日々生活する中で、スッキリした気分の日もあれば、心がもやもやしている日もありますよね。明確な原因が分かれば対処しやすいですが、原因が分からず、漠然ともやもやした気持ちを抱えたまま過ごしている人もいるのではないでしょうか。
今回は、心がもやもやする原因や、対処法、恋愛における心のもやもやなどについて解説しますので、もやもやを抱えやすい人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- おわりに
なぜ心がもやもやするのでしょうか。以下に主な原因を挙げますので、自分に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
・体が疲れている
心と体は互いに密接に関係しており、体に疲労がたまっていたり、体の不調があったりすると、心がもやもやしてしまうことがあります。風邪や頭痛などの体調不良によって気分も落ち込んでしまったり、女性の場合、生理前や生理中のホルモンバランスの影響で心のもやもやが起こりやすくなります。
・精神的に疲れている
精神的な疲れは、心のもやもやを引き起こすきっかけになりやすいです。仕事や勉強で脳を酷使したり、悩み事や不安について考え続け、心が休まらない状態が続くことで、精神疲労がたまり、心がもやもやする原因となります。
・自分の気持ちを抑え込んでいる
日常生活で、「嫌だ」「不快だ」「つらい」などと感じるような出来事があったとき、自分の感情を抑え込み、見て見ないふりをすると、感情が生み出すストレスや苦しみに気づきにくくなってしまいます。その結果、ますますストレスや辛さを抱え、心のもやもやが蓄積してしまうことがあります。
・過去を引きずっている
過去に起こったこと・やってしまったことを後悔したり、くよくよと考えることは、心がもやもやする原因となります。過去のことは変えられないとわかっているのに、ずるずると引きずって悩んでしまうことは誰にでも経験があるかと思いますが、長期間そのような状態が続くと、メンタルの不調につながってしまうこともあります。
・未来を気にしすぎている
過去を引きずることも良くないですが、未来のことを気にしすぎることも、もやもやを引き起こす可能性があります。未来は、自分で決められる範囲のことは自分の行動で変えることができますが、自分でコントロールできないことに関しては、考えても仕方がないことが多いです。過度な心配からネガティブな想像をしてしまい、心配が常に頭から離れない状態に陥ってしまうこともあります。
・常に他人からの評価を気にしている
他人からの評価を常に気にしていると、もやもやすることが多くなります。「自分は相手にどう思われているのだろう」「こんなことをしたら嫌われてしまうかもしれない」「あの人がイライラしているのは私のせいだ」などと他人の言動を気にして不安になり、そのことばかりが気になって、考えるのをやめようと思っても、そのことに支配されてしまうことがあります。
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心がもやもやすると、どのような心理状態になってしまうのでしょうか。
・ネガティブなことを考え続けてしまう
さまざまな場面において、「どうせ失敗する」「自分なんてダメだ」などと悪い方向に考えてしまい、物事を否定的に捉えがちになってしまいます。過去の出来事に関するネガティブな思考を繰り返し思い出し、一人で悩み続けてしまう傾向を「反芻思考」といいますが、ネガティブな気分のときには反芻思考が起こりやすく、考えが止まらなくなってしまうことがあります。
・憂うつな気分になる
スッキリしない気分が続き、何をしても楽しく感じられない、やる気が起こらないといった状態になってしまうことがあります。通常、時間が経てば気分は回復しますが、憂うつな気分が長期間続いたり、夜眠れない、食欲がないなど生活に支障が出ている場合、うつ状態となっている可能性もあり、注意が必要です。
・イライラする
心がもやもやしていると、気持ちに余裕がなくなり、ささいなことでイライラしてしまうことがあります。自分の感情をコントロールしきれない状態となり、人間関係や心身の健康などに悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。
・不安感が強くなる
心がもやもやしていると、漠然とした不安感が強くなることがあります。頭がスッキリせず、なんとなく不安な気持ちが続いて、ものごとを前向きに考えることが難しくなってしまいます。
心がもやもやしていると、ネガティブになったり、イライラしたりと、精神状態が不安定になりやすいことがわかりました。では、どう対処したらいいのでしょうか。もやもやを解消するポイントをご紹介します。
・体を休める
先述の通り、体の疲労や不調が心のもやもやにつながっていることがあるため、ゆっくり寝たり、お風呂に入るなど、まずはしっかり休息をとりましょう。体が回復することによって、心のもやもやが軽くなることがあります。
・気持ちを紙に書き出す
もやもやした気持ちを解消するには、言語化してみることがおすすめです。紙とペンを用意して、自分が思っていることをどんどん書き込んでいきましょう。スマホなどのメモ機能を活用してもかまいません。言葉にすることで頭の中が整理されたり、「自分はこんなことを思っていたんだ」と、今まで気づかなかった自分の本音を見つけ出すことができるかもしれません。
