師岡 学
(もろおか まなぶ)男性/茨城県
臨床心理士・公認心理師
明日16:00〜 相談可能
紹介文
カウンセリングルームなどで35年以上の心理支援経験をお持ちのカウンセラーさんです。スクールカウンセラーとしても25年以上の経験をお持ちで、育児相談、不登校の相談、就労支援、職場復帰支援、就労継続支援などを得意とされています。
カウンセラーからのメッセージ
はじめまして。臨床心理士・公認心理師の師岡 学(もろおか まなぶ)です。この私のメッセージを読んでくださっている方々の中には、「何かあったの?」という言葉に対して表面的(学校や会社では)には、「大丈夫です」とまあまあの元気を装いながら答えて、内面では、「本当はどうしたら良いのかわからず辛く苦しい」というような揺れるお気持ち抱きながら生活しているというような方もいらっしゃるのではないかと思います。
「カウンセリングを利用してみようかな?」と思っている方と出会いの「決め手」となるメッセージになることを願いながら、私がカウンセリング関係を持つ時に大切にしていることの中で、このメッセージでは「ふたつ」のことをお伝えしてみます。
ひとつめですが、どうして「(学校や会社で)」“大丈夫です”」と本当は辛く苦しいのに「元気を装う」ようなことになっているでしょうか。装うことになる理由は様々だと思いますが、私がこれまでお会いしてきた多くの方々から聞いてきたことは、「気にし過ぎだよと言われて自分の辛い気持ちをわかってもらえないと思った」、「そんなことで悩んで今やるべきことをやろうと言われた」、「自分の悩みを話したら、つまらないことで悩んでいると思われてしまうのではないかと不安」、「~してみると良いよと言われたが、それが出来るならこんなに悩まないと思った」というよう言葉です。
「あまり気にしない方が良いよ」とか「そんことで悩んでないで…」等の言葉は、おそらくは「悩んでいる人を励ますために」という思いが込められた言葉なのだろうと思いますし、「助けられた」と感じる方もいるのだろうと思います。
一方で、「励ましの言葉」は結果的に私がお会いしてきている方々にとっては、「自分が否定(拒否)された」というような体験になったようです。言葉というのは、受け手の感じ方によって様々に感じ取られることになりとても繊細だなと思います。
このような傷つく体験をしたことで、さらに傷つかないようにと「自分を守る」ために「大丈夫」ですと「装う」言葉を使うことになったりしているのではないかと思うのです。このように思うことから、お会いする方にとって私が「安全なカウンセラー」になることに最善を尽くしています。心理的に傷ついている状態の時にはカウンセラーが相手でも「何か否定的なことを言われたりしないだろうか?」と不安になっても無理もありません。私の態度(特に言葉)に対して「安全なようだ」と感じる体験をしていただくことで、「今まで話してこなかったことだけど話してみようかな」と「装い」を解き、これまでこころの奥に押し込めていたような感情や気持ちが言葉になってくるのではないかと思います。
ふたつめですが、これまで自分を守ってきた装いを解くことはできたものの、「どう話したら良いのかわからない」とか「こんなことはカウンセラーに言うことではないかも知れない」というような方も経験的に少なくないように思います。このようなこころの状態になっている理由のひとつに、カウンセラーの態度に対して安全は感じられても、自分の気持ちや感情を言葉にする時に、「このことを言葉に出来るほどまだ安心できていない」というような気持ちもあるように思います。このように考えていることから、私は、お会いする方が私の立ち振る舞い(ここでは特に私の“言葉”になるかと思います)が「安心して自分のことを話せる(ようだ)」と感じて頂けるようになることをカウンセラーとしての基本姿勢としています。
私というカウンセラーに対してまず「安全」であることを感じてもらい、次に「安心して」自分のことを話せるようになっていくという関係を通して、お会いする方々が「装い」の「大丈夫」という言葉から、辛く苦しいことでもあるかと思いますが、「こころからの言葉」でご自分のこれまでをふり返り、これからの自分の対して「こんな自分で大丈夫だと思う」という言葉がこころから出てくるようになっていくことに最善を尽くしたいと思っています。
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資格・経歴
カウンセリングルームを運営(36年・現職)しながら、スクールカウンセラーとして27年(現職)、青少年センターで24年(現職)、ハローワークで18年(現職)カウンセリングによる心理支援を行っています。