多いです。相手の意外な一面や考え方に、結婚した後から気付いて、「思っていた結婚生活と違う」と不満を抱えやすくなります。
◇嫌なところは結婚したら直ると思っていた
など、相手に嫌なところがあっても結婚したら直ると思っていた、という人も、実際には嫌なところが直らなかった場合に、結婚を後悔しやすくなります。
◇子どもが欲しいから結婚した
子どもが欲しいからという理由で結婚をした人も、結婚を後悔しやすくなります。子どもが欲しい気持ちも、そのために相手が必要になるのも、自然なことです。しかし、子どもが欲しいという気持ちだけで、「相手のことをよく知らない」「結婚後の生活を想像できていない」「もし子どもができなかったとしても相手と一緒にいたいか、ということまで考えていない」などの状態で結婚してしまうと、後悔しやすくなります。
「結婚生活を後悔しているが、すぐに離婚したいわけではない」「離婚も考えたけれど、家族や子どものことを考えると踏みとどまってしまう」という人は少なくありません。
結婚生活を後悔し、不満を抱えたまま我慢するよりは、結婚生活を良くする方法を試してみたほうがいいかもしれません。例えば、以下のようなことが挙げられます。
◇夫婦でよく話し合う
結婚生活を良くするために、まずは相手とよく話し合うようにしましょう。相手を変えようとするのではなく、「自分はどう思っているのか」ということや、悲しい気持ちやしんどい気持ちを伝えるようにしましょう。夫婦とはいえ、基本的に相手を変えることはできません。
また、相手の気持ちも聞くようにしてみましょう。夫婦であっても、言葉にしないと分からないことはたくさんあります。
◇相手のいいところを見る
相手の悪いところばかりでなく、いいところも見るようにしてみましょう。そして、感謝の気持ちを相手に伝えるようにしてみましょう。感謝されて悪い気がする人はいません。感謝の気持ちを伝えていると、家事や育児に対するやる気も上がるかもしれません。
まずは、夫婦で話し合う習慣をつけて問題を解決したり、相手のことをもっと理解したりすることから始めてみましょう。自分がどう思っているのか分からない、うまく話し合うことができない、という場合は、個人カウンセリング(または夫婦カウンセリング)で、夫婦のかかわり方について考えたり、気持ちを確認したりすることもお勧めです。
結婚を後悔している人は意外と多く、結婚後悔症候群とも呼ばれています。価値観が合わない、一緒にいるとストレスがたまる、相手に将来性がない、などの原因があると、結婚を後悔しやすくなります。
離婚したいわけではない、離婚も考えたけど難しいという方は、結婚生活をより良いものにするために、相手と話し合う習慣をつけてみましょう。話し合うことで、お互いに本当の気持ちを知ることができて、不満が解消されていくかもしれません。