・好きなことに取り組む
好きなことに没頭して、一旦もやもやした気持ちを忘れてみるのも、一つの方法です。趣味を楽しんだり、運動をしたり、旅行に出かけるなど、好きなことで頭と心をリフレッシュさせてみましょう。リフレッシュすることで、心に余裕ができ、嫌な感情をリセットすることができるかもしれません。
・自分軸で考える
他人からの評価を気にして他人軸で生きていると、自分の意見ややりたいことを犠牲にしてしまい、もやもやを抱えやすいです。自分軸で、「自分がどうしたいか、どうありたいか」を基準に考えることによって、自分を抑制しないで行動することができ、ストレスをためにくくなります。
・マインドフルネス瞑想
心がもやもやしているときは、マインドフルネス瞑想が効果的です。
マインドフルネスとは、「過去・未来や余計な思考にとらわれず、今、この瞬間に意識を向ける」心の在り方のことです。心配事や、漠然ともやもやした気持ちなど、つい頭に浮かんでしまうことを手放し、「今」だけに集中している状態がマインドフルネスであり、その状態を意識的につくっていく手法として「瞑想」が用いられています。
マインドフルネス瞑想を行うことで、頭がスッキリしたり、ストレスや不安を軽減したりする効果がありますので、ぜひ実践してみてください。
・カウンセリングを受ける
心がもやもやするときは、カウンセリングを受けてみるのもおすすめです。
カウンセリングでは、自分の気持ちや考えをカウンセラーに話すことによって、気持ちが落ち着いたり、すっきりする効果が期待できます。また、心のもやもやについてカウンセラーと話すことで、自分のことを客観的に捉えられるようになり、自分ひとりでは気づけなかったもやもやの原因を見つけられることもあります。そして、自分にあった対処法をカウンセラーと話し合いながら探していくこともできます。
なお、先ほどご紹介したマインドフルネス瞑想についても、一人で習得するには時間がかかることがあるため、カウンセラーに相談しながら一緒に習得していくのが効果的です。
カウンセリングは、医療機関やカウンセリングルームなどで受けられるほか、オンラインのビデオ通話や電話、メッセージを使ったサービスもありますので、自分の状況に応じて利用してみましょう。
恋愛中に心がもやもやした経験のある人は多いのではないでしょうか。幸せなはずの恋愛中、もやもやした気持ちをずっと抱えたまま過ごすのはつらいですよね。恋愛でもやもやしてしまう原因と対処法をいくつかご紹介しますので、参考にしてみてください。
【恋愛で心がもやもやする原因】
・好きな人との関係がなかなか進まない
・好きな人が自分以外の異性と一緒にいた
・恋人からの連絡が減った
・恋人が本当に自分のことを好きかわからない
・恋人が浮気をしているかもしれない
・結婚する気があるのか不安
・言いたいことを素直に言えない
相手のことを好きだからこそ、上記に挙げたように、疑心暗鬼になったり、自分に自信が持てなくなったりして、もやもやと悩んでしまうことが多いのではないでしょうか。また、不安や不満があっても、嫌われることや喧嘩になってしまうことを恐れてなかなか言い出せないこともあるかと思います。しかし、本音を言えずに自分の中にため込み、我慢し続けていると、もやもやは蓄積する一方です。もやもやをためないようにするためには、どうすればいいのでしょうか。次に、対処法を見ていきましょう。
【恋愛で心がもやもやするときの対処法】
・信頼できる人やカウンセラーに相談する
ずっと一人で悩む時間が続くと、もやもやがどんどん大きくなってしまいます。自分の気持ちを人に話すだけでも、ストレス解消の効果がありますし、話している間に頭の中が整理されて、解決の糸口を見つけることができるかもしれません。
・不満をため込まず、相手に伝える
相手に不満があるときは、思い切って伝える方法もあります。嫌われたり揉めたりすることを恐れてなかなか言い出せないこともあるかと思いますが、「嫌われたくないから言わない」ではなく、「好きだからしっかり伝える」と考え方を変えてみましょう。
一方的に不満をぶつけるのではなく、話し合いができそうなタイミングを見計らって話す、言葉を選んで話す、文章で伝えるなど、自分の気持ちを伝えやすい工夫をしてみるのがおすすめです。
・自分磨きをする
恋愛で心がもやもやしているときは、自分磨きを行うこともおすすめです。相手に不満や不安を感じるとき、自分に対する自信の無さが原因の一つであることが少なくありません。自分磨きをして自信を持つことで、心に余裕を持って過ごすことができるようになり、ストレスをためにくくなります。
・恋愛以外のことに熱中する
恋愛以外で熱中できることがあると、もやもやを抱えにくくなります。頭の中が恋愛相手のことばかりになると、必要のないことまで考えてしまい、余計な心配が増えてしまうことがあります。趣味や運動、一人の時間や友人との時間を思いきり楽しむなど、恋愛以外のことに没頭してみましょう。自分のもやもやの発散方法を知っておくことで、今後も気分が晴れないときなどに、対処しやすくなります。
今回は、心がもやもやする原因や対処法などについて解説しました。心がもやもやしてしまう原因やきっかけは人によってさまざまなので、自分の状況に合った対処法を探してみてください。そのためには、まずは自分のことをよく理解することが大切です。自分一人ではなかなか解消できない場合は、信頼できる人やカウンセラーに相談してみましょう。